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駆け付け警護

南スーダンにこれから派遣される11次隊から付与することが想定される「駆け付け警護」について、自民党の部会で議論致しました。

これまで自衛隊のPKO活動では、部隊の近傍でNGO等の活動関係者が襲われ、他に対応できる国連部隊が存在しない等の極めて限定的な場面で要請を受けても、応急的かつ一時的な措置すら講じることができませんでした。こうした「駆け付け警護」は昨年のPKO法の改正で可能となったものです。

「駆け付け警護」というと他国の部隊とともに戦闘行為を行う大変リスキーな行動とイメージされがちですが、実際は、上記の定義のように極めて限定された行為です。ですから、他国の部隊も激しい銃撃を伴う状況下においては、「駆け付け警護」の対応は困難とされています。加えて、南スーダンに展開されている自衛隊は諸外国の歩兵部隊と違って施設部隊であり、「駆け付け警護」を要請される局面は更に限定的です。

過去にザイールや東ティモールにおいて、現地で暴徒や難民に取り囲まれた邦人を自衛隊が輸送・収容した「類似」事例がありましたが、あくまでも「類似」ですから自衛隊は「駆け付け警護」を想定した訓練を行うことができませんでした。今回の新任務付与により、派遣される自衛隊員は十分に準備できるようになり、派遣部隊のリスクを事前に低減させることにもつながります。

それでもなお、部会では、現地情勢を更に慎重に見極めること、自衛隊員やその家族に配慮した派遣計画にすべきであるといった意見も出ました。

南スーダンには世界のあらゆる地域から、62カ国が部隊等を派遣しています。アフリカ大陸の中央に位置する南スーダンの安定はアフリカ全体の平和と安定につながり、ひいてはアフリカ全体に「希望」をもたらすものになります。現在の世界情勢下において、いかなる国も一国だけでは自国の平和を守れません。自衛隊はわが国の平和や安定という重大な使命を帯びながら、海外でリスクを負って活動しています。

だからこそ、政府には慎重に慎重を期した対応を今後も求めていきたいと思います。

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