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トランプ氏が新大統領に。そしてTPP。

アメリカ合衆国の大統領選挙は、ご存知の通りトランプ氏が事前予想を覆して大接戦を制しましたね。

フロリダ州を獲った時点で、「あ、行くかも。」という感触が大きくなり、空気感の変動がダイナミックに伝わってきました。

トランプ氏の勝因や今後どうなるかという予想はいろいろな識者が既に表明していますので、そちらに譲るとしまして。。。

トランプ氏が今までどんなことを言っていたか、というのがイギリスBBCのページに簡潔にまとまっています。

「Donald Trump: 24 things the next president believes」

http://www.bbc.com/news/world-us-canada-34903577

次期大統領の24の信条、とでも訳せるかと思いますが、こちらにはお馴染みの「イスラム教徒はアメリカに入れるな」とか「シリア難民はトロイの木馬だ」とか過激なこともある一方、「すべての人に対して減税を行う」とか、「政府関係の職にあった人は退職後5年間ロビイストになるのを禁止する」「最低賃金を上げるべきだ」「退役軍人のケアを十分に行えるよう改革を進める」など、結構まともな事も言っていたことを思い出させてくれます。

批判の多い過激な施策はひとまず置いといて、人々に喜ばれそうな施策からやっていこうと考えるのが普通だとすれば、まずはそのお手並みをじっくり見てみたいと思いませんか。

少なくとも、今回当選を支えたと言われる中間層の人々の生活が良くなるような施策を実行し、結果を出せるなら、それは格差が広がりつつある日本にとっても参考になることでしょう。

トランプ氏が大統領になることを脅威に感じている人も多いと思いますが、まぎれもなく今までの「エリート」的な政治家とは一線を画す大統領です。

警戒はしつつも、興味深くその手腕を見させていただきたいと思います。

さて、そのトランプ氏は「大統領就任初日にTPPを離脱する」と言っていますが、日本では今日、TPP関連法案が衆議院で可決されました。

私はTPPには賛成してきた立場ながら、これまでの国会審議を見ていると、TPPをやるうえで必要条件となる施策がどこまで考えられているのか、ただTPPという枠組みに入ることだけしか考えていないのではないか、と思う部分が強いです。

例えば、補助金でガッチリ守られているアメリカの農業と闘うなら、日本もある程度の補助金を確保しなければなりません。そうでなければ、一部の高級品のみを生産し、日常的に口にするものは基本的に輸入品に頼ることになります。もちろんコメも。

トランプ氏の意識をひっくり返してTPPに参加してもらうようにするために、採決を急いだとも報じられていますが、仮にアメリカが入らなかった場合、日本にはあまり得する部分がありません。

ちょっと乱暴に言うと、他のアジア諸国で日本に高い関税をかけている分野はあまりないので、日本だけがガードを下ろすという事態となります。

ということで、こんなに急いで採決する必要もなかったと思いますし、内容によっては入らないという選択肢ももうしばらく持っておけば良かったのにな。。。と思っています。

いずれにしても、新しいアメリカの大統領はこれまで言っていたことをどこまで現実のものにするのか、実際の世界はどう動くのか、緊張感を持って見ていこうと思います。

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