- 2016年12月14日 01:35
読まれなかった原稿
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しかしながら、この時点で秋元委員長は職権で委員会立てを決めてしまいます。何故、ここまで円満に進めてきた内閣委員会をこのような信頼を損なうかたちで進めようとするのか、私にはとても理解できませんでした。誰の指示なのですか、安倍総理ですか、菅官房長官ですか、細田提出者ですか、竹下国対委員長ですか、本当に私は理解できませんでした。
また、我々としては、仮にIR法案の審議に入るのであれば、2年半前に一度IR法案を審議した際の与野党合意をベースに議論したいと述べました。その時の合意は国家公安委員長の出席、内閣委員会所管大臣は要求ベースで出席、参考人質疑、地方公聴会、他委員会との連合審査、これらは当時、内閣委員会の理事会で合意した事項です。我々は過去の経緯を無視した要望をしているわけではありません。2年半前、すべての関係者がIR法のような大型法案を審議するのであれば、これくらいの審議が必要だという共通の相場観を持っていたわけです。その後、国土交通大臣がIR整備担当となったこともあり、我々は2年半前の合意を若干修正して、国家公安委員長、国土交通大臣の出席、内閣委員会所管大臣は要求ベースで出席、参考人質疑、地方公聴会、他委員会との連合審査で、少なくとも50時間の審議を求めました。我々が申し入れたのはこれだけです。
しかし、我々欠席の理事懇談会、理事会でこれらの過去の合意はすべて無視されます。国家公安委員長が出席すると何か不都合ですか、IR整備担当大臣が出席すると何か不都合ですか、内閣委員会所管大臣に来てもらうのは内閣委員会として当然ではないですか、参考人の声は衆議院として聞かなくていいのですか、関心のある地方のお声は聞かなくていいのですか、ギャンブル依存症で関わりの深い厚生労働委員会との連合審査は不要ですか、観光政策との絡みで国土交通委員の声は聞きたくなかったですか、刑法との整合性を法務委員は心配しているのではないですか、これらの指摘に全く答えることなく、委員会を強行した事に疾しい所は全くないですか。誰の命令ですか。私にはすべての事が全く理解できません。
その後、怒涛の勢いで11月30日の第8回にてストーカー規制法改正案の採決に至ってしまいます。これは参議院で委員長提案となったものです。参議院での内閣委員長は我が党の難波奨二委員長でした。あまりに性急な動きで、難波委員長による趣旨説明、採決に加わる事が出来なかった事は残念でなりません。そして、我が方欠席の中、IR法の審議が進んでいきます。驚いたことに質疑に立たれた与党議員の中には「審議時間が余った」ということで「般若心経」を朗読された方も居ました。
そして、その2日後、12月2日の第9回の審議で採決に突き進んでいきます。こういう性急な進め方には、野党のみならず、与党幹部や財界からも疑問視する声が上がっております。
これだけの経緯があるにもかかわらず、提出者でもある西村議員はTVで我々の事を「審議時間が足りないという資格がない」と言っています。我々の対応に何か不備がありましたか、所信質疑が終わった後、閣法をきちんと終えて、与野党合意が整いやすいものから進めていった事はおかしいですか、2年半前に合意が得られたことを再度求める事はおかしいですか、たった5時間33分しか審議していない事への抗議が何故「資格がない」という評価になるのですか。
むしろ、安倍総理が先の厚生労働委員会で「こんな議論、何時間やったって意味がない」と発言したのが与党の基本方針になっているのだという事を現場で感じました。自民党で決めれば、連立与党が何を言おうと、野党が何を言おうと、世論がどう反応しようと、それが法律になるのだという驕りに対しては、将来必ず鉄槌が下されると強く抗議したいと思います。



