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古川康佐賀県知事は定例記者会見で責任逃れに終始 - 於保清見

8月2日、佐賀県庁で古川康知事(写真)の定例記者会見があった。私は県庁と県政記者クラブに記者会見参加を申し込んでいたが、傍聴しか許されなかった。


 九州電力が組織ぐるみで玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の再稼働を求めるメールをテレビ番組に送っていたことが発覚した、いわゆる「やらせメール問題」。九州電力が設置した第三者委員会(郷原信郎委員長)は、テレビ番組が放映される前に、古川知事が段上守(だんがみ・まもる)副社長(当時)らと会い、「経済界から再稼働を求めるメールをテレビ番組に送ってほしい」と要請していた事実を明らかにした。

 記者会見でも、古川知事がやらせメールに関与していたことについて質問が集中した。古川知事は「やらせの要請はしていない」「第三者委員会の調査結果を待つ」などとくり返し、自分自身の責任については明確にしなかった。

 記者会見での主なやりとりは以下のとおり(敬称略)。

 ――県庁に160件の抗議メールが届いており、県民の不信感が高まっている。どう思うか。

 古川 この問題の対応で、予定していた仕事がこなせなかったり、出席予定の行事に出席できなかったりと、ご迷惑をおかけして申しわけないと思っている。

 ――相手がどう受け取ろうと、やらせメールは知事の発言が発端。知事の進退にかかわる問題ではないか。

 古川 第三者委員会が事実関係を解明するまで、答えを待ちたい。

 ――7月11日、老朽化している玄海原発1号機の安全性を確認するため、専門家会議を設置すると発表したが、どうなっているのか。

 古川 いったん白紙に戻した。こういう問題(やらせメール問題)があるなか、新しく専門家会議を設置することは難しい。

 ――過去3回のプルサーマルのシンポジウムや討論会でも、やらせ質問があった。これは、知事がプルサーマル導入を決定するうえで、重要な判断材料としている。その判断は正しかったのか。

 古川 プルサーマルは全国で安全に続けられている。討論会のあり方に問題があったとしても、直ちにプルサーマルを止めるべきだという考えにはならない。

 記者クラブメディアの記者からは、長年、反原発を訴えている市民が佐賀県に申し入れをしようとしても、無視され続けてきたというような事実を問う声はなかった。そういう市民の視点が欠落しているところが、閉鎖的な記者クラブ、記者会見の問題だと思った。

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