記事

『 名古屋大病院で診察ミス 腹膜炎に気付かず女性死亡  』

空にはいわし雲も見られ、秋を感じさせる大阪ですが、いかがお過ごしでしょうか。

こういう日はオープンカーが気持ちいいのでしょうね。
髪の毛が微妙に薄い私としては、ちょっとオープンカーは気になります、髪の毛がどっか飛んでいきやしないかと。カツラじゃなくて、自毛がね。

最近アクセス数が急に増えましたな。
いらんこといっぱい書いてるからかな。

まあ、いいや。

『 名古屋大病院で診察ミス 腹膜炎に気付かず女性死亡  11/09/08 記事:共同通信社

名古屋大病院(名古屋市)は8日、嘔吐(おうと)や腹痛を訴えて来院した70代の女性が重い腹膜炎を発症していることに担当医が気付かず、翌日に別の病院で死亡する診察ミスがあったと発表した。

病院によると、女性は2009年2月10日、救急外来を訪れ受診。担当した研修医は、便秘症による腹痛の疑いがあると判断し、かん腸処置をしたが、女性は翌11日に自宅で意識を失い、救急車で別の病院へ搬送され、死亡した。

名大病院の事故調査委員会は、8月にまとめた報告書で「腹部のコンピューター断層撮影(CT)などを実施し、緊急手術をしていれば助かった可能性がある」と結論付けた。

名大病院は遺族に謝罪し、救急部の専属医師を増やすなどの再発防止策を講じた。

以下、YOMIURI ONLINEより抜粋

外部識者らによる事故調査委員会は「研修医の知識・技量では発見できなかったのはやむを得ない」とする一方、「経験豊富な医師なら異常に気付いた可能性が高い」と指摘。

国の指針を基にした当時の救急外来部門の取り決めでは、研修医でも3年目からは一人で診療を行い、患者の帰宅の可否を判断できることになっていたため、「救急専門医らが研修医の経験不足を補ったり、指導したりする体制を強化すべき」などと提言した。

名大病院は体制の不備を認めて遺族に謝罪し、今年8月に示談が成立。救急部門の指導医や専従医師を事故当時の3倍の計21人に増やすなどして再発防止を図っているという。 女性の長女は8日、弁護士を通じ、「同じことが起きないように委員会の提言を守ってほしい」とコメントした。 』

まずは、亡くなった患者さんにお祈り申し上げます。

まあ、起こるべくして起きたということでしょうね。 

日本の医療崩壊の序章に過ぎないと思っています。
残念ながら、これからますますこういうケースは増えていくでしょう。 

もちろん、研修医と言えども社会的には一人の責任ある医師であることは確かなので、技量不足だろうが経験不足だろうが関係ありません。

もちろん責任は追及されてしかるべきだと思います。

ただ、大学病院クラスの救急外来で研修医が一人で診ていたというのは、病院の体制として問題があり、そのことを認識していたからこそ大学病院は体制の不備を認めご遺族に謝罪したということだと思います。

大学病院としては経営的に苦しくて、安く使える研修医を救急外来に置かざるを得ない状況であったのかもしれませんが、リスクの高い救急外来を一人で診なければならない状況を認識しながらも勤務していた研修医にも、厳しいようですが問題ありと言わざるを得ません。
今のご時勢、研修医が一人で救急外来をやらされるような病院で働いてはいけないと思いますね。

私も研修医2年目から市民病院で小児救急外来をしていましたが、上級医の先生も一緒に当直することになっており、常に目を光らせているような状況でしたので、経験もなく技量技術が未熟な2年目の私でも何とかやっていくことができました。

17時から翌朝7時まで14時間働いて1万2千円(時給850円)と、これまたふざけた給与でしたが、経験を積み技術を磨くという意味では恵まれていたと思います。

 < 名大病院は遺族に謝罪し、救急部の専属医師を増やすなどの再発防止策を講じた。

どうやって救急部の専属医師を増やすつもりなのでしょうかね。
次から次へと降って湧いてくるわけではないですし。

どっかから引っ張ってくれば、どっかが不足するわけで。
不足したところは、救急外来をなくすか研修医を入れて名大と同じ状況になってしまうか。

いずれにせよ根本的な解決にはなっていないんですよね、いわゆる自転車操業ですよ。

救急外来の専属医を増やすには、方法の一つとしてドクターフィーをつけるということでしょうか。

今の医療制度では、経験豊富で高度な技術を持つ救急専門医だろうと3年目の研修医だろうと、病院からもらえる給与は一緒です。

あくまで想像ですが、大学病院だと一晩救急外来をやっても2万円くらいではないでしょうか。
(私が大学病院のNICUで当直をしていたときが2万円でしたから)

で、海外の医療のようにドクターフィーをつければ、リスクの高い救急外来を担う専門医も増えるかもしれません。

特に救急外来など損害賠償を求められるリスクの高いところでは、ドクターフィーの設定も高くすると。患者一人あたり5万円とか10万とか。
経験や技術に応じて、個々の医師のドクターフィーも変えればいい。
研修医だとドクターフィーはなし、5年目で3万円、10年目で5万円、15年目で10万とか。

さらに気管挿管の技術が優れているとか、心のう穿刺の技術を持っているとかで、プラスαされる。

で、患者さんが医師を選べばいい。

今日は風邪っぽいから研修医でいいやとか、どんだけ費用がかかってもいから一番優秀な先生に診てもらいたいとか。で、直接患者がその医師にドクターフィーとして治療費以外に支払う方式にすると。

アメリカとかはそうですよね、ドクターフィーも高いが損害賠償も高いと。
リスクとリターンが釣り合っているわけです。

例えば、アメリカでのお産をみてみましょう。
だいたい費用は150万円くらいが一般的でしょうか。
そのうち入院費用が40〜50万円程度。
産婦人科医のドクターフィーが60〜70万円。
小児科医のドクターフィーが20〜30万円程度だそうです。
その代わり訴訟王国アメリカのことなので、何かあればすぐに億単位の賠償金を請求されるだろうということは容易に想像できます。

私は今の病院で、年間1000人ほどの赤ちゃんをみています。
もしアメリカ並みのドクターフィーであれば、私の年収は2億円ということになりますね。
まあ、これぐらいすれば小児科医、産婦人科医も増えるのではないでしょうか。

しかし実際はアメリカ並みに訴訟が増えてきているにもかかわらず、日本医師の収入はアメリカの医師の半分以下。(2011・6・7のブログ参照)
リスクとリターンがあまりに釣り合っていないから、技術が向上し経験豊富な医師ほどリスクのあるところは避ける傾向になるでしょうね。

逆に研修医であれば安いペイで多少リスクを覚悟しても、自分の技術を磨き、経験を積むために無理をして頑張ざるを得ないかもしれません。

いずれにせよ今のままの体制で、日本の医療が良くなっていくことはあり得ません。

なので何とか対策を講じるとか、病院側もあまり無理な約束をしない方がいいと思いますね。

期待を持たせ過ぎると外れたときの反動が大きいですから、民主党の政策みたいに・・・

トピックス

ランキング

  1. 1

    橋下氏 任命拒否の教授らに苦言

    橋下徹

  2. 2

    田原氏 野党は安易な反対やめよ

    たかまつなな

  3. 3

    iPhone12かProか...売り場で苦悩

    常見陽平

  4. 4

    コロナ巡るデマ報道を医師が指摘

    名月論

  5. 5

    コロナ禍も国内工場は異常な強さ

    PRESIDENT Online

  6. 6

    学術会議に深入りしない河野大臣

    早川忠孝

  7. 7

    感染リスク高い5つの場面に注意

    赤池 まさあき

  8. 8

    数字を捏造 都構想反対派の欺瞞

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  9. 9

    トランプ氏 逆転攻撃はほぼ不発

    WEDGE Infinity

  10. 10

    学生転落 巻き添えの女性が死亡

    ABEMA TIMES

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。