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NY外為市場=ドル下落、トランプ氏勝利後の買いが一服

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが他の主要通貨に対して下落した。ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利後に広がったドル買いが一服した。ドル/円<JPY=>は海外市場で一時111.32円まで下落したが、その後は下げ幅を縮小し、終盤は0.75%安の112.38円で取引された。

トランプ政権が拡張的な財政政策を展開してインフレが高まり、金利が上昇するとの期待感が投資家の間で高まり、ドル指数<.DXY>は米大統領選の結果が判明した8日から一時4%以上上昇。24日には102.05と約14年ぶりの高値をつけた。その後25日には下落し、28日には一時101.32まで下げた。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア・マーケット・アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「11月末から12月初めにかけてはリスクイベントが目白押しだ。このため大幅に上昇しているドルに対して利益確定の売りが出やすくなっている」とした。

米国債利回りの低下や、週内に米経済指標の発表が相次ぐこともドル上昇に歯止めが掛かる要因になった。

今週は29日の7─9月期国内総生産(GDP)改定値や11月消費者信頼感指数を皮切りに重要な米経済指標の発表が続き、週末12月2日には11月雇用統計が公表される。

ウエスタン・ユニオンのマニンボ氏は「ドルが上昇基調を維持するには統計でしっかりした数字が出ることが欠かせない」と述べた。

一方、BKアセット・マネジメントのFX戦略マネジング・ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は顧客向けノートで、トランプ氏が週末にツイッターで、証拠を示さずに、大統領選で得票数が民主党候補のヒラリー・クリントン氏を下回ったのは不正な投票が原因とコメントしたことがドルが対円で下げる要因になったと指摘。「まったく証拠のない虚偽で、専門家はこぞって異議を唱えている。米国の政治で前代未聞の出来事であり、一部のトレーダーはトランプ氏の安定性に疑問を感じただろう」とした。

ユーロは来年のフランス大統領選に向けた中道・右派陣営の候補者にフィヨン元首相が選ばれたことから対ドルで買われ、ユーロ/ドル<EUR=>は一時1.0686ドルと11日ぶりの高値をつけた。終盤は0.1%高の1.0595ドル。

ドル/円 NY終値 111.92/111.95

始値 112.28

高値 112.79

安値 111.88

ユーロ/ドル NY終値 1.0613/1.0616

始値 1.0603

高値 1.0617

安値 1.0564

*表中のレートを更新しました。

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