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九州電力の定例記者会見に初参加 松尾新吾会長の開き直りにあぜん -於保清見

私は、《学生ジャーナリスト・於保清見、九州電力の定例記者会見に参加します!》の記事で宣言したとおり、7月27日に九州電力の定例記者会見に参加してきた。



 記者会見が始まる約2時間前、九州電力本店の受付で「記者会見場に入れるのは1時間前」と指示された。しかし、その時間に記者会見場へ行ってみると、記者クラブの記者たちで満席。私はどこか疎外感を感じながら、立ち見で参加することになった。



 九州電力が組織ぐるみで玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の再稼働を求めるメールをテレビ番組に送っていたことが発覚した、いわゆる「やらせメール問題」。今回の記者会見に高い関心が集まったのは、すでに引責辞任を表明している眞部利應(まなべ・としお)社長を含む責任者の処分について発表されるとみられていたからだ。



 ところが、なんと処分は先送り。元検事の郷原信郎(ごうはら・のぶお)名城大学教授を委員長にすえた第三者委員会を設置し、やらせメール問題を調査。その結果をもとに、9月末をメドに処分を決定するという。



 記者会見では、7月19日に眞部社長が松尾新吾会長(写真)へ辞任届を提出したが、保留されていることも明らかにされた。眞部社長は「辞めるのがいちばん楽だが、自分の一存では決められない」と語ったが、松尾会長は「第三者委員会の調査結果が出るまで、(社長、会長とも)進退は白紙」と開き直った。



 眞部社長と松尾会長は、8月以降の報酬を全額返上し、当面の反省にするという。



 九州電力が経済産業省へ提出した報告書によると、やらせメールは、段上守(だんがみ・まもる)前副社長と諸岡雅俊前取締役が直接指示したとされている。そこで、私は質問した。



 「2人は九州電力を6月末に退職し、現在は関連会社の社長に就任しています。九州電力として、どういう見解をお持ちでしょうか」



 松尾会長は「当社の役員でも職員でもなくなった時点で、直接、彼らを処分することは難しい」と答えた。



 九州電力の責任逃れの体質がいやというほど思い知らされた記者会見だった。



 記者クラブの記者以外で参加していたのは私1人だけ。彼ら彼女らの厳しい追及は勉強になったが、フリーランスも多数参加できるのが健全な記者会見の在り方だと思う。

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