不思議に思うのは、日本国内で「人権、人権」と騒いでいる人たちに限って中国の人権問題には腫れ物に触るように、何も言わないことである。
欧米各国は、一応は中国のチベットやウイグル、モンゴルに対する弾圧や他の人権問題を、中国との外交カードに使っているが、日本の外務省には、そんな素振りも感じられない。日本の政治家、官僚、マスコミ、経済界、人権活動家等々、一部の人たちを除いて中国の人権問題について語ろうともしない。
冒頭で述べたように、日本国内の人権問題に熱心な人たちほど、その傾向が強いように感じられる。
彼らが主張する、人権というものは、嘗ての「共産主義の核は良い核で、資本主義の核は悪い核」という理屈と同じダブルスタンダードで「良い人権と、悪い人権」が存在するのか、それとも中国占領地域内に居住している人たちのことを人間とみなしていないのか理解に苦しむところである。(これは北朝鮮の人権問題にも当てはまる)
一人でも多くの人が中国占領地域内に居住している人たちのおかれている現状を知り、真剣に考えてくれることを望む。
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- 2011年07月11日 23:03