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軽井沢スキーバス事故から1年 二度と事故を繰り返さない総合対策


テレビ朝日ニュースより

1月15日(日)は、小正月です。大寒波の中、大学受験のセンター試験二日目最終日となりました。57万6千人の受験生の皆さん、お疲れ様でした。引続き病気に気をつけて、最後の最後まで頑張ってほしいと思います。

ちょうどこの日は、軽井沢スキーバス事故から1年が経ちました。1年前の平成28年1月15日未明、長野県軽井沢町の国道18号線碓氷バイパス入山峠付近で、乗客39名を乗せた貸切バスが反対車線を越えて、道路右側に転落する重大事故が発生しました。乗客13名、乗員2名の計15名が死亡し、乗客26名が重軽傷を負いました。死亡した運転手の技量が未熟で、バス会社の管理が不十分だったことが原因とされています。亡くなった乗客13名は全て大学生でした。若い命が突然奪われたことに、被害者の無念、そしてご遺族の痛切な思いに言葉がありません。

今日事後現場でご遺族や同乗していた方々が献花したと報道されていました。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=7no6GmanjIA

二度とこのような事故が発生しないよう、この一年間政府と与党一体となって、総合的な検討を行い、対策を立案し、法律や税制、予算等、政策を総動員して、万全を期しています。

国土交通省 軽井沢スキーバス事故の総合的な対策

http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk2_000050.html

●総合的な対策とは

政府がまとめた総合的な対策の概要は次のようなものです。それに基づき、進捗管理が行われており、85項目が設定され、昨年末で71項目が措置済となっています。

・総合対策の全文 http://www.mlit.go.jp/common/001135838.pdf

・総合対策の進捗管理 http://www.mlit.go.jp/common/001156332.pdf

・総合的な対策

(1)貸切バス事業者、運行管理者等の遵守事項の強化

①運転者の技量チェックの強化

②運行管理の強化

③車両整備の強化

④事業用設備の強化

⑤その他、貸切バス事業の適正化のための各種負担の強化

(2)法令違反の早期是正、不適格者の排除等

①違反事項の早期是正と処分の厳格化等

②許可更新制の導入等による不適格者の排除

③不適格者の安易な再参入の阻止

(3)監査等の実効性の向上

①国の監査・審査業務の見直し

②事業者団体の自浄作用の強化

③民間指定機関による適正化事業の活用

(4)旅行業者、利用者等との関係強化

①実質的な下限割れ運賃防止等の取引環境の適正化

②利用者に対する安全情報の「見える化」

③ランドオペレーター等に対する規制の在り方の検討

(5)ハード面の安全対策による事故防止の促進

①ガイドラインの策定

②導入促進に向けた支援等

●対策の効果は

以上のような総合的な対策の効果がいくつか出てきています。

事故を起こしたバスと同型の車両など、約1万3千台を点検したところ、全体の6%にあたる805台で、車体の床下に腐食による穴が見つかり、ハンドル操作ができなくなるおそれがあるとして、国土交通省が運行停止を指示しています。既に、腐食が原因の事故が3件起き、13人が怪我をしているということです。バスメーカーは今まで車体をハンマーでたたいて腐食していないかを確認する打音点検をするような点検整備マニュアルになっていませんでした。打音点検の徹底が行われるようになりました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170115/k10010840331000.html

国土交通省は、昨年8月末に通報窓口を設置しました。昨年末までの4カ月間で44件の通報があったとのことです。国交省はその内14件が調査に着手できると判断し、調査の結果、法定基準運賃の下限を下回る額で貸切バスの契約がされた疑いが強いことが判明しました。すぐに監査に切り替え、事業所への立ち入り検査や従業員の聴取などを行い、全般的な法令違反の有無を厳しく調べています。

http://www.sankei.com/affairs/news/170114/afr1701140006-n1.html

●ヒヤリハットの法則(ハインリッヒの法則)

「ヒヤリハットの法則(ハインリッヒの法則)」と言われるものがあります。米国の損害保険会社のハインリッヒ氏が、5千件の労働災害を調査した結果、1件の重傷以上の事故の背後には、29の軽傷を伴う災害があり、さらにその背景には300もの異常、ヒヤリハットした障害のない災害が起きていたという経験則です。それは、様々な災害防止のバイブルとなっています。

軽井沢スキー事故のような重大事故でも、「ヒヤリハットの法則(ハインリッヒの法則)」が当てはまるのではないかと思います。事故はゼロにはできないかもしれませんが、死亡者を出すような重大事故を防ぐことはできると思います。現地現場で国交省の対策の徹底と同時に、「ヒヤリハットの法則(ハインリッヒの法則)」の考え方の徹底もお願いしたいと思います。

私は、わが国の伝統的な精神、勇・仁・智の「三徳」「和をもって貴しとなす」「万機公論に決すべし」に基づき、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」をモットーに、全ては国家国民のために、全身全霊で取組みます。

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