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クソ野郎の数がスタートアップの成否を決める

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この映画では描かれていませんが、Newtonがアナログ抵抗膜方式だったのに対して、iPhoneは静電容量方式のタッチパネルです。高級品であった静電容量方式のタッチパネルを値下げさせたのはジョブズの功績と言えるでしょう。そしてマルチタッチを実現し、ゲームのUIとしても成功させ、モバイルの時代を完全に変えました。

その代わり、ガラスが必要なこのタッチパネルは、モバイルとしては致命的で落とすと割れます。

この製品は、今でも世界中の人達を困らせています。Appleもすっかりタッチパネル液晶の保険業みたいにさえなっています。

しかし、僕らは今更、アナログ抵抗膜のしょぼいタッチパネルには戻れません。

こんなことはクソ野郎であるジョブズでしか成功できなかったわけです。

ユーザーニーズに従うのではなく、新しいユーザーニーズを作り出し、そこに熱狂させる力がすごかった。

それ以外にも、Appleは幾度も価格のイノベーションを実現しています。

マニアしか買わないと言われていた高級部材を、優れたマーケティングと、素敵なUXの元で当たり前のものにしていくというのはAppleの得意技でした。タッチパネルに限らず、マウス、1.8インチのHDD、ハイスペックCPU(core i7など)、IPS液晶などなど。

WindowsマシンやAndroidマシンでは、ユーザニーズを掘り起こせずローエンドのエントリスペックで覆い尽くされてしまうのとは対照的です。

このおかげで日本は韓国は相当恩恵を受けています。良い部材は作れるけど、良い使い方を定着させるのは苦手なようで、Appleさまさまです。

さて、スタートアップの話に戻すと、技術や人の限界に妥協することなく、クソ野郎を貫き通すことは、スタートアップとしての重要な成功要素になります。

ジョブズがクソ野郎の側面と、NeXTの製品設計のような老獪さを持っているビジネス的にも優れた人物である、という前提は当然置いておきますが、いろんな役割においても、サービスや顧客、製品に対して、真摯に立ち向かい、空気を読まずに発言できるメンバーが集っていることは、非常に重要だと言えるでしょう。

昨年末に、奥座敷の感覚で、はてブコメントをつけたら、どえらいbuzzっていた某社の記事があったのだが、

イケイケなベンチャーの開発チームが、大企業的な開発チームになってしまう5つの兆候

先方の都合も何も知らずにレスをつけてしまったので的外れすぎたかもしれないのですが、君がクソ野郎にならないで、開発メンバーと一緒にディレクターと対決しちゃったら、開発メンバーの悶々は解決しないじゃん、という感想を持ってしまった。

「みんなでなんとかしたい」となってしまうのは、大体、この文脈。ディレクターの言うことが正しいなら、嫌われてもメンバーを説得するべきだし、そうでなければ徹底的に戦わないといけないし、その姿を見て、メンバーにどう理解してもらえるかも大事。そもそもディレクターが見ている視野と、エンジニアが見ている視野は違うので、「みんながみんなが」と並列化しようとするの結構危険。どこかにエンジニアの傲慢さというのが存在して、そこに流されてはいないか?(知らないで言ってますよー)、何故、役割分担をして組織をスケールさせていかねばならないか?という理由そのものではないのだろうか、なぞなぞ、思うところはある。

基本的にエンジニアは根本的に良い奴が多いんですが、同時に嫌われることを極度に避ける人もいる。
でも、嫌われる勇気を持たないと解決しないことってある。

ところが、解決方法を間違えると、この手の議論も。

ITエンジニアが誤った情報にツッコミを入れるのは「正しさハラスメント」ではない

確かにジョブズはクソ野郎だったが、プレゼンが一流なので、相手を納得させる技術は優れているように描かれている。実際の所、ジョブズの本を読んでみると、泣いてエンジニアを説得しようとしたという話も書いてあって、もっと人間っぽいようなのだが。

相手に話が伝わらなければ、指摘自体は生きないので、どう伝わるかが大事。ところがサービスやプロダクトに対して真摯であり続けることが重要なのは確か。人間対人間は、所詮、当人同士の相対(あいたい)としての話に落ちてしまう。簡単に言えば、弱いやつに弱らせる言葉を投げたら負けだし、強い奴なら同じ話でも通じるかもしれないので問題はない、という当たり前のことを無視して正論を通すのも違う。

それ故に、この議論は紛糾する。

いずれにせよ、「それがどうしても必要だと思うのならば」、人間系を優先しすぎて、一番大切なものは妥協しないこと。役割ごとに、クソ野郎が門番のようにいる組織は強そう。そこで行われる喧々諤々の議論そのものが、組織の多様性を決めると思いますので、自分の信念と専門性があるなら、マジで諦めないで、クソ野郎になってください。

ただ、とにかく周りの納得感と信頼関係。それがないとクソ野郎は、ただのダメな奴になる。

ネットを経由したマサカリは、信頼関係が作れてないなら、投げても人を排除するためだけの役割にしかならないですね。

そうならないようにしつつ、怖いけど従って損はなかったと、いい感じに嫌われるのが分水嶺。

難しいですね。当たり前です。難しいんです。難しいことは、やらない理由にしてはいけません。がんばりましょう。

p.s. ドラマ、シリコンバレーで、主人公のリチャードが、ライバル会社を陥れて、結果的にクビになったセキュリティエンジニアに、彼が悪くない理由を教えてしまいます。これがきっかけで、サービスを窮地に陥れるトラブルに繋がるわけなのですが、見ていてイライラしてきます。あーバカだなって思えないことが、自分がクソ野郎になりきれない何かを投影しているのかもしれないです。だから、あんまり見てられてないので、まだシーズン2の途中から先に進めません。最初に首になったビッグヘッドが活躍するところまでは見たいのですが。

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