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【3つめのドミノ倒しの犠牲者】

イタリアの国民投票の結果、レンツィ首相が辞任を決意。イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ氏勝利に続く、第3の既存政治への反発の動きととらえられていますね。そもそも、レンツィ首相は憲法改正をなぜ、自分の信任投票になるような形にしたのかしら。

痛手を受けるのは、不良債権を抱えた金融セクターだと FTが伝えています。とりわけMonte dei Paschi di Siena通称MPS、 モンテパスキ銀行は5日の取引開始直後から株価が下落。

The casualties of Italy’s referendu result – Renzi may be on way out, but biggest danger could be to banks (イタリア国民投票の犠牲者~レンツィは退場するが、最も危険なのは銀行かも)はざっくりこんな感じです(全文の翻訳ではありません)。

イタリア憲法改正をめぐる国民投票でマッテオ・レンツィ首相が敗北したことにより、EU各国の政府や金融市場にとって、ユーロ圏第 3位の経済大国の政治と金融市場が不安になるリスクが高まるだろ。

ある意味、イタリア政治の将来に対する不安は大袈裟だ。一方、イタリアの銀行の経営状況、財政状況、そして経済状況に対する懸念は根拠がある。レンツィ首相辞任のショックを拡散させないために、イタリア政府は説得力のある措置を講じないといけない。

危険はイタリアが政治的な混乱に陥るとか、ポピュリスト的な五つ星運動の勢力が増すとかといったことではない。レンツィ首相の辞任のあとは、Sergio Matterella 大統領が新たな首相を任命し、次の総選挙が行われる2018年まで政権を運営するだろう。

次期首相は、議会上院の議場の Piera Grasso 、あるいは国際的に信任の厚いPier Carlo Padoan財務相、あるいはレンツィ政権のほかの閣僚のような安定した人物 (a safe pair of hands) にゆだねられるだろう。

イタリアが直面する喫緊の課題は銀行セクターだ。国民投票の結果を受けて、世界最古でイタリアで第3位の銀行で経営基盤が脆弱な Monte dei Paschi di Sienaが、国民投票の直後に予定されている資本増強で50 億ユーロを市場から調達できるかどうかだ。

ほかの銀行も不良債権の重石と低い利益率に苦しんでおり、銀行の弱さに焦点があたる。レンツィ首相の敗北で金融市場が神経質になっているだけにプレッシャーがいっそうかかるだろう。

イタリアの場合、家計が1700億ユーロ相当の銀行債を保有しているだけにリスクが大きい。 EUの新たなルールのもとでは、銀行が経営破綻した場合、一般の債券保有者も一定の負担を受け入れることになっている。これは政治的では耐えがたいだろう。

仮にイタリア政府が公的資金を投入しようものなら、今度はイタリアの公的債務を押し上げることになる。現在すでに巨額で、 GDP の133%にも達している。

さらに懸念に拍車をかけているのが、1999年にユーロ圏に加盟してからイタリアの経済はほとんど成長していないことだ。 2014年に就任したレンツィ首相のもとでは経済は緩やかに回復し、労働市場改革や税制改革など評価されるべき法律を通したにもかかわらず、だ。レンツィ首相が辞任したあと、次期政権の期間はわずか 1 年で、いっそうの改革が進む見通しはあまりない。

次期政権のエネルギーは主に選挙制度改革に注がれるだろう。景気停滞が再びイタリアを覆う恐れがある。

しかし、当面の優先課題は、イタリアの金融セクターが不安定になることを回避することだ。最初の試練は、Monte dei Paschi di Siena の救済策となる。

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