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人事採用の仕事も将来人工知能に置き換えられる? AIによる求職者マッチングが意外と高精度

就職面接を受ける際、緊張しすぎて自分の長所が出せなかったなどで後悔する人もいるだろう。相手がコワ面だったり意地悪な質問をしてきたりすればなおさらだ。しかしいま、AI(人工知能)を採用や人事業務に生かそうとする動きが出てきている。

11月17日の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で、その一つとして紹介していたのは、企業と求職者の相性を分析するシステム「ミツカリ」だ。働きだしてからでないと分からないお互いのミスマッチ感をできるだけ少なくするという。(文:okei)

面接ではしどろもどろの青年が、高額自転車をガンガン売る

ミツカリは、パソコンの画面上で約70の質問に答えていくだけで、「協調的または競争的」か、「過程重視または結果重視」かなど、その人の特徴や価値観の傾向が把握できるシステムだ。採用する会社側の社員もすべてこのチェックを受けておくことで、求職者と会社側の相性をAプラスからCマイナスまで見ることができるという。

たとえば、5万円以上を主力商品とするスポーツ自転車販売店「きゅうべえ」(京都市・二条店)では、男性アルバイト店員Sさんの採用に成功した。面接時には緊張してろくに会話もできなかったSさんに、店長は不安を感じていた。

しかしマッチングスコアがAマイナスと好適のため採用したところ、スポーツ自転車に乗ることが趣味のSさんは、豊富な経験と知識を生かし、多い時は高額自転車を1日4台売り上げる活躍ぶりを見せている。

ミツカリを開発したミライセルフの表孝憲社長は、人事採用で上手くいかなかった経験からこのサービスを始めたという。

「産業心理学に基づいて、人間の特徴や価値観を聞く。いい悪いじゃなくて、どっち側のタイプなんですかと」

求職者としては人間の方が「騙せる余地がある」という指摘も

筆者も試しにミツカリのサイトで適正クイズ(個人版)をやってみたが、「興味のない仕事でも給料が高ければいい」or「給料が低くても自分のやりたい仕事をしたい」など、なかなか決めかねる質問をされて悩んでしまった。正直に答えることが前提になるが、入社してから「やっぱり合わなかった」となるよりは、素直に答えたほうがいいのだろう。

経営コンサルタントの梅沢高明氏の解説によると、こうした人材マネジメントをAIなどのテクノロジーを使って最適化・自動化することを、「HR Tech(エイチアールテック)」といい、たとえばグーグルが採用の一次選考に自社開発したソフトを使っているなど、既に広く行われているという。

梅沢氏の「AIに人事評価や職場替えを決められるのと、人に決められるの、どっちがいいですか?」という質問に、メインキャスターの大江真理子さんは「AIのほうが客観的なのかな」と答え、大浜平太郎キャスターは「人のほうがいいですね。まだ騙せる余地がありそう」とのこと。表向き要領のいい人をひいき目に見てしまう人間より、どうもAIのほうを信じたくなってしまう。

エイチアールテックの範囲は、採用だけでなく人事の配置やポテンシャル評価、人材育成や組織の活性化診断など幅広い。そのうち、人事部の機能がAIシステムに取って代わられることもあるのかもしれない。

あわせて読みたい:面接の「あなたをモノにたとえると?」は茶番

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