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Googleがネットの口コミを評価する仕組みが分かる研究論文

Googleで店舗検索をしていると検索結果上でレビュー数やレビュー評価の情報が一緒に表示されることがありますよね。普段はあまり気にしないかもしれませんが、よくよく考えるとどうやってGoogleがこの種の情報を整理して表示しているのか不思議でもあります。今回はSEO by the SeaがGoogleの研究を元にGoogleのレビュー情報収集・選定の仕組みを探ります。 ― SEO Japan

購入を考えている製品、または購入を考えている製品やサービスを販売する業者のレビューを求めて、ウェブ検索が行われることがよくある。アマゾン等のサイトで、つい時間を忘れてレビューを読んでしまうことがある。このようなサイトで、ユーザー達は様々なアイテムに関する意見を共有する行為を満喫しているようだ。しかし、私が住む郊外の商店のオンラインのレビューを探すのは至難の業である。

検索エンジンによって対処される仕組み、地域の検索ランキングに影響を与える仕組み、検索エンジンがレビューのスパムを特定する仕組み、そして、口コミ、企業、製品やサービスの売り上げに与える可能性があるオンラインレビューのインパクトについて考えると、レビューは実に興味深いアイテムである。

例えば、グーグルのリッチスニペットを使うと、イェルプ等の特定のリソースで獲得した星の数をスニペットで表示させることが出来る:
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グーグルのウェブ検索に表示されるグーグルプレイスの結果もまた多数の企業に対する平均の評価とレビューの数を掲載する:
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このような評価およびレビューの数は、企業がグーグルプレイシズの検索結果に表示される可能性に影響を与えるのだろうか?評価やレビューの数を見た後、検索者が訪問する選択肢に影響を与えるのだろうか?レビューはどれぐらい影響を与えるのだろうか?そして、検索エンジンにとって、レビューを賢明に処理することはどの程度重要なのだろうか?

製品のレビュー、販売業者のレビュー、そして、ネットフリックスの映画のレビューに関する情報を集め、調査を行ったグーグルの研究論文を私は発見した。

製品のレビューのデータは、230の情報源から集められた、56万の製品に対する800万回を超える評価を含み、380万人によってレビューされたものだ。 販売業者のレビューのデータは、19の情報源から集められた、17,000の業者に対する150万の評価、そして、110万人によって作成されたレビューを含む。ネットフリックスの映画のレビューは、1万7,700本の映画のレビューであり、48万189人によって投稿された1億のユーザーの評価で構成されている。
この論文は、第四回国際AAAIカンファレンスのウェブログズおよびソーシャルメディア部門で発表され、「最高品質: レビューを集めて製品と販売業者を格付け」と言うタイトルがつけられている。そして、メアリー・マクグロホン氏、ナタリー・グランス氏、そして、ザック・ライター氏によって、グーグルとカーネギーメロン大学の共同調査を詳しく説明している。この論文は、以下のような製品や販売業者のオンラインレビューに関する多数の質問を投げかけ、また、答えを出そうと試みている:

  • 広範な投稿者からの製品や販売業者の一連のレビュー、そして、複数のレビュー用のウェブサイトの存在を考慮すると、製品や販売業者の本当の質をどうすれば計測することが出来るのだろうか?

  • 個別の投稿者またはソースのバイアスをどうすれば排除すればいいのか?

  • 評価が異なるスケールで行われている(1-5星、A/B/C等)異なるウェブサイトから寄せられたレビューをどうすれば比較することが出来るのか?

  • 信頼できないレビューを排除し、“優れた質”のレビューのみ利用するにはどうすればいいのか?

論文の作者達は、レビューワーがレビューを1本のみ作成した場合、そのレビューワーは最高の評価を与える可能性が不釣り合いに高い等、興味深い発見を幾つかしている。
また、レビューを見ている際、レビューワーは、レビューが特定で投稿されているのかどうか、レビューワーがどれぐらい多くのレビューを投稿しているのか、そして、レビューがレビュー対象の製品やサービスの質を判定する上で役に立つかどうかに注目していたことが判明している。

先程も申し上げたように、私が暮らす地域の販売業者に対するレビューがあまりにも少ないことはショックだったが、今後、増加すると期待している。それでは、レビューは、この地域の企業にどのような類の影響を与えるのだろうか?

これはグーグル等の検索エンジンがこのレビューの情報を探そうと試みている人達に公開する仕組みに左右される。この論文の作者達は、現時点でこの点に関しては十分な調査が行われていないと述べている:
これは、私達が知る限り、異なるソースから集められたレビューに関する初めての作品である。- レビューワーやレビューコミュニティによって、全く異なる行動が起きており – 異なるソースおよびレビューワーの偏見が顕著に見られる。私達はこのような異なるレビューサイトから集められたレビューを比較し、これが評価対象のアイテムの本当の質を推測する上でどのように役に立つのか調査していく。
.イェルプ経由のレビューは、地元の新聞のレビュー、または別のレビューサイトのレビューと同等の重要度をグーグルは与えるべきなのだろうか?スパムのレビューを特定する上で検索エンジンは、どれぐらい効果があるのだろうか?

検索エンジンが、役に立つ評価を見つけるために参考にする、より権威の高いソースが存在するのだろうか?この論文は、“どの販売業者が最も信頼することが出来るかを判断する情報”を得るため、商事改善協会(註:BBB / 不正営業活動を規制する米国の自主団体)の評価に注目する可能性があると言及している。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Google Research Paper on Online Reviews for Merchants and Products」を翻訳した内容です。

必ずしも答えが出たわけではありませんが、Googleの研究を理解する上で興味深い内容でした。そもそもレビューが集まるサイトは飲食店であれば食べログなど大手に集約する傾向はありますが、CGM系のレビューと大手メディアによるレビュー、または掲示板コミュニティやツイッターでをどう評価されているかなど、比較評価をどうしていくかということはとても興味深い分野です。いずれはこういった内容が検索結果のランキングにも影響を与える日が来るのでしょう。「渋谷 ラーメン屋」で検索すると、Google基準で評価の高いラーメン屋のサイトから順番に表示されるようになってくるのですかね。ソート検索できるのなら、あえて逆順の結果も見てみたい気もしますが。。。未来のGoogleはこの種の様々な要素を個人個人で自由にカスタマイズして検索結果を自由にカスタマイズできるようになっていくのかもしれません。 ― SEO Japan

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