9月11日に東京・新宿で行われた脱原発デモで12人が公務執行妨害罪などで現行犯逮捕された。《東京・新宿の脱原発デモで12人の逮捕者》の記事で報道したとおり、警察当局は当初から大量の逮捕者を出し、全国で展開される脱原発の動きを抑圧する狙いがあったとみられる。
その裏には、各地の原発に警察官が1名ずつ天下りしている事情があることは、《各原発に1名ずつ警察官が天下り、東電が明かす 情報漏洩は否定》の記事で報道した。
13日、12人は送検され、6人が釈放、6人が10日間の勾留を請求された。釈放された人の中には、You Tube(ユーチューブ)などで逮捕の瞬間の動画が公開され、公務執行妨害罪の成立が疑問視されたフランス人男性も含まれる。IWJ(Independent Web Journal)の《2011/09/13 デモ逮捕者フランク夫妻のインタビュー》の報道が詳しい。
14日、勾留を請求された6人のうち1人に対しては、裁判官が勾留の必要を認めず、釈放された。ただし、勾留が認められた5人についても、接見禁止決定がなされなかったため、弁護士以外も面会できることとなった。
弁護側の請求により、20日にも裁判所が勾留理由を開示する公判が開かれる。
記事
- 2011年09月15日 15:05
東京・新宿の脱原発デモ、逮捕者12人のうち7人を釈放
- THE INCIDENTS(寺澤有)
- ジャーナリスト。聖域となりがちな組織の腐敗を追及