記事

イスラエルはシリアの虐殺を止められた(イスラエル紙のコメント)

イスラエルのy net news は、「イスラエルは簡単にシリアの虐殺を止められた」というコメントを載せています。

そおコメントは、イスラエルが虐殺を止めるために介入しなかった理由は、ww2の際、連合国がナチスのホロコーストを止めるためにアウシュビッツ等を爆撃しなかった口実と同じで、今後ユダヤ人の良心に重くのしかかるだろうとしています。

このコメントは、個人の意見を載せたものですが、極めて大きな記事として扱っているということは、イスラエルのメディアの中にもこのような考えを有する者が少なくないということだろうと思います。

このような考えは、現実の中東の状況からは程遠い、非現実的な意見かと思います(イスラエルが動けば、それだけで、全てのアラブとイランが大きく反発、反イスラエルで結束した可能性が強い)。それにもかかわらず、中東の一つの良心の声として、興味のある記事なので、その要点のみ次の通り

なお、仮にイスラエルが介入していた場合には、これまた現実の力関係からしても、記事の通りアサドは何もできなかっただろうと思います。

イスラエルは、現在の中東で最強の国家である。

アサドの軍隊はイスラエルに対して、何十年も脅威など与えてこなかった。その意味で、イスラエルが、シリア国民の虐殺を防ぐために、航空禁止地域や、安全地帯を設定しても、アサド政権がこれに挑戦することなどできなかった。

しかし、イスラエルはww2の連合軍と同じ口実で介入はしなかった。

イスラエルが介入しなかった理由としては、「ほかにもっと大事な敵がいる、他国に介入すると思われたくない、犠牲者はユダヤ人ではない」等があがげられたが、これは連合国がアウシュビッツの鉄道や焼却炉を空爆しなかった理由と同じである。

ユダヤ人がww2で学び、学校で学んできたことは、このような人道に反する虐殺を、国際社会が許したことがホロコーストの原因であったということであるが、現在のイスラエル政府はこの教訓を忘れている。

因みに、現実にイスラエルがシリア問題に介入しなかったなどということはなく、何度も空爆しているが、それはすべてヒズボッラーへの武器供与を防ぐためでしかなかった。

このためアサドは虐殺を行うことができ、またその後政府軍が苦境に立った時にはロシア軍が介入することとなった。

シリアと同じような状況はルワンダのフツ族によるツチ族の虐殺の時にも起きた。

鉈などで大量虐殺をしたフツ族は米軍等はごく簡単に止めることができたが、同じ理由でしなかった。ところがのちに米国は当時の不作為について謝罪している(注:ここのところはむしろ国連軍の問題だったかと思うが…現実にアナン事務総長が謝罪した…記事のまま)

このシリアにおける大量虐殺で、イスラエルが何もしなかったということは、将来ユダヤ人の良心に大きな負担となろう

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4895689,00.html

あわせて読みたい

「イスラエル」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。