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手術後の準強制わいせつ事件 公判開始 やはり確たる証拠はない!

あの手術後の準強制わいせつ事件(以前のブログです:医師に対する不信 警察に対する不信 妥当性を検証 冤罪の時の保障、罰則を決めよう!)の裁判が始まりました。公判の内容はM3の記事に詳しく書かれています。以下引用。

まず検察側。
>男性外科医は手術の前に患部のある右乳房のみでなく、左右の乳房や女性の顔が含まれる写真を15枚撮影。手術終了後に看護師が鎮痛剤を投与し退出したのち、女性と2人きりになると女性の左乳首を舐めるなどした。女性は酸素マスクをしており声を出すことができず、ナースコールを押した。看護師が入ってくると男性外科医は出て行った。女性は母親に言ったが、母親は医師がそんなことをするはずがないと信じなかった。その後、男性外科医は再び診察に訪れ、母親に対して「傷口を見るから出て行ってほしい」と告げ、2人きりになると再び左乳首を舐めるなどする一方、右手を自己のズボン内に入れて自慰行為をした。

>女性はその後、母親に左乳首の匂いをかいでもらったところ、「唾のような生臭いにおい」がした。女性はLINEで知人に相談。知人が110番通報し、警察官が訪れ、午後5時37分に付着物を採取した。唾液を示すアミラーゼ反応や男性医師のDNA型が検出され、その量は「会話による飛沫などでは考えられないほどの量」だった。左胸はシートで覆われており、付着することも考えづらいとしている。

>男性医師は術前に通常は数枚で済む患部の写真撮影を、女性に対しては顔入りで両胸が含まれる形で15枚撮影。「性的興味があったと認められる」と述べ、押収したSDカードからは女性の15枚のみが削除されていたとも指摘した(※病院関係者によると、女性はタレント活動をしており、水着になることもあるため、左右の胸の大きさをそろえるように頼まれており、念入りに撮影した可能性もある)。
そして弁護側。
>「被害者の供述が詳細、鮮明、具体的であるから信用性があるとしているが、被害者の供述を根拠にしたはずの逮捕事実と公訴事実では大きく違っている。女性は麻酔から覚める途上で平常の精神状態ではない。このことを責めているのではない。しかし、供述は妄想、幻覚によるもの。検察官から唾液やDNA型の鑑定書が提出されるとしても、検体の採取法、検出法には不正確な点が多々あり、決め手にはならない。現場とされる病室では、仕切りのカーテンの下は開いており、他の患者や家族もいた。犯行は不可能である」と主張した。
正直検体をどのような状態で採取したか?そして大量の唾液とは何を表すのか?この採取した警察の証言が必要です。それこそ胸を開けて綿棒で拭ったのでしょうか?そして警察が来るまで2時間、唾液は乾かず大量であることがわかったのでしょうか?やっぱ納得できないです。

そしてあの江川さんが記事を書いてくれてました。(検察官の証拠開示のあり方が問われる~準強制わいせつ罪に問われた医師の初公判
>起訴は9月14日で、それから2ヶ月半。初公判の直前まで、証拠を準備できていない検察側のドタバタぶりは、いったい何を意味しているのだろうか。
結局唯一証拠として可能性があるのはDNA鑑定の唾液資料のみなんでしょう。その他の検察の証拠はやはり大したものではないようです。裁判への検察の証拠提出方法もいい加減だったようですが、今の所検察の出遅れは確かなようです。しかし検察が起訴した場合、有罪になる確率は99%。まだ油断はできません。ただ冤罪であることが証明された際には大きく報道されることを望みます。
>かつて、福島県の病院の産科で患者が死亡したことについて、医師の刑事責任が問われた事件では、逮捕から無罪確定まで2年半余りを要したが、この事件が産科医不足に拍車をかけた、と指摘されている。関根医師の件も、全国の医師たちに無用な萎縮を招きかねない。そうなれば、ひいては患者にとっても不利益となる。それを考えると、本件はできる限り迅速で中身の濃い審理を行い、早期の事案の真相解明に努めて欲しい。そのためにも、裁判官が「準備にご尽力を」と要望したように、検察官の積極的な証拠開示が求められる。
最後のこの江川さんの文章。とても同意します。警察、検察の方に分かってるかもしれないけど一応言っときます。正しい方法で採取され、その検査の特異性と感度をどれだけ理解しているか。簡単に言うと、採取方法が不適切な DNA一致は舐めたという証拠にはなりません。

証拠がないため勾留を続けている検察、警察。確たる証拠がない疑わしきは罰せずの原則は守ってくださいね。

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