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- 2011年08月24日 00:52
トップページを制するものが世界を制す 秒読みに入ったテレビ最終戦争
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メディアの帝王として君臨してきたテレビ。
ハードとしてのテレビは、地デジ需要をもってしても、赤字を抜けきらず、メーカー各社は厳しい戦いを余儀なくされています。もう既に何年も前から言われていますが、ハード単体で利益を出すのは、コスト競争に突入してから難しくなっているのですね。
実は未来のテレビ産業の姿を、今まさに展開している分野があります。携帯電話ですね。
なぜ、未来のテレビ産業が今の携帯電話なのか? それを理解するにはまず携帯電話の市場が、何を争っているか理解する必要があります。今年7月、遂に新興のアップルは古豪のノキアを破り、携帯業界世界1位の座を仕留めました。
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各社の訴訟関係をまとめたのが、上の図です。
互いに訴え合う特許戦争は、しっちゃかめっちゃかで全く理解できないほどです。が、大事なのは円で囲ったところです。細かい裁判が行き着くところは、アップル、グーグル、マイクロソフトの陣営争いなのですね。実はこの3社は、それぞれの分野におけるトップページビジネスの成功者です。アップルはiTuneという音楽DL分野、グーグルはインターネット検索分野、マイクロソフトはインターネットブラウザ分野です。そして現在、3社が戦いを繰り広げているのは、スマートフォンのOSの覇権です。
アップルもグーグルも、出自はパソコン畑ですから、OSの威力を身を持って経験しています。そもそもパソコンのOSの歴史は、IBMが自らのパソコンにMS/DOSを選び、結果ただのハードベンダーに転落していく歴史なのですから、威力は説明するまでもありません。
そしてもう1つ、ガラパゴスと言われる日本の携帯電話の姿は、かつての8ビットパソコン時代の御三家から、NEC独占、そしてコンパックショックに至る日本のパソコン市場の姿にダブります。日本語表示という特殊事情のおかげで、鎖国状態だった日本のパソコン市場は、現在のガラパゴス携帯と同じく、世界の競争と一線を画した市場でした。しかしコンパックショック以降、国民機と自ら豪語したNECですら、最後にはパソコン事業撤退となったのです。回線のキャリアという事情の違いはありますが、同じことが携帯電話に起こらないとも限りません。そしてコンパックショックを起こした当のコンパックですら、今その姿はありません。でもマイクロソフトは今も君臨しています。ハードベンダーは消えてもソフトメーカー、OSというパソコンのトップページに君臨したものは勝者として生き残ったのです。
今のスマートフォンにおける激烈な特許戦争とは、トップページビジネスの決着がほぼついたパソコン市場の強豪達が集結し、次のトップページに君臨すべく争っている市場なのですね。
ハードとしてのテレビは、地デジ需要をもってしても、赤字を抜けきらず、メーカー各社は厳しい戦いを余儀なくされています。もう既に何年も前から言われていますが、ハード単体で利益を出すのは、コスト競争に突入してから難しくなっているのですね。
日経ビジネス 1/31号トップも赤字、3位も赤字、4位も赤字。はっきり言って、テレビのビジネスモデルは破壊されています。日経ビジネスの特集では、さらに今後の展開としてスマートテレビ、つまりインターネットテレビ接続の時代の到来が書かれていました。しかしすぐ日本メーカーの幹部の言葉として、スマートテレビで状況は劇的に変わらないと書いています。当たり前です。スマートテレビが主流となれば、儲かるのは別の分野の人たちです。
特集 サムスン 赤字転落の真相
「テレビ 明日なき戦い」
――サムスンはなぜ赤字なのか?
サムスンは主力商品である薄型テレビの価格下落などが響いたと説明する。実際、世界的にテレビ価格は猛烈な勢いで下がっている。(中略)日本メーカーの首脳は違う見方をする。「今の事業規模とフォン安水準を考えれば、赤字はあまりにも不自然。出血を覚悟の上で余裕の値下げ攻勢を仕掛けてきている」と分析する。肉を切らせて骨を断つ。そうだとすれば、世界市場でサムスンの後塵を拝してきた日本勢は一段と苦境に陥る。
2010年度に全世界で2500万台の薄型テレビを販売する計画のソニーは、2010年度7-9月期にテレビ事業で160億円の営業赤字を計上した。世界シェア3位でも赤字から脱しきれない。2010年度に2100万台販売を計画し、シェア4位のパナソニックも2010年度7-9月期は赤字だった。
http://nbr.business.nikkeibp.co.jp/post/3011827902/2011-1-31-no-1576
実は未来のテレビ産業の姿を、今まさに展開している分野があります。携帯電話ですね。
特許戦争で荒れ狂うスマートフォンの世界
なぜ、未来のテレビ産業が今の携帯電話なのか? それを理解するにはまず携帯電話の市場が、何を争っているか理解する必要があります。今年7月、遂に新興のアップルは古豪のノキアを破り、携帯業界世界1位の座を仕留めました。
Nokiaがスマートフォン市場でついに首位から転落した。Appleとの特許訴訟で4億3000万ユーロを獲得したが、それでも大幅な純損失を計上した。アップルは全方位に特許戦争を仕掛けていまして、ノキアもその標的となりました。上の記事で出てくる「Appleの特許訴訟」が正にそれで、見事にアップルは敗北。巨額のライセンス料を払うことになっています。それでも、ノキアは赤字であり、アップルは黒字なのですね。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1107/22/news037.html
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各社の訴訟関係をまとめたのが、上の図です。
互いに訴え合う特許戦争は、しっちゃかめっちゃかで全く理解できないほどです。が、大事なのは円で囲ったところです。細かい裁判が行き着くところは、アップル、グーグル、マイクロソフトの陣営争いなのですね。実はこの3社は、それぞれの分野におけるトップページビジネスの成功者です。アップルはiTuneという音楽DL分野、グーグルはインターネット検索分野、マイクロソフトはインターネットブラウザ分野です。そして現在、3社が戦いを繰り広げているのは、スマートフォンのOSの覇権です。
アップルもグーグルも、出自はパソコン畑ですから、OSの威力を身を持って経験しています。そもそもパソコンのOSの歴史は、IBMが自らのパソコンにMS/DOSを選び、結果ただのハードベンダーに転落していく歴史なのですから、威力は説明するまでもありません。
そしてもう1つ、ガラパゴスと言われる日本の携帯電話の姿は、かつての8ビットパソコン時代の御三家から、NEC独占、そしてコンパックショックに至る日本のパソコン市場の姿にダブります。日本語表示という特殊事情のおかげで、鎖国状態だった日本のパソコン市場は、現在のガラパゴス携帯と同じく、世界の競争と一線を画した市場でした。しかしコンパックショック以降、国民機と自ら豪語したNECですら、最後にはパソコン事業撤退となったのです。回線のキャリアという事情の違いはありますが、同じことが携帯電話に起こらないとも限りません。そしてコンパックショックを起こした当のコンパックですら、今その姿はありません。でもマイクロソフトは今も君臨しています。ハードベンダーは消えてもソフトメーカー、OSというパソコンのトップページに君臨したものは勝者として生き残ったのです。
今のスマートフォンにおける激烈な特許戦争とは、トップページビジネスの決着がほぼついたパソコン市場の強豪達が集結し、次のトップページに君臨すべく争っている市場なのですね。



