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“20歳代の1票は大きい”と思うのは間違い。今の選挙制度では、ある意味“無視される20代”と言ってもいい - 「賢人論。」第27回(後編)パトリック・ハーラン氏

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若者よ、危機感を持ちなさい!

パックン 女性の立場も子どもの立場も、少しずつ良くなっていることは確かなんだけれど、これからの日本を考えれば、まだ足りないと思います。

みんなの介護 どのようなときにそういったことを実感しますか?

パックン 例えば、電車でベビーカーを押していると、にらまれたり舌打ちされたりすることも多いし、おじいちゃん、おばあちゃんって余裕はあるはずなのに、厳しい方もいらっしゃる…。僕はいろんな国に行って、子どもが外で遊ぶ光景はよく見るんです。フィリピンでもインドネシアでも北欧でも。北欧は出生率がそこまで高くないのに、子どもをよく見るし、走り回って騒いでいる。コペンハーゲンやベルリンなどの大きな街でもね。東京は、子どもが遊んでいる姿はほとんど見ない。みんな“室内にいなさい”とでも思っているんですかね?

みんなの介護 “東京は子どもに厳しい街”という人もいらっしゃいます。

パックン ねえ、本当に。「保育園に落ちた日本死ね」と書いたお母さんの気持ちもよくわかります。“子どもの声がうるさいから保育園を建てちゃダメ”という主張を認める自治体のことが理解しがたいです。認可保育園なのであれば、建てる権利はあります。住民の人たちが文句を言う権利もありますけれど、それが地域の子どもの権利に勝ると思いません。納得ができる代替案を出してくるまでは僕だったら建て続けますね。で、“住宅街は子供がつきものです。引っ越す自由はありますから、どうぞ静かな森の中で暮らしてください”って言うかもしれません。

みんなの介護 日本の若い人たちに、言いたいことはありますか?

パックン 就活、婚活、最後の終活全部、今のうちに考え始めたほうがいい。結婚は思っている以上に難しいし、子育ても思っているよりもウンとお金がかかります。長期計画を持っている若者は少ないんじゃないかなあ…。10年後、20年後、自分はどういう人生を送りたいのか。途中で変更してもいいから、早い段階からイメージしておいたほうがいいと思います。日本の若者よ、危機感を持ちなさい!

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