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針刺し事故、医療現場での感染について 再編版

また、HIVに関しては、感染率は0.3%程度とされています。

1000回HIV感染者の血液のついた針を針刺しすると、3回感染する、という程度です。

感染力が弱いウイルスなんですね。

この3種の中では最弱と言っていいでしょう。

2001年に病院の清掃員の男性が感染した疑いがあった以外は、日本ではほとんど報告はないようです。

しかし、日本ではどの病院も患者さんが入院すると手術が必要なような場合はB型肝炎、C型肝炎、梅毒はルーティーンで検査するのですが、HIVは病院によっては検査を行いません。

入院時に同意書を書いていただいて検査をする病院もありますが、まだそうでない病院のほうが多いのではないか?と思います。

なので、針刺しした血液がHIV陽性かどうかはたいていの病院の場合では分からないのです。

HIVの場合、2時間以内に予防内服すると感染リスクを8割ほど減らせるということになっていますが、2時間というのは実際、相当短いです。

事故の後に検査をして、結果が出てから薬を飲む、というのは無理です。

HIV感染患者の血液による事故ということが判明していないかぎり、予防の薬を飲むということはまずありません。

針刺ししたら毎回飲めばいいじゃないか?

と思われるかもしれませんが、HIVの薬は副作用もあるので、そうもいきません。

そうすると、多くの病院では結局、予防法があるのにも関わらず、感染が起こったか否か検査結果が出るのを待つしかないんですね。

C型肝炎の場合と同様で、その間はかなり辛い期間となります。

たとえ確率が低いといっても、ゼロでない以上は「万が一」という不安がつきまといます。

C型肝炎やHIVは当然人生を変えてしまう感染症なので、万が一感染した場合の事を考えると、どうしても不安は残るのです。

ちなみに、病院の中でも、針刺しが一番多いのは、医者と看護師です。

そして医者の中でも手術に携わる外科医が最も、リスクが高いと思われます。

毎日針やメスなどを扱うわけですから、こういった感染症のリスクの最も高い職業であるといえます。

仕方がないことですし、年中常にさらされるリスクなので、誰も普段はほとんど気にはしません。

事故が起きて初めて青ざめるのです。

実際、日本ではこういった事故が起こったときに適切な体制が整っていない病院がまだ多いように思います。

僕の知り合いでも何人か針刺しが原因で感染した方もいますし、今以上に日本中の病院で体制を整える必要があるのだろうと思います。

もし感染が成立してしまった場合も、しっかりサポートできるような体制でなければいけません。

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