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お金がかかるから子どもは少なくなる。  武蔵野市のアンケートから

 理想的な子どもの数は3人。しかし、お金がかかるから実際は2人。こんな現実が分った。

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 武蔵野市は、子ども・子育て支援新制度による「市町村子ども・子育て支援事業計画」として「第四次子どもプラン武蔵野(平成27年度〜平成31年度)」を策定しているが、この計画の中間の見直しに役立てるデータとしてアンケートを行った。
 このアンケート結果の速報が12月9日に開催された第四期武蔵野市子どもプラン推進地域協議会に示され、その中に、理想的な子どもの数と実際には何人育てられると思うかの項目があり、下記の結果となっていた。

 アンケートは市内の未就学児を持つ家庭1200件、小学生を持つ家庭1200件に調査票を送付し回答を得たもの。回答率は、未就学児童の家庭からは58.64%。小学生をもつ家庭からは、61%だった。回答者は、どちらも約92%が母親だった。

■理想的な子ども数と実際に育てられると思う子ども数

 この項目をみると、3人が理想だが現実は2人が最も多いことが分る。

▼未就学児の家庭 

理想的な子ども数 
 1人 1.5%   
 2人 39.6%
 3人 54.0%
 4人 3.7%
 その他 1.2%


実際に育てられると思う子どもの数
 1人 16.7% 
 2人 67.4%
 3人 13.9
 4人 1.5
 その他 0.4

▼小学生を持つ家庭

理想的な子ども数 
 1人 3.0%
 2人 39.8%
 3人 48.9%
 4人 6.0
 その他 2.2%

実際に育てられると思う子どもの数
 1人 17.5%
 2人 59.6%
 3人 20.2%
 4人 1.9%
 その他 0.7%

■理想よりなぜ少ないか

 アンケートには、実際に育てられると思う数が理想的な子どもの数よりも少ない理由についても質問している。その回答から上位3つは下記のとおりだった。

▼未就学児の家庭 
1位 子育てや教育にお金がかかりすぎるから 80.7% 
2位 家が狭いから 47.8%
3位 保育園に預けられるか不安だから 42.7%

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▼小学生を持つ家庭
1位 子育てや教育にお金がかかりすぎるから 80.8%
2位 家が狭いから 45.8%
3位 これ以上、育児の心理的、肉体的負担に耐えられないから 34.1%

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 この結果をみると、未就学児の家庭、小学生を持つ家庭ともお金の理由が最も高く、それも圧倒的であることが分る。
 逆に考えると政策的に金銭的な負担を少なくすることが少子化対策につながる。保育園や幼稚園、教育費への支援策が求められると考えられる。

 武蔵野市は、これまで少子化対策としての事業を明確にしてきていないが、やはり、高齢化進む将来の人口構造は分っている以上、少子化対策に手をこまねいている場合ではなく、重要政策として位置づけるべきだろう。

 アンケートは速報のため細かな分析はこれからだ。他に興味深いデータはある。詳細は後日に。


画像は当日の資料からの抜粋。写真はイメージ

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