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【習近平からトランプへのご挨拶】

トランプ次期大統領のインタビューをどこが取るのかしら、と思っていたらThe Wall Street Journalが13日に1時間 にわたってインタビューしたと自ら報じました。

タイトルはDonald Trump Sets a Bar for Russia and China(トランプ氏、ロシアと中国に条件を示す)。以下の2点を強調しています。

■オバマ政権が発動した対ロシアの経済制裁を「少なくても一定期間(at least for a period of time)」維持するものの、その後は解除することを示唆。

■台湾をめぐる米中の"ひとつの中国"の原則を尊重し続けるかどうかは、中国の通貨政策や貿易の実態を見た上で決めるとして、見直しもあり得ると示唆。

プーチン大統領率いるロシアとの関係改善は、ブッシュ(息子)大統領にしても、オバマ政権クリントン国務長官にしても同じだとWSJは指摘しています。

確かに振り返ってみると、ブッシュ大統領はプーチン大統領と2001年に会った際に「目を見つめたら、魂を感じ取った」と述べて、のちのち「人を見る目がない」と批判されたし、クリントン長官もロシアとの関係を再構築するための"リセットボタン"を押している姿(2009年)が批判されました。

そのロシアに対してアメリカは去年12月、サイバー攻撃を理由に経済制裁を発動していますが、トランプ次期大統領はWSJに「仮にロシアと仲良くなってロシアが我々を本当に助けてくれているのであれば、すごくいいことをしている国になぜ制裁なんて必要なのだろうか?(If you get along and if Russia is really helping us, why would anybody have sanctions if somebody’s doing some really great things?) 」と述べ、条件しだいでは制裁を解除するとしています。

プーチン大統領についても「向こうが会いたいと言っているらしいので、私としてはまったく問題ない(I understand that they would like to meet me, and that’s absolutely fine with me) 」と述べて、会談に意欲を示しています。

一方、中国については、従来の"ひとつの中国(One China)"の原則を尊重し続けるかどうか聞かれて「ひとつの中国の原則を含めてあらゆることが協議の対象だ(Everything is under negotiation including One China)」と述べて、見直しもあり得るという考えを示しました。

また、通貨・人民元について選挙期間中は「就任初日に中国を為替操作国に指定する」と明言していましたが、インタビューでは「まずは(中国と)話す」と述べています。

「中国が為替操作しているのは間違いないが、それ(初日に指定)は考えていない(Certainly they are manipulators.  But I’m not looking to do that)」と少しトーンダウン。

しかし、「アメリカ企業は中国企業と戦えない。というのはドルが高すぎて死にそうだからだ (Our companies can’t compete with them now because our currency is strong and it’s killing us)」と釘をさすことも忘れません。

外交とは別に、1兆ドル規模のインフラ投資を進めるにあたって15から20の建設業者やエンジニアを集めた特別委員会(special council)を作って、道路や橋などの建設プロジェクトを監視するとも発言しています。リターン重視だとも強調。

中国に批判的なトランプ次期大統領ですが、中国の習近平国家主席から届いたという季節の挨拶状(holiday greeting card)をインタビューした記者に見せたそうです。その光景が想像できる気がします!

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