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- 2016年11月18日 05:00
芸能界を引退する嗣永桃子さんは、理想的な「算数の先生」になれるかもしれない。 - 深沢真太郎
先日、アイドルグループ「カントリー・ガールズ」の"ももち"こと嗣永桃子(つくながももこ)さんが芸能界の引退を表明しました。報道によれば、引退後は教育者として活動されるとか。芸能界で活躍しながら大学の教育学部に通い、教員免許を取得されたようです。
私はできれば彼女のような経歴を持つ方に、実際に算数など「数字の教育」に携わって欲しいと思っています。その理由は、アイドルとして活躍された方には「数字を苦手にさせない」教育者になれる条件が揃っているからです。言い換えれば、子供を“数字アタマ”にさせる資質があるのです。
そんな彼女なら、教育者になってもおそらく「数字が大好きなおねえさん」を演じ、教室の中でもっとも楽しそうに数字と戯れている“演技”をするでしょう。たとえご本人にとって算数が苦手な教科だとしても。
そしてそのファン(=子供たち)がどうすれば算数の時間を楽しんでくれるか知恵を絞るはずです。もしかしたら、九九の暗記すらも何かしら楽しい替え歌で教えてしまうかもしれません。
このように、アイドルという仕事の特徴は、初等教育において重要となる「得意にさせる必要はないけれど、苦手にさせてはいけない」という考え方と親和性が高いと考えます。特に算数の教育においては極めて重要です。
実際、私がビジネスパーソンや大学生の教育現場にいて感じるのは「数字」に対する強烈な苦手意識を持つ方の多さです。中には「私は小学校4年生で諦めました」「分数の計算がつまらなくてイヤになった」といったコメントも。楽しい空間をつくるために演じることができ、しかもファンメイクもできるアイドル経験者は、いま私が考える理想的な算数の先生です。
もちろん算数を「得意」にさせるためには解き方のコツや指導技術も必要ですが、「苦手」にさせないためのポイントはテクニカルなことではなく、指導者のタレント性なのです。
逆に言えば、既存の算数や数学の指導者は、テレビで活躍しているアイドルや芸人に学ぶべきことはたくさんあると考えます。メディアに出たほうがよいと言いたいのではありません。専門知識よりもタレント性が求められるということです。機械的に教科書の内容を説明するだけなら人間ではなくロボットで十分です。しかし、それでは“数字アタマ”な日本人は増えていかないでしょう。
たとえば「人混みが苦手」という人は多いですし、満員電車などはその代表例です。しかし、そんな人でも自分の好きなアーティストのライブでは、きっとその場を楽しんでいるはずです。
あるいは読書が苦手で普段は本を読まない人でも、自分の好きな女優さんがエッセイ本を出版したらその本を迷わず購入し、ワクワクしながら読む事でしょう。そのタレントが好きというファン心理は、苦手意識や不快感を忘れさせてしまうほど強いチカラを持つのです。
余談ですが、ロシアにとても若くてセクシーな女性数学教師がいることが話題になっていると先日インターネットの記事で読みました。その情報はSNSなどで拡散され、男性と思われる人物が「こんな先生が数学の授業をするなら絶対に勉強する」と冗談混じりにコメントしていました。
品のないエピソードと思われるかもしれませんが、私はこのコメントは日本の算数や数学の教育に不足している本質を見事に突いているコメントだと思っています。いきなり「算数が好き」ではなく、まずは「先生が好き」なのです。
冒頭でご紹介した嗣永桃子さんは、そんな理想的な算数の先生になれる可能性がある人物です。報道によれば引退は2017年6月とのことですが、もし小学校の先生になることがあるならば、教育者としての嗣永桃子さんの活躍に期待したいと思います。
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深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/教育コンサルタント
私はできれば彼女のような経歴を持つ方に、実際に算数など「数字の教育」に携わって欲しいと思っています。その理由は、アイドルとして活躍された方には「数字を苦手にさせない」教育者になれる条件が揃っているからです。言い換えれば、子供を“数字アタマ”にさせる資質があるのです。
■演じる技術
まず、「苦手にさせない」教育者の条件は役者であることです。その点、彼女はテレビであれだけのキャラクター(いわゆる“ぶりっこキャラ”)を演じてきたプロフェッショナルです。想像ですが、テレビで見るあのキャラクターはあくまでテレビ用のものでしょう。そんな彼女なら、教育者になってもおそらく「数字が大好きなおねえさん」を演じ、教室の中でもっとも楽しそうに数字と戯れている“演技”をするでしょう。たとえご本人にとって算数が苦手な教科だとしても。
■ファンを喜ばせる技術
また、元アイドルですからファンをつくる術、そしてそのファンを喜ばせる術も知っているはずです。教育者になれば間違いなく子供たちを自分のファンにしてしまうことでしょう。そしてそのファン(=子供たち)がどうすれば算数の時間を楽しんでくれるか知恵を絞るはずです。もしかしたら、九九の暗記すらも何かしら楽しい替え歌で教えてしまうかもしれません。
このように、アイドルという仕事の特徴は、初等教育において重要となる「得意にさせる必要はないけれど、苦手にさせてはいけない」という考え方と親和性が高いと考えます。特に算数の教育においては極めて重要です。
■強烈な苦手意識は小学校で生まれる
この分野はいちど苦手になってしまうと、大人として欠かせないリテラシーである「数的操作」や「論理思考」が育たなくなります。運動神経や芸術的感覚も大切ですが、“数字アタマ”であることは将来ビジネスパーソンとして幸福に生きていくことに直結します。実際、私がビジネスパーソンや大学生の教育現場にいて感じるのは「数字」に対する強烈な苦手意識を持つ方の多さです。中には「私は小学校4年生で諦めました」「分数の計算がつまらなくてイヤになった」といったコメントも。楽しい空間をつくるために演じることができ、しかもファンメイクもできるアイドル経験者は、いま私が考える理想的な算数の先生です。
もちろん算数を「得意」にさせるためには解き方のコツや指導技術も必要ですが、「苦手」にさせないためのポイントはテクニカルなことではなく、指導者のタレント性なのです。
■「アイドル→教育者」というキャリアチェンジを歓迎
ですから私は冗談ではなく、テレビで活躍しているアイドルや芸人さんにどんどんキャリアチェンジしていただき、算数を教えて欲しいなと思っています。「難関校に合格させる授業」は難しくとも、間違いなく「苦手にさせない授業」はしてくれるはずです。逆に言えば、既存の算数や数学の指導者は、テレビで活躍しているアイドルや芸人に学ぶべきことはたくさんあると考えます。メディアに出たほうがよいと言いたいのではありません。専門知識よりもタレント性が求められるということです。機械的に教科書の内容を説明するだけなら人間ではなくロボットで十分です。しかし、それでは“数字アタマ”な日本人は増えていかないでしょう。
■「タレント性」という基準
ちなみに、タレント性が人間の苦手意識に影響を与える例は大人の我々にもあります。たとえば「人混みが苦手」という人は多いですし、満員電車などはその代表例です。しかし、そんな人でも自分の好きなアーティストのライブでは、きっとその場を楽しんでいるはずです。
あるいは読書が苦手で普段は本を読まない人でも、自分の好きな女優さんがエッセイ本を出版したらその本を迷わず購入し、ワクワクしながら読む事でしょう。そのタレントが好きというファン心理は、苦手意識や不快感を忘れさせてしまうほど強いチカラを持つのです。
余談ですが、ロシアにとても若くてセクシーな女性数学教師がいることが話題になっていると先日インターネットの記事で読みました。その情報はSNSなどで拡散され、男性と思われる人物が「こんな先生が数学の授業をするなら絶対に勉強する」と冗談混じりにコメントしていました。
品のないエピソードと思われるかもしれませんが、私はこのコメントは日本の算数や数学の教育に不足している本質を見事に突いているコメントだと思っています。いきなり「算数が好き」ではなく、まずは「先生が好き」なのです。
冒頭でご紹介した嗣永桃子さんは、そんな理想的な算数の先生になれる可能性がある人物です。報道によれば引退は2017年6月とのことですが、もし小学校の先生になることがあるならば、教育者としての嗣永桃子さんの活躍に期待したいと思います。
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■「おもしろい」は数学的につくれる(深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/教育コンサルタント)
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■「苦手意識」を克服させられる指導者の共通点(深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/教育コンサルタント)
http://sharescafe.net/49282870-20160811.html
深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/教育コンサルタント
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