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シャブ&ASKA問題は精神論や芸能界の特殊性だけで語ってはいけない

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スーパームーンの日に「モーニングムーン」を思い出し、先日、ワインレッドのシャツを買った際にも
「恋人はワイン色」を思い出すなど、自分はなんてCHAGE and ASKAが大好きな人材だなと再認識していたら、ASKA再逮捕だ。

ちょうどTLでは、ASKA逮捕へという報道としゃぶしゃぶ温野菜事件が重なっていて、神がかっていた。いや、笑えない案件だ、ともに。

残念だなあとか、しょうもないなあとか、シャブ&ASKAとか、複雑な感情が渦巻く。不可解でもある。なぜに早くから「逮捕へ」という報道が各社から流れたのか。逮捕前になぜASKAは事実を否認する内容を連投したのか。「陽性反応が出た」と報道される一方、取り調べではASKAは否認を続けているという。真相は今後、明らかになるだろうが。

ASKAが容疑通りに再び覚せい剤を所有し、使用していたとしよう。これを「心が弱い」とか「芸能人だから黒い世界とつながりがある」とかそういう話「だけ」で片付けてはいけない。これは、クスリの恐ろしさを物語る、皮肉にも「わかりやすい話」なのである。「クスリ」はその名の通り、何らかの心身の課題を解決しようとするものである。子供が使う風邪薬を含め、どんな薬にも副作用はある。覚せい剤は依存性が高いがゆえに、再犯に陥りやすい。

所有や使用が事実だったら、執行猶予期間中のASKAは裁判で決まったとおり、懲役3年で収監される可能性が極めて高い。その間は完全に薬を断つことにはなるが、この期間も何らかの症状が出る可能性はあるし、出所後の再犯リスクも考えなくてはならない。

このあたりは同じ芸能人でいうと、清水健太郎や田代まさしの例がわかりやすい。もっとも、彼らやASKAは芸能人で話題になる(見せしめ的な効果もある)。しかし、実際は普通の市民が覚せい剤に一度手を出したことにより悩んでいたりするわけだ。

私がこう考えるようになったのは、2016年2月3日にTBSラジオ「Session-22」で放送された国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦氏と荻上チキ氏との対談を聴いたからだ。書き起こし版がシノドスに掲載されているので読んで頂きたい。

【SYNODOS】薬物問題、いま必要な議論とは/松本俊彦×荻上チキ
http://synodos.jp/welfare/16235

この日の放送を聴いて、私はドラッグと芸能人に関する見方が大きく変わったのだった。

いかに手を出させないかもそうだが、もし手を出してしまった人がいたらいかに社会復帰をサポートするのか。これもまた、いま、そこにある問題である。別にこれは薬物に限った話ではないのだが。

というわけで、「心が弱い」とか「芸能人だから」という話で片付けてはいけないのだよ。

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