記事

2016年のエンターテックニュースTOP20+α

1/2
 ブログはできなかったけれど、毎週月曜日の無料メールマガジン「音楽プロデューサー山口哲一のエンターテックニュースキュレーション」は、おおむね毎週発行できた。
 2016年のエンターテック関連のニュースから1年間の極私的TOP20+αを紹介したメールマガジンも読者登録をお願いします!
い。よければまぐまぐから発行している

<第1位>
●ノーベル文学賞にボブ・ディラン氏 
 ニュースが多かった今年ですが、今年のNO.1は、何と言ってもこれでしょう。歴史に残る大事件ですね。文学というカテゴリーでポップミュージックのシンガーソングライターが最高の栄誉を得たことになります。びっくりですね。

 日本の純文学界の系譜と無縁だった村上春樹が取るのも日本の芸術史的に事件ですが、ボブ・ディランは世界史レベルですね。この後も表彰式を欠席するなど話題を振りまきました。ノーベル賞授賞式より優先される「先約」って何なのでしょうか?知りたいですね。
 そして、こんなニュースもありました。ストリーミングサービスでの楽曲の再生回数が、注目度に関する新たな指標になっています。再生回数がオープンなのもSpotifyの良いところです。
・ボブ・ディランのSpotify再生回数が500%アップ。ノーベル文学賞受賞を受けて

<第2位>
●音楽配信のSpotifyが日本参入。広告付き無料版と月額980円の有料プラン
 苦節4年という感じですか、やっと真打登場です。素晴らしいプロダクトなので、必ずや日本の音楽市場を活性化に貢献してくれると思います。 関係者の皆さん、まずはおめでと
うございます!!
 Spotifyの登場でやっと日本の音楽サービスも世界標準になります。日本の音楽市場を活性化してくれることは間違いないです。

<第3位>
●ピコ太郎「PPAP」が米ビルボード77位 松田聖子以来26年ぶりの日本人トップ100入り
 驚きました。YouTubeの破壊力ですね。ただ、今回も様々な形の「カバー」が伝搬力になりました。時代性を感じます。
 YouTubeの再生回数だけでは広告収入の分配があるだけですから、これからピコ太郎がどんな活動をしていくのか注目です。アメリカの地上波TVに進出とかなら面白いですね。
・ユーチューブ:PPAP年間世界2位 日本人歌手で初
 素晴らしい!ですが、 過剰評価せずに、このラッキーな現象をピコ太郎がどんな風に戦略的に活かしていくか、注目したいです。

<第4位>
●クラブ終夜営業 23日からOK 
 偉大なる一歩。関係各位の努力に最大限の賛辞と感謝を捧げたいです、日本のカルチャーを救った皆さんです。女性が接客するお店とDJが新しい音楽を提供するお店の区別が法律的にできたことには意義があります。
 クラブは、萌芽する前の様々なカルチャーがクロスして新しいムーブメントを産むインキュベーション装置です。都市の魅力を高める観光業とにとっても重要です。日本が観光&文化立国するためにあと10歩位進めないといけませんね。

<第5位>
●BABYMETAL、新アルバムが米配信チャートで一時3位
 アメリカでは日本と違って、ストリーミングに押され始めているとはいえ、iTunes Storeは、
デファクト的な存在で、メジャーなサービスですから、この総合チャート3位は本当に立派ですね。
 BABY METALの成功は、2つの文脈をまとめたことにあると思っています。一つは、いわゆるクールジャパン。日本のポップカルチャーの一つであるアイドルという流れ。もう一つは、メタルロックの流れです。
マイナージャンルは、グローバルに繋がりを持っています。そのグローバルニッチな音楽ジャンルのファンからもBABY METALは支持されて、大きなロックフェスにも招聘されています。プロデューサー陣の「メタル愛」が本場のマニアにも刺さったということなのでしょう。
 2つの文脈を掛けあわせることで、「現象」となりますし、メディアも取り上げやすくなります。ビジュアル系のバンドが海外進出が多いのも同じ理由です。
 日本人アーティストの海外進出の成功方程式として、ブローバルニッチジャンル×クールジャパンというのは意識していきたいですね。

<第6位>
●米スナップチャットが非公開ベースでIPO申請-関係者 
 おそらくsnapの経営陣が見ているのは、「スマホの次」のコミュニケーションプラットフォームでしょう。写真が消えるという発想は斬新でも、snapchatだけなら、ラッキーパンチと言えます。でもメガネにカメラ仕込んだSpectclesは面白い、これが当たれば、見晴らしが悪いウェアラブルの分野で抜きん出る可能性があります。
プロダクト開発センスは抜群なので、期待しています
・Snapchat、Spectclesメガネの自販機をグランドキャニオンに設置 
 これもイケてる施策。
・Snapchat、Twitterをデイリーアクティブユーザー数で超える、Bloomberg報道
 Snapchatの勢いを感じさせると同時に、Twitterの停滞感を示すニュースですね。
 写真やメッセージが自動消滅するのが特徴のSnapchatはアメリカで若者を中心に大人気で、日本でも広まり始めていますね。

<第7位>
●Google翻訳,ニューラルネットワークが導入されて精度が大幅上昇 
 びっくりしました。久々に技術の進歩に痺れた気がします。英語力が足らない人にとって、少なくとも英語の勉強の仕方が変わりますね。
 ワープロが普及した時に、漢字の書き方を覚えなくても読めれば大丈夫になった、というのと似ている気がします。翻訳しやすさを意識ながら日本語を書いて、出てきた英語をチェックするというやり方で、英文メールはほとんど問題無さそうです。単語のニュアンスとか英語の言い回しはある程度知見が必要ですが、英作文的な勉強はだいぶすっ飛ばせる印象です。
 英語のメールがストレスだった僕にはめちゃめちゃ朗報です。そのうち、カンファレンスの同時通訳もgoogleになりそうですね。マジで、久々に痺れる技術の進歩です。しかも超助かります。

<第8位>
●HTCは自社のVR技術とハードウェアを2017年までにアジアの“数千の”ゲームセンターで展開する
●HTC、巨大VRアーケード「Viveland」を台湾にオープン
 VRは中華圏で広がっていきそうな様子です。派手好きで新しもの好きで、資金が潤沢な中国人たちがVRを牽引しそうです。コンテンツ力、企画力を活かしつつ、プラットフォームを牛耳られないように、日本企業も頑張って欲しいです。
 ゲームの分野、特に家庭向けではプレステVRが優位な展開はするはずなので、そこを活かしたいですね。HTCの動きも、スペックの高さを活かして、家庭内ではなく、街中を主戦場にしようとしているように見受けられます。アーケードゲーム系の企業には脅威ですね。

<第9位>
●radiko、過去番組のタイムフリー聴取とシェアラジオの実験を開始へ
  あまり話題になっていませんが、素晴らしいニュースです。時代にあったテクノロジー活用の体験を提供してくれますね。
 Radikoの伸長は、だめになったのはラジオ受信機による聴取という行動であって、コンテンツとしての番組は価値があるということを証明してくれていますね。

<第10位>
●世界の最重要「音楽フェスティバル」 3位にフジロックが選出 
 嬉しいニュースですね。フジロックは本当に素晴らしいフェスティバルだと思います。インバウンドにも、もっと活用したいです。

<第11位>
●売上はすでに約1億円以上か!?『ポケモンGo』、米国アプリランキングで1位獲得 
●「Pokemon GO」、iOSで平均使用時間が「Facebook」や「Twitter」を上回る
 アメリカでポケモン旋風が吹き荒れています。このゲームの大人気がAR(拡張現実)を一般化するのでしょう。日本のキャラクターの強さとGoogleのネットワーク技術力の融合ということでしょうか?
 もしかしたら日本のコンテンツがグローバルに勝つ時のパターンとして捉えるべきのか?そんなことを考えています。個人的にはPokemon GOの画像を観ると6年前のセカイカメラを思い出します。

<第12位>
●逃げ恥「恋ダンス」の踊ってみた動画、YouTube上のアップが公式OKに
 このニュースを「ビクターの英断素晴らしい!」と一瞬でも思ってしまうのは、日本の音楽業界に毒されているのだと反省します。グローバル基準では、ユーザー動画を誘発しつつ、話題とともに広告収入を得るのは当然のことですね。
 ドラマの終了後も星野源のアーティストPRのために、許諾を継続することを望みます。

<第13位>
●ゴールデンタイムでNHKが視聴率1位。テレビは新しい局面を迎えている。
 これはびっくりしました。けれど、ここから読み取るべきなのは、「世帯視聴率」、「ゴールデンタイム」という概念が既に指標としてあまり意味がない、少なくともTV局の編成や制作を決めるための最大のポイントではなくなっているということを関係者が認識するべきことだと思います。
 大企業の宣伝部、広告代理店、TV局の営業、編成、経営陣などが、時代に即したビジネススキームにむけて真摯に再構築することが、必要なのでしょう。
 それにしてもフジテレビ黄金時代の視聴者としては、落ち込みの激しさに驚きます。

<第14位>
●世界で最も魅力的都市は?1位東京、2位京都 米旅行誌
●都市総合力 パリ抜き東京3位  
 都市ランキングには様々な指標がありますが、東京の評価は高いですね。東京五輪までは放って置いても注目はあがっていくでしょうから、問題はその後ですね。
 2020年までに日本人のマインドや、決済や外国語での説明や、その他様々な仕組みを「観光立国」モードにすることが必須です。

<第15位>
●自動運転タクシー 2020年までに実用化へ
 国際水準で見て、スピード感のある判断ですね。良いと思います。東京五輪に間に合わせましょう。渋滞解消やWifi環境整備などもセットでやる必要が出てきます。国際都市としてTOKYOのデジタルインフラ環境が良くすることは大切ですし、都市のブランドとしても、自動運転タクシーをいち早く実現することは意味があります。
 既存の運転手の雇用は問題になるでしょうが、日本の発展のためには、既得権を守る方向にいってはいけません。ロボティクス(ロボット工学)とデータ分析(人工知能)が進化した時に、人間がやるべきことは何なのか、社会全体で考えるべき時代になっています。日本は移民の代わりがロボットという国になるのかもしれませんね。

あわせて読みたい

「音楽業界」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    即位の礼 要人もどよめいた奇跡

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  2. 2

    昭恵夫人にドレスコード違反の声

    女性自身

  3. 3

    文氏低迷でGSOMIA維持派が台頭か

    高英起

  4. 4

    竹中平蔵氏 借金1000兆円は煽り

    PRESIDENT Online

  5. 5

    モテる男性が結婚繰り返す残酷さ

    NEWSポストセブン

  6. 6

    NHK大河が低迷 N国の追及を警戒?

    渡邉裕二

  7. 7

    収入ギリギリの住宅を買うリスク

    長谷川高

  8. 8

    佳子さまの十二単姿に「麗しい」

    女性自身

  9. 9

    よしのり氏「皇統の危機が心配」

    小林よしのり

  10. 10

    日本が財政破綻へ? カギは少子化

    永江一石

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。