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- 2011年10月19日 12:36
キュレーション国家へようこそ。
2/2インタレストグラフは未来のソーシャルニッチワーキング
ソーシャルメディアが、公開されたストリームの中で、世間の注目が当たる場所に私達を引き出すようになると、オンラインでさらに自分に関する情報を分かち合うように促され、そして、その見返りを得るようになる。興味深いコンテンツを分かち合うと、ツイート、リツイート、コメント、いいね、お気に入り、共有と言う形でリアクションが寄せられ、時にはマクロブログおよびマイクロブログの投稿につながることもある。しかし、面白いコンテンツを常に共有する取り組みの最大の見返りは、新たなつながり、友達、ファン、そして、フォロワーに対するリクエストである。
ソーシャルネットワーク、そして、ソーシャルオブジェクトの共有の後に行われるやりとりは、新しいジャンルの情報コマースの土台を作る。このような交流は、事実上、私達がコミュニケーションを取る仕組みを変える。また、情報を見つけ、共有する仕組みも変える。そして、ソーシャルメディアの重要性とその機会がここに存在する。
その理由を説明していこう。
ソーシャルネットワークでは、ソーシャルグラフを作るために私達はつながりを持つ。しかし、共有をしていくと、関係の仕組みを変えていくことになる。かつては単純に知り合いのデジタル版でしかなかったものが、興味を分かち合う人々も含む、つながりを持つグループに姿を変えつつあるのだ。
興味深いコンテンツを共有すると、基本的には自分の一部を分かち合っていることになり、関心事の表現としての役割を果たす。その結果として獲得するこの新しいつながりは、ソーシャルグラフの特徴を変える。現在、ソーシャルグラフは、“ニッチワーク”と私が呼ぶ、知り合いの友達や家族に加えて、様々な話題やテーマを代表するより大きなネットワーク内のネットワークの集まりへと形を変える傾向が見られるのだ。
ソーシャルグラフは、オンラインで維持する個人のつながりによって決まるが、ニッチワークは、焦点が絞られたインタレストグラフを作る。そして、このインタレストグラフは、繰り返し述べられる共通のテーマによって生まれた個人の結びつきのネットワークを象徴しているのだ。
ソーシャルグラフがインタレストグラフへと進化すると、背景と注目を一体化する、さらに効率がよく、さらにつながりの多い一連のネットワークが生まれる。インタレストグラフは、個人を、その焦点が絞られたテーマに最も沿う人々と情報に結びつける。その結果、ソーシャルメディアは、情報コマースおよびソーシャルコンテンツの3つのC「クリエーション、キュレーション、コンサンプション」の支えを形成してくため、興味深い転換に直面するだろう。ブログがソーシャルメディアの階層の上の階級に属している一方、マイクロブログがエリート以外の人達にもコンテンツを作成する力を与えている。さらに、マイクロブログとマイクロメディアの間の区分により、コンテンツ共有の完全に新しい階級が生まれている。このような新しいサービスは、相互につながるニッチワークのインタレストグラフを通して、関連する情報を配信する力を一段と民主化している。コンテンツの作成とは言えないかもしれながい、キュレーションが情報コマースにおいて持つ役割は重要である。
気づいてさえいないのかもしれない。しかし、誰もが既に荷造りを終えており、キュレーション国家で生活する準備は整っているはずだ。
キュレーション国家へようこそ
皆さんはコンテンツのコンシューマーだろうか、それともクリエイターだろうか?両方だと答える人もいるだろう。しかし、現実には、どちから一方に属していることが多い。クリエイターほどではないものの、コンテンツを消化するだけではないソーシャルキュレイターは、情報コマースにおけるピラミッドに新しく、重要な役割を与えている。
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キュレイターは、従来、博物館やその他の収集品を管理する職業を指す。ソーシャルメディアでは、キュレイターはインタレストグラフを管理する。関連するコンテンツをウェブで見つけ、まとめ、そして、共有することで、キュレイターは、ニッチワークの完全性および活気、そして、ニッチワークを決定づける関係に貢献する。情報は貨幣となり、興味深い何かを魅力的で、味わうことも、そして、共有することも可能なソーシャルオブジェクトとして再梱包する力は芸術である。その結果、関連するコンテンツを制限し、絞り込み、改善することで、そして、オブジェクトが交流および学習をどの程度促すかで、キュレイターのソーシャル資本は決定する。

キュレイターの役割に応じるツール、ネットワーク、そして、サービスは既に人気を集めつつあり、その幾つかは他者を大きくリードしている。Storify(ストリファイ)、Curated.by(キュレイティド.by)、Scoop.it(スクープ.it)、Pearltrees(パールトリーズ)、そして、Paper.li(ペイパー.li)は、情報の再梱包および普及を可能にするだけでなく、魅力的で、興味をそそる形式でこの取り組みを行える強みを持っているため、キュレイター達から支持されている。ソーシャルネットワークのように、このようなサービスは人々を結びつけるものの、ソーシャルグラフを作る代わりに、キュレーションネットワークがインタレストグラフを作るのだ。オリジナルのコンテンツを作るのではなく、キュレイターは、関連するコンテンツを見つけ、関連するネットワークで、見解を加えて共有する。インタレストグラフのストリームは、背景およびストーリーが豊かであり、つながっている人が魅了された話題を基に学び、交流することが出来る。
また、キュレーションの作業は、ツイッターやフェイスブック等の従来型のソーシャルネットワークにもおよび、そして、好きなネットワークのステータスアップデートを通しても行われる。キュレートされたコンテンツは、ソーシャルオブジェクトとしての役割を持つ。そして、このソーシャルオブジェクトは会話とリアクションを促しつつ、- その場で -- 新たな命に息吹を吹き込み、オリジナルのコンテンツの接触範囲を拡大する。
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キュレイターは、ニューメディアの進化、素材の情報が広まる範囲、そして、その結果として一体化するソーシャルニッチワークにおいて、重要な役割を担っている。キュレイターは自分達にとって重要なトピックに対して、交流、協力、そして、学習を推奨する。そのため、キュレイターに力を与えるサービスは、クリエーションとコンサンプションの間の穴を埋めていくだろう。フォレスター社は、ソーシャルコンテンツの消費者の割合は、その多くがキュレーション -- 注目したコンテンツを他の人達と共有する -- を通じてソーシャルネットワーキングに進むため、70%から大きく減少すると予測している。この作業が容易になると、消極的なコンテンツコンシューマーが多産なキュレイターに、そして、いつの日か本格的なクリエイターに変えていくだろう。
クリエーションとキュレーションが情報コマースのやりとりを高め、ニューメディアを、ソーシャルメディアと従来のメディア、そして、関連する情報を基につながりを持つ人々の間に橋を架ける主流のメディアへと動かしていく。そのため、見つけたコンテンツ、そして、同様に共有したコンテンツが、共有された経験を通して背景およびテーマが深く関連したインフォメーションエコノミーを形成するのだ。
キュレーション国家へようこそ。国家の人口は増え続けている。
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この記事は、Brian Solisに掲載された「The Curation Economy and The 3C’s of Information Commerce」を翻訳した内容です。
ブライアン・ソリスの文章だけはいつも気合いを入れないと読めないのですが、読み終われば話自体はシンプルですし十分納得できるものだと感じましたね。ソーシャルグラフがインタレストグラフに進化し、キュレーションの重要度はかつてない程増していくと。しかし文中に出てきたソーシャル”ニッチ”ワーキングという表現は座布団一枚あげたくなりました。何かの機会にサクッと使ってみたいキーワードかもです。 ― SEO Japan



