記事

デンカツが変える選挙情勢 新潟県知事選でも威力

画像を見る

今夏の参院選で真山勇一陣営のデンカツチームは大車輪の活躍をした。真山議員(右)は「僕が選挙に勝てたのは市民パワーのおかげ」と目を細めた。写真左は でんわ勝手連 の黒川敦彦事務局長。=14日、参院会館 撮影:筆者= 

 入れたいと思う候補者は選挙区が違う。しかも遠方だ。投票を頼める知り合いもいない。あの都道府県の首長選挙が気になる。だが仕事、子育て、介護で外出できない。

 選挙に興味があっても行動できない有権者や在外邦人・・・こういう人々にうってつけの政治参加方法ができた。

 全国から特定の選挙区の有権者に直接でんわ掛けをするボランティア組織「でんわ勝手連(通称デンカツ)」だ。

 野党共闘の候補者への投票を呼びかけるボランティアに参加するのである。

 デンカツは2015年の統一地方選挙で誕生した。4月の北海道5区補選で、野党統一候補の池田まきさんを応援する「イケマキ勝手連」で一躍有名になった。

 デンカツは「一本の電話で世界が変わる」がキャッチフレーズだ。10月の新潟県知事選挙では米山隆一候補(現知事)の当選に大きく貢献した。

 天王山となった長岡市で米山候補は6万2,081票を獲得したが、デンカツにより200~300票獲得したのではないかと見られている。数字の根拠は電話ボランティアが相手(有権者)の反応から得た感触だ。米山支持が明確だったのである。

画像を見る

北海道5区補選で与党候補を追い詰めた池田まき候補。全国から約600人のでんわ勝手連が参戦し、5万本以上の電話をかけた。=4月、札幌市 撮影:筆者=

 デンカツを考案した 黒川敦彦氏(でんわ勝手連事務局長)によれば、今夏の参院選で25候補についてデンカツチームが立ち上がった。結果は10勝15敗だ。デンカツがなければ惨憺たることになっていただろう。

 新潟選挙区で自公候補に辛勝した森ゆうこ候補の陣営は実務能力に長けていて、電話をかける相手や言葉使いに細心の注意を払った。

 都知事選挙で惨敗した鳥越俊太郎候補の陣営は、同じ有権者に一日5回も6回も電話をかけ、顰蹙と怒りを買った。

 デンカツを活かすも殺すも陣営しだいと言えよう。

 衆院選挙は早ければ年明けにも予想されるが、帰趨を決する295選挙区は、すべて1人区だ。接戦を制すれば安倍独裁にストップをかけることも十分可能である。

 魅力的な候補者としっかりした陣営にデンカツが加われば、それが現実となる。

    ~終わり~

『田中龍作ジャーナル』は読者のご支援により維持されています

あわせて読みたい

「地方選挙」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    「首席なの」小池氏との会話回顧

    舛添要一

  2. 2

    王様状態? 麻生氏民度発言の背景

    NEWSポストセブン

  3. 3

    GoTo中止 国民の声気にする政府

    早川忠孝

  4. 4

    感染の危険減っている 医師指摘

    中村ゆきつぐ

  5. 5

    五輪簡素化にみる生活様式の変化

    ヒロ

  6. 6

    「国から直接給付金」望ましいか

    Chikirin

  7. 7

    久米宏の悪ノリ発言引き出す話芸

    常見陽平

  8. 8

    小池知事 カギは卒業証書の現物

    郷原信郎

  9. 9

    コンビニレジ袋有料化で混雑懸念

    佐々木康彦 / ITmedia オルタナティブ・ブログ

  10. 10

    拉致問題の解決逃した外交に後悔

    鈴木宗男

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。