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「クオリティ・インディケーター(QI)」を用いて医療の質を測り、改善を目指す

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リスク補正の制度に不備があるのは科学の問題であり、患者の問題ではありません。私が患者であれば、例え完ぺきでなかったとしても、今できる限りのリスク補正をした上でのQIを知りたいと考えます。そうしなければ、医療の質に関する情報はほぼゼロになってしまいますし、場合によっては雑誌の病院ランキングのようにより信頼性の低い情報に惑わされてしまうリスクがあります。例えリスク補正が完ぺきじゃなくても、QIに不備があっても、現在日本で入手可能な医療の質の情報である病院ランキングや口コミよりは質の高い情報であると思います。もちろん、推定値が完ぺきなものでないことや、95%信頼区間のような形で推定には「幅」があることをきちんと説明するということが重要になってくることは言うまでもありません。

さらに言うと、おそらくいつまでたってもQIは完ぺきにはならないと思います。完ぺきなリスク補正をするためには、患者の死亡の原因となる情報を全て集める必要があります。一人一人インタビューすれば可能かもしれませんが、レセプトの情報(現実的には主にレセプトの情報を用いてQIは計算する必要があります)ではそのような情報を集めることは現実的ではありません。無限のリソースが無い限り、完ぺきなリスク補正をする、というのは現実的ではありません。よって完ぺきになるのを待っていたら、一生QIは使えず、患者は医療の質を目にすることはないと言うことになると考えられます。

プロセス指標にもまだまだ問題がありますが、それでもなお患者にとっては有用な情報であることには違いないと思います。もし問題があるのであれば、どこか問題で、どのように改善していくべきなのか建設的な議論を行うべきであり、「問題があるから公表しない」というのは問題を先送りしているだけになってしまいます。さらに言うと、プロセス指標にどのような問題があって、どのように改善していくべきなのかを提案できるのは現場で患者を見ている医療提供者だけです。もし医学的理由や患者の選好の理由で、QIの達成度が低くなってしまうのであれば、それがなぜ正当なのか医療者側には説明責任があると思います。医療の質を高めたいと思っているのは、患者、医師、政府、全ての関係者が共通して持っている認識だと思います。透明性を高めて行きながら、どのようにしたら正しく質を評価し、改善していくことができるのあ、関係者が一緒になって建設的な議論を進めていくべきなのではないでしょうか?

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