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直接選挙で選ばれる自治体の長は、特定の政党に縛られることはない

議院内閣制だと一国の首相は基本的に自分の所属する政党や政権与党の意向を忖度しながら慎重に行動せざるを得なくなるが、有権者の直接選挙で選ばれる自治体の長は、有権者の支持が得られる限り自分の思いどおりの施政を実行するのがいい。

自治体の長の行動を特定の政党が雁字搦めに縛ろうとして自治体の長の自由な動きを束縛するのであれば、その段階で特定の政党の縛りから免れるためにその政党から離脱することにすればいいだけの話であって、今の段階で東京都知事の小池さんに自民党を離党せよ、とか離党するな、というのはどうも筋違いなような気がする。

小池さんは、自民党に籍を残したままで自分の思いどおりの都政を推進できるのであれば、別に自分の方から自民党に離党届を出す必要がないし、自民党の存在が自分の思いどおりの都政の推進にとって邪魔になるのだったら、その段階で然るべく結論を出せばいいことだ。

小池さんは、自分と一緒に都政を推進してくれる仲間を必要としている。
公明党都議団の方々が小池さんと同じ目線で都政の推進に協力すると申し出られているので、公明党都議団の方々と熱い握手を交わされたのは自然のことだ。
自民党都議団の中でも小池さんと同じ目線で都政の推進に協働したいという都議の方々が自民党都議団という会派を離れて新しい自民党の会派を結成されたから、小池さんがその方々と熱い握手を交わされるのも自然なことである。
民進党の都議団はどうやら全面的に小池さんとの協働を目指しているようである。

自民党に党籍があるのに民進党と組むなんて、と文句を言われる方もおられるようだが、都知事としては出来るだけ大勢の都議会議員を自分の仲間にしたいと思うのが自然だから、小池さんがこういう動きをすることには何の不思議もない。

自民党都議団の方々は、それぞれご自分はどうするのか、をお決めになればいいだけの話である。
何が何でも小池さんの足を引っ張りたい、小池さんが推進しようとする東京大改革には断固として反対するというのであれば、旗幟を鮮明にしてそのように動けばいいだけのことである。

勿論、そうすれば7月の都議会議員選挙は小池さんが擁立してくるはずの新人候補者との激しい戦いになるだろうが、有権者にとっては選択肢が増えて、選挙が分かりやすくなるのだから、何の問題もない。

言えることは、決めるのはあくまでご本人。
小池さんが自民党に籍を残しているからどうのこうの、ということは一切関係ない。

もっとも、小池さんが国政政党を作ることになったら、話はまったく別だが、今のところどこにもそういう話はない。
維新の方々は、それを期待されているようだが、まだその時期ではない。
何しろ、小池さんの周りにどんな人が集まってくるのか、今のところ皆目見当が付かないのだから。

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