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衝撃のアメリカ大統領選挙

 ちょうど二週間前に、上智大学で、ジョゼフ・ナイ元米国国防次官補との対話集会に参加しました。

 進行役の方が、「アメリカ大統領候補に投票するとしたらどちらに入れますか」という問い掛けに、会場の約9割強がヒラリー・クリントン、約1割弱が、ドナルド・トランプでありました。

 その結果を見た、ジョゼフ・ナイ教授は、「1割もトランプ支持なのには、驚いた」とコメントしていましたが、昨日の新大統領の誕生には、正直、衝撃を受けました。

 しかし、冷静に考えてみると、トランプ大統領の誕生とは、アメリカ社会の価値観、アメリカ国民の意識の反映であり、それは格差や分断、そして、支配者階級への反発や、職や所得を失った人々の怨念、そして既存の統治システムへの根深い不信感が極めて深刻であったという事の顕現であるともいえます。

 あと、在日米軍基地への撤退や大幅な費用負担を求める主張、TPPやパリ協定に反対するスタンスは、19世紀の、伝統的な、アメリカの孤立主義に回帰している様に思えますし、移民排斥的な見解等は、アメリカの寛容性、多様性に反しますし、国民皆保険の反対も含め、従来のアメリカが目指してきた方向性との余りも大きな違いには、戸惑いも感じます。

 しかし、日米関係は、世界で最も重要な二国間間関係であり、ニューヨークという自由主義、資本主義の、ど真ん中で鍛錬してきた新大統領の現状把握力は優れたものがあると信じたいですし、その根幹で、両国の課題でもある、「沖縄」の存在も含め、まずは、冷静で未来志向の対話と信頼が構築できることを切に願いますし、その働きかけの一助を担っていきたいと考えています。

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