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小池7人の侍が決死の告発「都議会自民のウラの顔」

大高志帆=構成 加藤ゆき=撮影

――2016年7月に行われた都知事選で小池百合子氏を支援し、小池氏が「7人の侍」と呼んでいる豊島・練馬区議が、12月6日に自民党東京都連から除名された。自民党都連の発表では、あたかも「7人の侍」側に非礼があったかのような説明がされているが、「事実はまったく逆」と「7人の侍」の1人、尾島紘平氏は言う。尾島氏が告発する闇に埋もれた真実とは。

逃げ回る内田茂、閉鎖的な都議会

 今回私が除名処分されることになったのは、「都知事選で自民党の方針に反して小池さんを応援したから」です。ですが、私は大学在学中に小池事務所のインターンとなり、卒業後は区議選に立候補するまで秘書として働かせてもらいました。そんな私が都知事選で小池さんを応援するのは当然のことです。あのときに戻れるとしても、もう一度同じ選択をすると思います。

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練馬区議・尾島氏。7人の侍の中では最年少だ。

 ですが、この一連の騒動には納得がいきません。私たちは9月に離党勧告処分を受けましたが、理解に苦しむことばかりです。同じく小池さんを支持した若狭勝衆議院議員には口頭での注意のみという処分に対して、あまりに不公平。小池さんにいたってはいまだに処分がありません。私たちは一貫して筋を通していますが、自民党都連は面子にこだわって暴走を繰り返している印象です。政権内部でも、安倍晋三総理と二階俊博幹事長は厳しい処分に対して否定的だと聞いていました。他の6人とも話し合い、離党届は出さないと決めました。

 しかし、なぜか10月30日になって、私たちの処分はいったん延期になりました。その間、メディアや記者、地方の議員などから接触があり、「離党届を出したらその後復党もあるかもしれない」「豊島区と練馬区の区議の間で処分に差をつける」とにおわされたこともありました。自民党都連は私たち7人の分断を狙っていたのです。

 私たち7人は「意見を率直にぶつけ合い、みんなで決めたことには一致団結して行動する」ことを事前に決めていました。相手を信頼し、真っ向から対立する意見でもぶつけ合っていたので、そんなことをしたことがない都連の幹部たちには、空中分解寸前のように見えたのでしょう。

 私たちと都連がギクシャクしていることを知り、二階幹事長が仲裁に乗り出したことがありました。慰労の昼食会を開いていただけるとのことで、ありがたくお受けしようと考えていたのです。ところが、報道でその慰労会に都連の5役が同席すると知りました。幹事長と私たちとで思いを伝え合うのではなく、私たちを強行に処分しようとする人たちをいきなり同席させるのは筋が違う。場違いな言い争いをするのもおかしいですから、お断りすることにしました。

 一連のやりとりから感じているのは、都議会自民党があまりにも一般的な感覚とかけ離れているということです。これほど注目されているタイミングで小池さんに「笑ってんじゃない!」などと汚いヤジを飛ばすのは、どう考えてもイメージダウン。メディアに対しても、幹部以外は取材を受けてはならないというお達しが出ていると聞いています。失礼な言い方になるかもしれませんが、特に内田茂都議は、この手のことに関してはほとんど素人です。今、メディアから逃げ回っているあの態度を見ても、到底政治家とは思えない。政治家ならきちんと自分の言葉で何が起きているかを発信すべきです。

 私たちへの処分でもそうですが、締め付けることでしか組織を維持できない人たちを、誰が信頼するというのでしょうか。閉鎖的な世界で、幹部の顔色だけを窺っていれば出世が約束されてきた、彼らにとっての「古き良き時代」は小池知事の誕生によって終わりを告げました。

 これからの東京は、この夏に実施される都議会議員選挙ですべてが決すると言って過言ではありません。人気を多少落としたからといって、業界団体の強力なバックアップがある都議会自民党がそう簡単に負けるとは思えません。小池知事がミスをするのを虎視眈々と狙っているでしょう。私は政治生命を懸けて小池知事を支えます。

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