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AR(要するにセカイカメラ)はなぜ大きく報じられないの?

先日『シロクマ日報』様が「AR(拡張現実)アプリ、スマートフォンの4台に3台が搭載する時代に?」というエントリーを上げていらっしゃって、オランダ発のARブラウザLayarがアンドロイド・iPhone・シンビアン・badaと主要なスマートフォンをカバーする体制が整いつつあるということをレポートなさっていた。それを読んで「やべーARアツいな〜!!」とParsleyは思うわけなんだけど、セカイカメラという主要なプレイヤーがいるにも関わらず、Second Lifeの狂騒などと比べると、主要メディアの扱いが小さいなぁと感じざるを得ない。

 Second Lifeはリンデンドルが現実通貨と交換可能ということが注目され、日本経済新聞をはじめとする主流メディアが一斉に報道するとともに主要広告代理店・大企業が次々いプロモーションを展開するという流れだった。結果はご存知の通り、死屍累々といった状況になった。

 ARは、昨年秋のセカイカメラのリリースがあり今年のはじめまではネットメディアで取り上げられていた。が、特に紙媒体やTVで報じられているということは聞かない。

 セカイカメラはみんなの経済新聞ネットワークとの提携やParsleyも大好きなSweet Vacationとのコラボ「AR恋文横丁」(渋谷では「街なかソーシャルブックマーキング」という実証実験も行われていた)メジャーなところではJリーグとなど、様々なプロモーションを実施している。最近だと、東京国立新美術館でのマン・レイ展に併せて黄金の唇型のエアタグが六本木を埋め尽くしている。(参照

 シンポジウムでも、ARに特化したはじめてのイベント「ARE2010」や「世界ICTサミット2010」などに井口CEOが登壇しているのだが、日本のメディアの反応は鈍いといっていいだろう。

 iPhoneだけでなく、Androidやau、iPad版など次々にリリースし、着々と勢力を伸ばしており、世界と勝負できる数少ない企業の一つと思われる頓智ドットに注目しないでどうする、と私なんかは思っちゃうのだけど。

 注目されづらい理由を考えると、まずARという技術が「分かりづらい」ということがあるのではないか。twitterの意味が分からないおじさま達にエアタグの付加情報の価値を理解してもらうのはかなり難しそうだ。

 次に、現状ではスマートフォンのシェアがiモードなどに比べるとまだまだだということはあるだろう。おじさま達の間では、スマートフォンはガジェットオタクのものという偏見があるような気がする。

 そして、たぶん最大の理由は「カネの匂いがしない」からだと思う。Second Lifeが仮想経済と結びついていて「ミリオネアが誕生した」という物語つきで喧伝された。そういった撒き餌が、今のARには足りないように感じる。

 まぁ「AR恋文横丁」でも実施していたようなiTuneストアとの連携が出来るのなら、他のECサイトとのコラボなど、マーケットの拡張につながる施策はいくらでも思いつく。そういったことを頑張っていけば、評価は後からついてくる。

 それにしても。せっかく世界に伍せるサービスが生まれたのだから、もっとセカイカメラのこと応援しようよ!

 メディアの冷淡さに、歯痒い気持ちを抱いてしまうのも確かなのだ。

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