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- 2016年11月30日 10:00
混乱必至の韓国に振り回されるな
朴大統領の国民向け談話、訳文を全文拝見しましたが、実に締まりのない中途半端な声明となりました。朴大統領はこれまで自分が辞任しないのは国内外情勢の安定化のためとしてきましたが、これでは不安定感を増長することになりかねません。
同時に日韓関係への懸念も広がっていますが、個人的にはやや距離感を置いて韓国が落ち着くまで様子を見るしかないとみています。
まず、朴大統領の談話のキーは「私は大統領職任期の短縮を含む進退問題を国会の決定に委ねます。与野党が論議し国政の混乱と空白を最小化し、安定して政権を移譲できる方案を作って下されば、その日程と法手続きに従い大統領職を退きます。」(産経訳文より)であります。これは自分で判断をせず、国会にそれを委ねたわけで今回の混乱の幕引きを自分では行わないことを宣言したようなものであります。
では任された国会はどうするのか、でありますが、与党主導で朴大統領の辞任を引き出すのか、それでも野党は弾劾裁判を進めるのか、このあたりからして与野党間での調整は難航しそうです。黄教安首相が当面の調整役トップになるのですが、与党セヌリ党に於ける「骨の髄まで朴大統領派」(中央日報)とされる人物ですから調整役としての立場そのものが微妙でやりにくい形となるでしょう。
まずは韓国国会が新たに生まれた辞任オプションをどう取り扱うか、ここに注目が集まるでしょう。野党はあくまでも弾劾にこだわるかもしれませんが、弾劾裁判の判決は個人的には微妙だと思っています。それは朴大統領が私利私欲で行った問題というより彼女の管理上の問題であった点においてクビにするほどではないと判断する可能性は残されているとみています。
では救世主は現れるのか、ですが、韓国内では期待の声が高い潘基文国連事務総長はその任期が17年1月1日までで次期大統領選にでるとすれば遅ければ遅いほど都合がよいとされます。しかし、仮に朴大統領の「辞任」が早期に決まれば60日以内の大統領選となるため、準備ができません。現時点で準備ができているのは野党第1党「共に民主党」の文在寅氏ぐらいではないかとの観測もあります。
つまり与党も野党も騒ぐことはできてもそのあとを取りまとめる人材はほとんどいないという状況なのであります。これは朴大統領にとっては好都合で「ほら見たことか?」と内心思う状況がいずれ出てくるはずです。私は挙国一致内閣の話が出た際に「議員の殴り合いのけんかが始まる」と申し上げましたが決して冗談で述べたわけではなく、本当に起きる可能性は高いと踏んでいるのです。
この状況下では日本政府は韓国との対話は残念ながらフリーズせざるを得ません。表向きは外交をやっているふりをしても成果は一切ないとみた方がよいと思います。新しい大統領が選ばれ、朴大統領の処分が決まり、国会が落ち着くまでこの国との交渉は何も始まりません。そこに至るには1年ぐらいかかるかもしれません。
安倍首相は野党が政権奪取するのではないかと懸念し、専門家は慰安婦問題や日韓秘密軍事情報保護協定(ジーソミア)といった「完了済み」の約束を反故ないしちゃぶ台返しのリスクがあるとみています。特に野党が中国寄りの姿勢を取った場合に日本には不利な展開が予想されます。
中国政府は韓国のTHAADミサイルの装備に対抗するため韓国を訪れる観光客を減らす施策をしています。(同様に対台湾にも行なっています。)このため、ただでさえ厳しい韓国経済に観光業までダメージが来ると韓国国民の性格からすると「中国になびきやすい」状態に戻ってしまうのです。韓国人の振る舞いや行動は窮地に陥ると懇願スタイルになるのは歴史が証明する「毎度の態度」でこれを日本と中国相手に延々と繰り返してきているのです。一種のゲーム感覚のようなものでしょう。
では外交的にどうするか、ですが、私は日本は中国との関係調整を進めるべきで韓国はしばし放置すべきだと思います。中国政府もコトの成り行きには注視していると思いますが、「政治家の権力闘争と混沌」が生じている中で火中の栗を拾うようなことはしないはずです。
12月の日中韓首脳会議は少なくとも朴大統領の参加の見込みは相当低く、仮に初来日したとしてもその発言の重みはゼロに等しいでしょう。となれば、むしろ日本は李克強首相と二国間会議をじっくりやるべきだと思います。中国は韓国が参加しないなら中止にすると申し出ると思いますが、ここは会談をして日中間の関係改善を図っておいた方がよいとみています。
いずれにせよ、韓国には困ったものです。それ以上にこのところ声が聞こえなくなった北の大将はどうしたのでしょうか?南の混乱に乗じて何か企てるのかと思いましたが沈黙を保っています。大将は健康問題もありますから今のうち静養しているのかもしれません。
では今日はこのぐらいで。
同時に日韓関係への懸念も広がっていますが、個人的にはやや距離感を置いて韓国が落ち着くまで様子を見るしかないとみています。
まず、朴大統領の談話のキーは「私は大統領職任期の短縮を含む進退問題を国会の決定に委ねます。与野党が論議し国政の混乱と空白を最小化し、安定して政権を移譲できる方案を作って下されば、その日程と法手続きに従い大統領職を退きます。」(産経訳文より)であります。これは自分で判断をせず、国会にそれを委ねたわけで今回の混乱の幕引きを自分では行わないことを宣言したようなものであります。
では任された国会はどうするのか、でありますが、与党主導で朴大統領の辞任を引き出すのか、それでも野党は弾劾裁判を進めるのか、このあたりからして与野党間での調整は難航しそうです。黄教安首相が当面の調整役トップになるのですが、与党セヌリ党に於ける「骨の髄まで朴大統領派」(中央日報)とされる人物ですから調整役としての立場そのものが微妙でやりにくい形となるでしょう。
まずは韓国国会が新たに生まれた辞任オプションをどう取り扱うか、ここに注目が集まるでしょう。野党はあくまでも弾劾にこだわるかもしれませんが、弾劾裁判の判決は個人的には微妙だと思っています。それは朴大統領が私利私欲で行った問題というより彼女の管理上の問題であった点においてクビにするほどではないと判断する可能性は残されているとみています。
では救世主は現れるのか、ですが、韓国内では期待の声が高い潘基文国連事務総長はその任期が17年1月1日までで次期大統領選にでるとすれば遅ければ遅いほど都合がよいとされます。しかし、仮に朴大統領の「辞任」が早期に決まれば60日以内の大統領選となるため、準備ができません。現時点で準備ができているのは野党第1党「共に民主党」の文在寅氏ぐらいではないかとの観測もあります。
つまり与党も野党も騒ぐことはできてもそのあとを取りまとめる人材はほとんどいないという状況なのであります。これは朴大統領にとっては好都合で「ほら見たことか?」と内心思う状況がいずれ出てくるはずです。私は挙国一致内閣の話が出た際に「議員の殴り合いのけんかが始まる」と申し上げましたが決して冗談で述べたわけではなく、本当に起きる可能性は高いと踏んでいるのです。
この状況下では日本政府は韓国との対話は残念ながらフリーズせざるを得ません。表向きは外交をやっているふりをしても成果は一切ないとみた方がよいと思います。新しい大統領が選ばれ、朴大統領の処分が決まり、国会が落ち着くまでこの国との交渉は何も始まりません。そこに至るには1年ぐらいかかるかもしれません。
安倍首相は野党が政権奪取するのではないかと懸念し、専門家は慰安婦問題や日韓秘密軍事情報保護協定(ジーソミア)といった「完了済み」の約束を反故ないしちゃぶ台返しのリスクがあるとみています。特に野党が中国寄りの姿勢を取った場合に日本には不利な展開が予想されます。
中国政府は韓国のTHAADミサイルの装備に対抗するため韓国を訪れる観光客を減らす施策をしています。(同様に対台湾にも行なっています。)このため、ただでさえ厳しい韓国経済に観光業までダメージが来ると韓国国民の性格からすると「中国になびきやすい」状態に戻ってしまうのです。韓国人の振る舞いや行動は窮地に陥ると懇願スタイルになるのは歴史が証明する「毎度の態度」でこれを日本と中国相手に延々と繰り返してきているのです。一種のゲーム感覚のようなものでしょう。
では外交的にどうするか、ですが、私は日本は中国との関係調整を進めるべきで韓国はしばし放置すべきだと思います。中国政府もコトの成り行きには注視していると思いますが、「政治家の権力闘争と混沌」が生じている中で火中の栗を拾うようなことはしないはずです。
12月の日中韓首脳会議は少なくとも朴大統領の参加の見込みは相当低く、仮に初来日したとしてもその発言の重みはゼロに等しいでしょう。となれば、むしろ日本は李克強首相と二国間会議をじっくりやるべきだと思います。中国は韓国が参加しないなら中止にすると申し出ると思いますが、ここは会談をして日中間の関係改善を図っておいた方がよいとみています。
いずれにせよ、韓国には困ったものです。それ以上にこのところ声が聞こえなくなった北の大将はどうしたのでしょうか?南の混乱に乗じて何か企てるのかと思いましたが沈黙を保っています。大将は健康問題もありますから今のうち静養しているのかもしれません。
では今日はこのぐらいで。



