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子どもは負債なのか? いや,社会資本であろう

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Twitterでいろいろ書いたので,ブログでもまとめて書いておきたいと思います。

お金持ちになりたいなら子供は作るな!
やっぱり子供は負債だろ

このようなブログがあっての話です。

上記のブログでは子供をバランスシートで分類すると負債であるとしていますが,簡単にどういう内容か整理しながら話を進めていきたいと思います。お金持ちになりたいなら子供は作るな!への反響を受けてやっぱり子供は負債だろを書かれていて,その中で子供と負債の関係について強くフォーカスして書かれています。

バランスシート的に子供が負債って変じゃない?

子どもを持つと将来的に費用が発生するということは理解します。しかし,負債とするのは理解できません。
あえてバランスシート的に子供を負債に計上するなら、対する資産には「のれん」として計上するのが適当でしょうか。
利益を生み出すのかはっきりしない資産ですからね。
資産バリュー投資的にいうと、のれんは資産価値0として評価するので、子供は資産になりません。
このようにバランスシート的な考え方をしてみた結果として負債に計上は腑に落ちません。
私は仕事でシステム導入を行っています。システムを導入するとライセンス費・保守費等々のランニングコストがかかりますが,システムや設備を負債と呼ぶことはまずありません。利益を生み出すかはっきりしないのは社内システムも同じですが,「利益を生み出すかはっきりしない社内システムを負債に計上して,資産にのれんを計上する」というバランスシート的な考え方は存じ上げません。

負債という意味合い?それもやっぱり変では?

負債と言い切ったわけではなく負債という意味合いだと言われていますが,やはり変です。説明された意味合いで子どもを説明すると,【子どもは,「ほかから金品を借り、その返済義務を負うこと。また、その返すべき金品。」】ということになります。
子どもは,誰かからの借り物で返済しなくてはいけないものでもないし,返すべき金品でもありません。こんな意味合いだというのであれば,負債という言葉を使うことで話が全然わからなくなります。

なお,負債と言い切っていないとのことですが,反響を受けて書いた2本目のやっぱり子供は負債だろにて,以下のような表現が見受けられ,これで言い切っていないというのはかなり無理があるように思えます。
    • タイトルで「やっぱり子供は負債だろ」と言い切り
    • 再度「やっぱり子供は負債だろ」と大きな文字で中見出しをつける
    • 「やっぱり子供って負債としか言いようがない・・・。」とやっぱりとしっかり確認した上で太字で"負債としか言いようがない"と結論づける

子供は負債という視点からの解決策は,いい策とは思えない

最後まで読んでくれほしいということですし,上記のようにTwitter上でAKI氏から「吊ら男さんは子育て支援についてどうお考えですか?」と聞かれてもいますので,ここで少し書いておきます。

なお,普通の話だから読まれないから普通じゃない話にして読まれるようにするというのは,いわゆるテレビ局の"演出"的な臭いがして好きになれないことは最初にお断りしておきます。

本題に移ります。まず,AKI氏が提示された解決策に反対です。また,AKI氏はいろいろ事実誤認があるように思えます。

■高齢者は負債であり負債への手当で年金がある,という誤解
年金というお金の手当てを施すことで、人は負債である高齢者に対処をしました。
おかげで、日本では高齢者は働かなくても生きていくことができます。
負債と考えたからこそ、解決策が生まれました。
このように書かれていますが、これは認識が違います。年金は正式には年金保険です。保険というのが重要です。

なぜ公的年金制度は必要なの?(厚労省) の回答がわかりやすいでしょうか。
私たちの人生には、自分や家族の加齢、障害、死亡など、さまざまな要因で、自立した生活が困難になるリスクがあります。こうした生活上のリスクは、予測することができないため、個人だけで備えるには限界があります。そこで、これらに備えるための仕組みが、公的年金制度です。公的年金制度は、あらかじめ保険料を納めることで、必要なときに給付を受けることができる社会保険です。
まず,人間が国家を形成して,社会ルールを作っているのは,個々人がバラバラに自助努力するよりも皆で協調した方が様々なメリットがあると考えているからです。(道路工事なんて国家のようなものがないと大変ですよね。各自が自分の土地に自力で道路作っていたら幹線道路なんて作れない…)
医療保険や年金保険もそれです。個々で見ると割を食っていると考える人もいるかもしれませんが,総体としての便益は個々人で対応するよりいいだろうということで設けられています。

保険の話にすると,保険は相互扶助です。保険を受け取る人も保険料を払っています。負債のない者が負債のある者に対して一方的に補填するような性質のものではありません。

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