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アングル:欧州の観光業、ベルリンのトラック突入で再び窮地

[ベルリン 20日 ロイター] - ドイツの首都ベルリンのクリスマスマーケットにトラックが突っ込み、60人が死傷した事件で、相次ぐテロ攻撃に揺れる欧州の観光業は再び窮地に立たされた。

欧州は昨年11月にパリ中心部で銃乱射事件が発生。今年3月にはベルギーのブリュッセルの空港と地下鉄でテロが起き、さらに7月にはフランス南部ニースでトラックが暴走して86人が死傷した。今回の事件はニースの事件を思い起こさせる。

ユーロモニターの観光アナリスト、ウーター・ゲールツ氏は「ベルリンなどドイツの都市ではクリスマスマーケットは観光客を引きつける大きなイベントだ。今回の事件が年内の観光客数に影響するのは間違いない」と述べた。

最近のテロ攻撃で欧州への観光需要は既に落ち込んでおり、とりわけ米国、中国、日本で顕著だ。

調査会社フォワードキーズによると、昨年11月半ばから今年10月半ばに中国人観光客の欧州での予約は7.7%減少した。

ベルリンへの予約は、欧州の安全面への懸念から、年初来で6.6%減少した。ただ、この2カ月間でみると前年同期比で11%増加し、持ち直していた。

ベルリンのクリスマスマーケットは60カ所以上。長い歴史を持ち、夜も賑やかで、欧州の都市としては出費も比較的少ないことから、近年は観光客が増加している。

ユーロモニターによると、ベルリンを訪れる観光客は2010年以来で50%増加。ベルリン・ブランデンブルク統計局によると、今年1─10月の観光客数は2.5%増の1070万人で、特に英国で需要が強かった。

ベルリンは失業率が10.7%とドイツの都市で最も高い部類に入る。観光客は地元経済を支える柱で、商店街やモールの売上高の約40%を観光客相手が占める。

ドイツや他の欧州の当局はベルリンの事件を受けて、クリスマスマーケットとニューイヤーイベントについて、警官を目立つ場所に配置したりパトロールの回数を増やすなど、警備態勢を強化する方針を打ち出した。

(Victoria Bryan記者)

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