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元旦営業そのものをやめる風潮を作ることができるか ワークライフバランスと有給休暇

 一昔前までは元旦からの営業など考えられないものでした。私が子どもの頃であれば3日まではお店は休みというのが常識でした。
 その後、セブンイレブンのような年中無休のコンビニができたり(その当時は文字通り、午前7時開店午後11時閉店でした。)、徐々に初売りも3日、2日と徐々に早まり始めていました。

 そして元旦その日の営業が当たり前のようになってきました。
 この記事は非常に考えさせられました。
元旦営業は是か非か? 石川勝芳氏「客がいる以上開店は使命」 夏山明美氏「日本人は疲れている」」(産経新聞2017年1月1日)

 元旦営業を始めたヤマダ電機とむしろ3日に営業開始を遅らせた三越伊勢丹グループの一部店舗との対比なのですが、その結論的な指摘はこちらです。
「さまざまな価値観があるので、何が正解とはいえないが、量販店やスーパー、外食業界は各社が横並びで営業しているので、休めないという事情があるのかもしれない。業界団体などが率先して、一斉に休みをとるなどの対応が必要ではないか」

 もともと営業日が3日、2日とどんどんと早まった背景には、横並びから抜け出し、他が休業しているときにオープンさせれば客を確保できるという単純なことからです。
 その意味では抜け駆けみたいなもので、労働者を「通年」で働かせるようなものでしたから、労働強化という批判もありました。
 しかし、現実はそのような批判など全く相手にされず、むしろ消費者のニーズに合わせるかのように正月営業が種々の業界に拡大されてきました。
 最近、またこのような元旦営業の是非が取り上げられるようになったのは、上記記事にもあるようにワークライフバランスが求められるようになったためですが、その背景には日本特有の長時間労働があります。

 正月期間の労働ですが、一応、希望制によっているようであり、確かに正月に予定がなく(多分、割増賃金になっているとは思いますが)、一稼ぎしたい層にとってはマイナスではありません。
 他方で、昨今、正月だからといって特別の感覚もなくなりました。紅白でもみて、除夜の鐘を聞いて、お雑煮やおせち料理を食べて、初詣にでも行って、家族で数日をのんびりと過ごす、あるいは故郷に帰省して遠くにいる親族とのんびりと過ごす、などが典型でした。

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 しかし、地方の過疎化の進行や、核家族化、単身者の増加などを背景に従来の典型的なお正月の過ごし方は早晩、過去のものになるんだろうなと思います。
 休日でやることもなければ買い物にでも行くかという層も多くあるだろうし、今後も増えていくのだろうということです。
 量販店などはとにかく横並びで1日より営業を始めなければ売上に影響するということであれば一律に営業を止めるという申し合わせでもない限りは難しいでしょうし、もう正月だからということでの休日の強制は時代に合わないのかなという思いも私にはあります。
 この点では24時間(深夜)営業とは根本的に異なります。深夜帯の時間帯に営業をしなければならない積極的な理由はほとんどないし、夜間での強盗などの犯罪や労働者の健康を害するなどの弊害も顕著になってきているからです。
コンビニだけの問題ではない、24時間(深夜)営業を規制しませんか。労働力の無駄遣い。

 子どもの夏休み、冬休みに合わせた時期に労働者がまとまった休暇があるということに合理性はありますが、逆にお盆、正月だからという理由だけでその時期に休暇を取るべきということに合理性はなくなってきたのかなと思います。
 確かに正月やお盆などは強制的な休暇によって日本特有の有給消化率の低さをカバーしている側面があるのが現実ですが、むしろ有給休暇の消化率を上げることの方が重要でしょうし、有給日数も欧米並みの長期休暇が取れるような制度の実現こそが今後の課題であるように思います。

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