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残りのビデオを見たけれど

参議院予算委員会の理事、礒崎陽輔議員(自民党)が8月11日にYou Tubeにアップロードした昨年9月7日の事件の動画を見たが、動画の中心は私がアップした44分版と同じ衝突場面であり、前後に新たな映像が付け足してあるだけであった。

付け足された映像の内容は概ね想像通りであったが、数点、新たな事実が映像に映っていた。

(1) 44分版に比べ他の中国漁船がはっきりと映っているので、多数の中国漁船が日本領海内で違法操業を行っている実態が認識しやすい。

(2) 巡視船に体当たりした中国漁船が他の中国船の群れの中に逃げ込み、他の中国漁船が追跡する巡視船の針路を遮っていた。

(3) 接舷前に巡視船から中国漁船に対して放水銃で放水を行っていた。


(1)に関しては44分版でも確認できたが、今回の映像を見ると改めて日本領海内における中国漁船の無法ぶりを窺わせられる。

当時、領海内に約30隻、その周りに約150隻の中国漁船が操業していたそうであるが、このような大規模な漁船団が他国の領海や領海付近に来るということは国家が容認または推進しなければできるものではない。

(2) の事実に関しても、集団で計画的に違法操業を行っていたことを推測させ、中国漁船の乗組員が日本当局を軽視している様子が明らかである。(普通であれば、自身の身の危険を感じて、取締船には近づかないものであるが、日本側が発砲しないことや、違法操業だけでは検挙しないことを良く知っているからこその行為である。)

このことは、衝突後にもかかわらず「みずき」の機関砲にカバーがされたままであることからも分かるように日本側の姿勢も相手を増長させている一因であることは否定できない。(これは現場の人間の責任ではなく、霞が関の責任である。ちなみに接舷直前の映像ではカバーは外されていた。)

(3)に関しては、通常接舷前に対象船に対して放水することは少ない。

考えられるのは、何らかの抵抗行為(物を投げるなど)があったのかもしれないということであるが、その部分の映像がないので真相は不明である。

そして、最初と最後の方に、音声の出ない部分があるが、おそらく撮影者が記録のために話している内容が世間でるとまずいので消してあるのであろう。

これらのことを考えると、まだまだ不明な点が多く、隠さなければいけないことが、その理由とともに公になっていないと言える。

そして疑問に思うのは、なぜこの時期になって外部に公開するのかということである。

その理由を推測すると

・自民党の地道な努力が反映しだした

・小出しにして世論の反応を窺っている

・事件発生から時間がたち、関心を持つ人が少なくなったと判断した

・政権が交代すれば、一挙に全編が公開されるかもしれないと恐れた。

・政権末期で、官僚に対するコントロールが利かなくなっている。

等が思いつくが、いずれにしろ全編公開とは程遠い今回の公開である。

他の映像を隠し続けるのは、国民に見せたくない何らかの理由が存在するからであろう。

そして、このまま国民の関心が薄れていくことを願っているのだろう。

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