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手は出せないので口を出してみる

 民主党の代表選が本番に突入したと思ったら、明日は投・開票で結論が出てしまう。所詮は一政党内の選挙であって、国民に開かれてはいない。今回は、民主党にサポーター登録している私にも投票の機会はないのだ。せめて口を出したら党内の浮動票に多少の影響はあるだろうか。
 
 話は遡ってしまうが、昨年夏の参院選での失敗が、返す返すも無念である。鳩山降板のとき、2枚目の看板である菅首相に期待は集まった。あのとき黙ってさえいれば選挙は楽勝できたのだ。思いついた政策は、衆参で安定多数を確保してから提案すればよかった。その方が多少なりとも実現の可能性が高かったろう。「率直に思いを述べて信任を得る」つもりの、市民運動感覚が判断を誤らせたのに違いない。
 
 就任してからの菅首相の「軽さ」も想定外だった。就任直後の消費税発言を初めとして、アドバルーンを上げては批判されて半分引っ込めることの連続だった。そんな中では、目玉政策らしい「最小不幸社会」論の迫力も半減してしまった。口ぐせのようだった「皆さんのご意見もいただいて、しっかり議論して行く」は、主張に自信がない言いわけのように聞こえて、すべての問題が先送りされる印象になった。次に首相になる人は、菅首相の支持率がなぜあのように低かったのかを、他山の石としなければならない。
 
 今度の代表選では、やはり小沢一郎氏の影響力が最大の話題になってしまった。ネット上でも小沢待望論は強いのだが、私には一つの疑問がある。鳩山内閣では党の中枢にいて指導力を発揮できる立場にいた筈なのだが、公務員改革一つでも、明確な前進ができただろうか。小沢氏の、ましてその代理人で救国の名宰相が務まるものだろうか。
 
 とはいっても、選挙は外から手の届かない数の力で決まる。選挙のときの政治家は、かなり本気になるものだということを、私はこれまでの経験上知っている。発表されている政策は、それぞれの理想を述べているので悪いものはない。誰が当選しようと私にかかわりはないのだが、今の緊張感を忘れずに総理の職責を尽くしてほしいと思う。

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