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特別養子縁組のバイブル誕生!「産まなくても育てられます ー不妊治療を超えて、特別養子縁組へ ー」

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 あらゆるメディア人の中で、最も特別養子縁組について熱量を持って追いかけてきた後藤絵里記者が、本を出されました。
「産まなくても育てられます ー不妊治療を超えて、特別養子縁組へ ー」http://amzn.to/2hKQrTH

 これまで出されていた特別養子縁組に関する本は、体験談のストーリーか、あるいはアカデミックで制度に寄ったものか、それとも手順だけが書かれているものか、ということで、なかなか「不妊に悩む一般の人」が読んで一歩踏み出したいと思える本が、多くはありませんでした。

 しかし本書は、特別養子縁組を行なった人たちの体験談、親子になるまでのプロセス、特別養子縁組の法制度やその流れと、非常にバランス良く描かれています。

 ネット上でバラバラに存在する情報を見るのも良いですが、本書を一冊読めば、特別養子縁組に関わる実際的なことについては、ある程度頭に入れることができる。そんな密度の濃い内容になっています。

 また、不妊治療をしている方々への、寄り添っていく眼差しが、通奏低音として本書の中に流れていることも、好感を持てる点です。

 今の日本の不妊治療は、すごく頑張って自分の血の繋がった子を、お金がたくさんかかりつつ、しかし何とか授かろうと頑張り続ける形になっています。もちろんそれは意味あることですし、お金がかかるのも仕方がないことですが、全ての方々が、子どもを授かれるわけではありません。できれば、不妊治療の次のステップに、特別養子縁組がある、ということを、産婦人科医療側の方々は、最初から説明し、治療の流れの中に組み込んでいってもらえたら、と思います。

 不妊治療に失敗し、経済的な負担を負い、心に傷を負った方々の話を聞くと、そうした必要性を強く感じます。不妊治療という医療と、児童福祉である特別養子縁組が、今は分断されています。

 ある不妊治療を手がける産婦人科医の方は、なぜ養子という選択肢を提示しないのか、ということを聞いた時に「我々の業界だと、『負けた気がする』からではないだろうか」とおっしゃっていました。

 医療者として、不妊を克服できないことへの苦しみと、代替手段への複雑な思い。それは分かるような気もします。しかし、どちらが勝ちで、どちらが負けということはなく、当事者の方々の問題解決と幸せ、という視点に立てば、両者は助け合い、補完できる関係を持てます。

 そういった意味で、ぜひ本書は医療者の方々にも読んでいただけたら、と思います。また、医療者の方々には、「養子縁組事業者と繋がろうと思っても、どこと繋がって良いかわからない」という声もありました。

 そうした場合は、私どもフローレンスも加盟している「日本こども縁組協会」http://kodomo-engumi.jp/ )等の業界団体にご連絡いただければ、連携についての話し合いはいつでもさせて頂きたいと思います。

 この本が多くの不妊治療をする方々の手に届き、特別養子縁組が新しい家族を創る選択肢になっていくことを、心から願っています。血が繋がっていようといまいと、一緒にいた時間、一緒に泣いて笑った時間という宝物を共有する関係に、何ら変わりはないのですから。


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