記事

NY市場サマリー(10日)

[11日 ロイター] - <為替> 米大統領選で勝利した共和党ドナルド・トランプ氏の政策が経済成長に及ぼす影響を市場が見極めようとする中、ドルが円に対して約3カ月半ぶりの水準に上昇した。

ドル/円<JPY=>は一時1%超高い106.94円と7月下旬以来の水準に上昇。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.3%上昇して約2週間ぶりの高値となり、2月上旬に付けた水準に迫った。

ユーロ/ドル<EUR=>は1.0865ドルに下げ、10月25日以降で最も低い水準となった。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの為替ストラテジスト、イアン・ゴードン氏は「市場は大統領選後の反応が続いている」と指摘。「ホワイトハウスと連邦議会の双方を共和党が制したことから、2017年に大型の財政出動策が打ち出されて金利の上昇要因になるという明らかなシグナルが読み取れる」と述べた。

トランプ氏の政策により財政支出が拡大するとの観測から米長期国債の利回りは約10カ月ぶりの水準に上昇。前日に大きく上がった10年債と30年債の利回りは、この日も一段と上昇した。米金利の上昇はドル建て資産の魅力を高めるため、ドル高要因となる。

また人民元<CNH=>は外国市場でドルに対して下落し、過去6年超で初めて1ドル=6.80元を割り込んだ。トランプ氏が対中貿易を中心に保護主義的な政策を打ち出すとの懸念が元安につながった。メキシコペソ<MXN=>もトランプ氏の貿易政策をめぐる懸念から売られた。

一方、米大統領選の結果を受けてポンド<GBP=>は堅調に推移、ドルに対して約1カ月ぶりの高値となった。トランプ氏が貿易交渉の仕切り直しを主張していることから、米国と英国が通商政策で足並みをそろえる可能性があるとの見方からポンドが買われた。

<債券> 30年債利回りが週間で38ベーシスポイント(bp)上昇、週間の伸びでは2009年1月以来の大きさとなった。

30年物と10年物の利回りは一時、1月以来の高水準をつけた。

トランプ次期大統領がインフラ投資支出を拡大すると示唆したことで、インフレ期待が広がったほか、30年債入札への需要が低調に終わり、債券の重しとなった。

償還期間が長めの債券が、インフレ期待により敏感に反応するとされる。

30年債利回り<US30YT=RR>が一時2.942%、10年債利回り<US10YT=RR>は2.125%をつける場面があった。

市場関係者の1人は「トランプ氏の政策が想定通り国内総生産(GDP)を押し上げれば、米連邦準備理事会(FRB)が利回りを低く維持する必要性が薄れ、来年にバランスシートを緩やかに縮小する可能性さえ展望できる」と話した。

米財務省が実施した150億ドルの30年債入札は、応札倍率が2.11倍と、2月以来の低水準だった。前日の10年債入札も需要が低調で、債券相場を一段と圧迫した。

CMEのフェドウォッチによると、市場が織り込む来月の米利上げ確率は75%超となった。2年債利回り<US2YT=RR>は一時、0.927%と5月終わり以来の水準に上昇、直近では0.911%。

<株式> ダウ平均が大幅続伸し、終値で過去最高値を更新した。ドナルド・トランプ氏の大統領就任が追い風になるとの見方から、銀行株や工業株が買われた。半面、ハイテク株主体のナスダック指数は反落した。

S&P金融株指数<.SPSY>は3.70%上昇し、金融危機が発生した2008年の以来の高水準を付けた。同指数は8日のトランプ氏勝利後の上昇率が7.9%となり、2営業日としては2011年以来の高い上昇率を記録した。

個別銘柄の上昇率はウェルズ・ファーゴ<WFC.N>が7.58%、バンク・オブ・アメリカ<BAC.N>が4.40%、JPモルガン・チェース<JPM.N>が4.64%。

トランプ氏は、銀行から不評の米金融規制改革法(ドッド・フランク法)の廃止を約束している。

一方、アップル<AAPL.O>が2.79%、アマゾン<AMZN.O>が3.82%下げるなどハイテク株は全般に軟調で、S&P情報技術株<.SPLRCT>は1.59%下げた。

<金先物> ドルが対ユーロで買われたことに伴う割高感などから売られ、4営業日続落した。12月物の清算値は前日比7.10ドル安の1オンス=1266.40ドルと、清算値ベースで10月24日以来約3週間ぶりの安値を付けた。

<米原油先物> 投資家の関心が米大統領選から国際石油市場の需給不均衡などに移り、4営業日ぶり に反落した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値は、前日比0.61ドル (1.35%)安の1バレル=44.66ドル。1月物は0.58ドル安の45.36ドルだった。

この日公表された国際エネルギー機関(IEA)月報によると、10月の石油輸出国機構(OPEC)加盟国の産油量は日量3383万バレルと、「記録的な水準」に達したもよう。OPECは9月末の協議で、全体の生産目標を日量計3250万━3300万バレ ルに設定しているため、10月実績に照らせば、11月末の総会では83万━133万バ レルの減産割り当てで各国の合意を得る必要があり、調整難航は必至との懸念が広がった。

トピックス

ランキング

  1. 1

    悪質な収集家に裁判官怒りの一言

    阿曽山大噴火

  2. 2

    国に従わず支援求める朝鮮学校

    赤池 まさあき

  3. 3

    立民議員の官僚叩きに批判が殺到

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  4. 4

    ピアノめぐり上皇后様に感銘の声

    BLOGOS しらべる部

  5. 5

    机叩き…橋下氏語る菅首相の会食

    ABEMA TIMES

  6. 6

    淡々とデマ正した毎日新聞は貴重

    文春オンライン

  7. 7

    上野千鶴子氏 任命拒否に危機感

    女性自身

  8. 8

    ベガルタ選手 交際相手DVで逮捕

    SmartFLASH

  9. 9

    移動しなくても良い新しい社会

    ヒロ

  10. 10

    初鹿明博氏が議員辞職する意向

    ABEMA TIMES

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。