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- 2011年10月11日 09:30
Appleの「残念なiPhone 4S」が過去最大の記録的なペースで売れている理由
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シリについて
シリはライバルのスマートフォンに対するアップルの切り札的な存在である。アップルがシリを買収する前、シリはブラックベリーとアンドロイドのスマートフォンに向けてソフトウェアをリリースする準備を勧めていたが、クパチーノに本社を構えるアップルの一員になった途端にライバルのプラットフォームへの開発作業はキャンセルされた。
アップルはこのボイス反応型パーソナルアシスタント機能について公式サイトで次のように説明している:
実際には、グーグルがアンドロイドのプラットフォームでボイスコマンドシステムを1年以上前に提供しており、決して新しいアイデアと言うわけではない:
アンドロイド版は通話を開始し、メッセージを記録し、目的地に案内すること等が出来るが、このソフトウェアはコマンドベースであり、ユーザーが細かく説明し、リクエストを命じる必要があるアップルの機能とは異なり、状況に配慮しているわけでもない。かと言ってアンドロイドのボイス反応機能にマイナスのイメージを植え付けるわけではないが、アップルがシリをiOSのプラットフォームに実装したことで、iPhoneはユーザーから学び、結果に反映させるシステムを得た。
カルト・オブ・マックのライター、マイク・エルガン氏は、シリがアップルに大きなチャンスを与えると考えており、次のように説明している:
意外にもiPhone 4Sに失望していた人々の大半は、仕様や通常のメディアに大きな関心を寄せていたアナリストであった。
先程も触れたように、アナリストとメディア(ザ・ネクスト・ウェブの記事も含め)は、iPhone 5に関する推測を抑えようとしなかった。そして、その推測は実現しなかった。消費者はiPhone 5のケースや世界中のオペレータのリストに関するレポートをこれでもかとばかりに与えられ、期待は膨れ上がる一方であったが、実際に発表されたのは次のiPhoneのリリースにおけるデザインの要素の基礎を構築するプロトタイプのハンドセットに過ぎなかった。
発表が行われて数日が過ぎ、もともとiPhone 5の噂を出していたメディアと同じメディアから今度はデバイスを既に利用した記者による目撃談(アップルはイベントでの写真や動画の撮影を禁止しているため)が消費者にもたらされたのだった。
このデバイスのスピードは大勢のイベントの参加者の度肝を抜き(iPhone 4が遅かったわけではない)、カメラは衝撃的と表現された。現在、写真共有サービスのフリッカーで最も利用されているiPhone 4の5メガピクセルカメラが改善されたのだ。デザイン変更は行われず、アクセサリはiPhone 4とiPhone 4Sの双方で利用可能であり、アクセサリのアップグレードのコストが安価なため、アップグレードされるチャンスを高める原因となった。
アップルが日曜日の終わりに注文を集計した際には、売れるか売れないかに関して初めて意見が分かれたiPhoneが今までの記録を打ち破る可能性が高い。
アンドロイドのデバイスのメーカーは、最新且つ最強のグーグルベースのスマートフォンを擁し、サムソンがギャラクシーでHTCがセンセーションで達成したようにiPhoneと同じようなブランドを構築するために今後も戦うだろう。リリースされてから数ヶ月が経過するアンドロイドのデバイスは、iPhoneに技術的には勝っているものの、アップルが直面する問題とは全く逆の問題に直面している。アンドロイドのメーカーは、マーケットで遅れをとることなく、ライバルに売り上げの面で負けないためには、より多くの製品をリリースする必要がある。
恐らく、アンドロイドのデバイスがコンスタントにリリースされる点は、アナリスト、メディア、そして、一部の消費者が落胆する大きな理由なのであろう。このような短期間では、新しいテクノロジーを搭載しない限りは(3Dに注目)、想像を超えるイノベーションは難しくなりつつある。
多くの消費者が、それが型の古いアンドロイドであれiPhone 3GS/4であれ、自分が所有するデバイスを見て、アップルがデザインを一新し、独特な機能を提供する翌年まで待てるかどうか悩むことになるだろう。アップルは滅多に新しいテクノロジーをデビューさせず(2007年のローンチ時にスマートフォンを巡る状況を大幅に変えたiPhone自体を除くと)、既存のサービスを採用し、自分のものにする傾向が見られる。
iOS 5を例にとって考えてみよう。このソフトウェアは(ブラックベリーによって刺激を受けた)iMessage、(既存のアンドロイドと酷似する)改善された通知機能、(アンドロイドのボイスコマンドを参考にして、大幅に改善し、完全に異なるサービスに変えた)スマートフォンのボイスコマンド機能、そして、(アンドロイドはユーザーのデータと好みの大半をグーグルのアカウントにシンクする)ワイヤレスのシンクを搭載している。
消費者は、アップルが50万を超えるアプリ、音楽、映画、TV番組のダウンロード、そして、作業を任せられる信頼できるソフトウェアを介して明確なエコシステムを構築している点に気づている。iPhone 4Sの発売およびiOS 5の展開によって既存のiPhoneのオーナーのスマートフォンの使い方が変化し、その結果、アップルが提供可能な最高のスマートフォンを購入するために大勢が苦労して稼いだお金に別れを告げているのだ。
マットはロンドン近郊を拠点に活動するザ・ネクスト・ウェブのモバイル担当エディターである。ツイッターでフォローすることも、フェイスブックのアップデートを購読することも、グーグル+で最新の情報を把握することも出来る。また、matt@thenextweb.comでeメールで連絡を取ることも可能だ。
この記事は、The Next Webに掲載された「Apple’s ‘disappointing’ iPhone 4S is on track to be its fastest selling device ever」を翻訳した内容です。
シリはライバルのスマートフォンに対するアップルの切り札的な存在である。アップルがシリを買収する前、シリはブラックベリーとアンドロイドのスマートフォンに向けてソフトウェアをリリースする準備を勧めていたが、クパチーノに本社を構えるアップルの一員になった途端にライバルのプラットフォームへの開発作業はキャンセルされた。
アップルはこのボイス反応型パーソナルアシスタント機能について公式サイトで次のように説明している:
iPhone 4Sに搭載されているシリは、自分の声を使って、メッセージを送信したり、会議の予定を設定したり、電話をかけたりすることが出来ます。普段の調子でシリに頼みごとをしてみましょう。シリはユーザーの話を理解し、意味を把握し、さらには返答までします。シリは利用方法がとても簡単であり、多くの作業をこなします。きっとさらに多くの用途を見つけることが出来るでしょう。iPhone 4Sを立ち上げると、ユーザーはリマインダーを設定することも、天気や株価をチェックすることも、メッセージを送信することも、eメールやカレンダーのアポイントメントを管理することも出来る。また、このアプリはコンタクト管理、筆記機能、楽曲コントロール、ウェブ閲覧、そして、マップナビゲーションにおいても高性能を自負している。
実際には、グーグルがアンドロイドのプラットフォームでボイスコマンドシステムを1年以上前に提供しており、決して新しいアイデアと言うわけではない:
アンドロイド版は通話を開始し、メッセージを記録し、目的地に案内すること等が出来るが、このソフトウェアはコマンドベースであり、ユーザーが細かく説明し、リクエストを命じる必要があるアップルの機能とは異なり、状況に配慮しているわけでもない。かと言ってアンドロイドのボイス反応機能にマイナスのイメージを植え付けるわけではないが、アップルがシリをiOSのプラットフォームに実装したことで、iPhoneはユーザーから学び、結果に反映させるシステムを得た。
カルト・オブ・マックのライター、マイク・エルガン氏は、シリがアップルに大きなチャンスを与えると考えており、次のように説明している:
「事実上または逐語的には話している内容とは関係のないこと言っても、シリは多くの場合、状況、履歴、そして、通常の人間の話を理解する意図を持つ人工知能を基に言いたいことを理解する。例えば、昼寝をする際にアラームを設定したいなら、「20分後に起こしてくれ」と言えばよい。どんな会議が予定に入っているのか知りたいなら、「今日の残りのスケジュールを教えてくれ」と言えばよいのだ。アップルは、iPhone 4とは異なるハードウェアの要件が存在しないにも関わらず、シリのiOSへの実装を賢明にiPhone 4Sに限っている。アップルの優れたマーケティングチームは、ボイス反応機能が数年前から存在していたにも関わらず、スマートフォンとコンピュータの間の隙間を埋めることで、アップルが電話機に再び革命をもたらすと大勢の人々に信じ込ませた。
まずは落ち着こう
意外にもiPhone 4Sに失望していた人々の大半は、仕様や通常のメディアに大きな関心を寄せていたアナリストであった。
先程も触れたように、アナリストとメディア(ザ・ネクスト・ウェブの記事も含め)は、iPhone 5に関する推測を抑えようとしなかった。そして、その推測は実現しなかった。消費者はiPhone 5のケースや世界中のオペレータのリストに関するレポートをこれでもかとばかりに与えられ、期待は膨れ上がる一方であったが、実際に発表されたのは次のiPhoneのリリースにおけるデザインの要素の基礎を構築するプロトタイプのハンドセットに過ぎなかった。
発表が行われて数日が過ぎ、もともとiPhone 5の噂を出していたメディアと同じメディアから今度はデバイスを既に利用した記者による目撃談(アップルはイベントでの写真や動画の撮影を禁止しているため)が消費者にもたらされたのだった。
このデバイスのスピードは大勢のイベントの参加者の度肝を抜き(iPhone 4が遅かったわけではない)、カメラは衝撃的と表現された。現在、写真共有サービスのフリッカーで最も利用されているiPhone 4の5メガピクセルカメラが改善されたのだ。デザイン変更は行われず、アクセサリはiPhone 4とiPhone 4Sの双方で利用可能であり、アクセサリのアップグレードのコストが安価なため、アップグレードされるチャンスを高める原因となった。
結論
アップルが日曜日の終わりに注文を集計した際には、売れるか売れないかに関して初めて意見が分かれたiPhoneが今までの記録を打ち破る可能性が高い。
アンドロイドのデバイスのメーカーは、最新且つ最強のグーグルベースのスマートフォンを擁し、サムソンがギャラクシーでHTCがセンセーションで達成したようにiPhoneと同じようなブランドを構築するために今後も戦うだろう。リリースされてから数ヶ月が経過するアンドロイドのデバイスは、iPhoneに技術的には勝っているものの、アップルが直面する問題とは全く逆の問題に直面している。アンドロイドのメーカーは、マーケットで遅れをとることなく、ライバルに売り上げの面で負けないためには、より多くの製品をリリースする必要がある。
恐らく、アンドロイドのデバイスがコンスタントにリリースされる点は、アナリスト、メディア、そして、一部の消費者が落胆する大きな理由なのであろう。このような短期間では、新しいテクノロジーを搭載しない限りは(3Dに注目)、想像を超えるイノベーションは難しくなりつつある。
多くの消費者が、それが型の古いアンドロイドであれiPhone 3GS/4であれ、自分が所有するデバイスを見て、アップルがデザインを一新し、独特な機能を提供する翌年まで待てるかどうか悩むことになるだろう。アップルは滅多に新しいテクノロジーをデビューさせず(2007年のローンチ時にスマートフォンを巡る状況を大幅に変えたiPhone自体を除くと)、既存のサービスを採用し、自分のものにする傾向が見られる。
iOS 5を例にとって考えてみよう。このソフトウェアは(ブラックベリーによって刺激を受けた)iMessage、(既存のアンドロイドと酷似する)改善された通知機能、(アンドロイドのボイスコマンドを参考にして、大幅に改善し、完全に異なるサービスに変えた)スマートフォンのボイスコマンド機能、そして、(アンドロイドはユーザーのデータと好みの大半をグーグルのアカウントにシンクする)ワイヤレスのシンクを搭載している。
消費者は、アップルが50万を超えるアプリ、音楽、映画、TV番組のダウンロード、そして、作業を任せられる信頼できるソフトウェアを介して明確なエコシステムを構築している点に気づている。iPhone 4Sの発売およびiOS 5の展開によって既存のiPhoneのオーナーのスマートフォンの使い方が変化し、その結果、アップルが提供可能な最高のスマートフォンを購入するために大勢が苦労して稼いだお金に別れを告げているのだ。
ライター紹介:
マットはロンドン近郊を拠点に活動するザ・ネクスト・ウェブのモバイル担当エディターである。ツイッターでフォローすることも、フェイスブックのアップデートを購読することも、グーグル+で最新の情報を把握することも出来る。また、matt@thenextweb.comでeメールで連絡を取ることも可能だ。
この記事は、The Next Webに掲載された「Apple’s ‘disappointing’ iPhone 4S is on track to be its fastest selling device ever」を翻訳した内容です。
業界の先行しすぎた期待値や知識と裏腹に、実際のユーザーは4Sでも十分以上に満足、買い時と考えたということなのでしょうか。しかし12時間で20万台(しかも3社中、1社のデータ)とは驚異の数字ですね。1日で100万台突破の可能性もありそうです。同時期にiPadが50万台売れていたというデータもさらに驚異なのですが・・・。日本でもKDDIがiPhone 4Sを発売するとのことですし、日本でもどれ位売れるのか注目です。



