記事

【マクドナルド】、スマートフォンから注文&決済!店内にある注文用の端末は縮小する?

画像を見る
■外食の巨人がスマートフォンからの注文&決済システムに着手する。一部の報道機関が確認したところによると、マクドナルドは来年、スターバックスなどが行っているモバイル・オーダー&ペイと同様なシステムを展開する。モバイル・オーダー&ペイは注文する商品と支払いを事前にスマートフォンのアプリで済ませ、店では料金の支払いなどは行わず商品を受け取ることができる。レジ待ち行列を緩和することで顧客ロイヤリティが高まり、店内オペレーションの合理化も図れる。

マクドナルドはモバイルオーダーをアメリカやイギリス、オーストラリア、フランス、カナダでの展開を予定している。モバイルオーダーは向こう2年で海外を含め約2.5万店での展開を目標しているため、日本での展開も期待されている。また店内にある注文用セルフ・サーブ・キオスクも合わせて拡大していくとしている。マクドナルドの注文用セルフサーブ・キオスクはタブレット端末と大画面の端末の2種類があり、ヨーロッパなど7,000店でテストを行われている。なお、キオスクの導入には1店舗あたり12.5万ドルのコストがかかるとしている。

 モバイルからの注文と決済システムはスターバックスやチックフィレ、ドミノピザなど大手外食チェーンが展開しており成果を上げている。スターバックスによると、昨年9月から直営店全店に導入されたモバイル・オーダー&ペイは注文全体の6%となっている。9月は7%にも及んでいるという。

繁盛店トップ3,300店のピーク時は、モバイルオーダー&ペイが10%に達し、トップ600店ではピークタイムに注文の20%がモバイルオーダー&ペイとなっている。43州に約2,000店を展開するチキンサンドウィッチチェーンのチックフィレは6月、全店でモバイルオーダーを始めている。チックフィレによるとモバイルオーダーは小さい子供がいる家族客に特に人気となっている。レジ前の長い行列に並んだり、注文でせかされることなく、ゆっくり選んで注文できるからだ。

モバイルオーダーのカスタマイズにより客単価が増加する傾向もあるという。チックフィレのモバイルオーダーには注文メニューにアレルギーフィルターが備わっており、食物アレルギーの子供を持つ親にとっても安心なのだ。タコベルでもモバイルオーダーにより店売上が最大20%伸びたことを報告している。


 外食チェーン最大手がモバイル・オーダー&ペイを導入することで、外食業界ばかりか小売業界にも大きな影響を与えるだろう。

トップ画像:ウォルマート店内にあるマクドナルド。ウォルマート内にあるマクドナルドでもモバイル・オーダー&ペイが始まれば、ウォルマートで買物(レジ待ち)しながらの注文も可能となる。スーパーマーケットのデリにも影響がでてくるだろう。
14年7月9日 - 【マクドナルド】、カーブサイドピックアップの「マックディ・オーダリング」をテスト!

15年12月8日 - 【ホールフーズ】、ロサンゼルス・ダウンタウンに新店!割高なダウンタウン丼は激ウマ?

16年9月6日 - 【チックフィレ】、モバイルオーダー・アプリと新朝食メニューを同時にプロモーション!

16年11月5日 - 【スターバックス】、モバイルオーダー&ペイが貢献!スタバCEOの小売業界予測とは?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ホールフーズ・マーケットのロサンゼルス旗艦店に視察に行ったら、店内にあるデリ注文用の端末(タブレット式)がすべて撤去されていました。一方、そこから20分程度の距離にあるホールフーズの新フォーマット「365バイ・ホールフーズ・マーケット」には端末があります。

LAダウンタウンの旗艦店から端末が撤去された理由は多分、使いづらかったのではと推測しています。この店舗を視察する際、視察参加者に端末を使ってコーヒーなどを注文してもらっていますが一部に注文できなかったこともありました。クレジットカードのせいかどうかわかりませんが、カードのスライド後に端末が反応しないのです。

店内に注文端末は数台あるので行列はできませんが、何度もカードをスライドするのはストレスです。ダブルチャージとか、セキュリティにも一抹の不安が残ります。やはり注文は使い慣れた自分のスマートフォン・アプリを経由して行うのが最も安心だと思います。

リンク先を見る
今年初めにオープンしたホールフーズ・アーバイン店にあるデリ用の注文端末。クレジットカードをスライドさせてこの端末で支払うことになる。LAダウンタウンの旗艦店ではこの端末が撤去されてしまった。なお、口頭による注文も可能だ。

リンク先を見る
ホールフーズの新フォーマット「365バイ・ホールフーズ・マーケット」にある注文端末。365では注文窓口はなく、デリ注文のすべては端末経由となる。

⇒使いづらいし、何より店にとってはコストがかかります。マクドナルドの一部店舗にもパネル式のセルフサーブ注文端末がありますが、スマートフォン・アプリからの注文&決済が広く普及する頃には、店内端末は縮小傾向となるでしょうね。

マクドナルドでは店内注文端末の導入に1店舗当たり12.5万ドルのコストがかかるとしていますから、高すぎるのですね。ところで多くのウォルマートにマクドナルドが入店しています。正確な数字は分かりませんが1,000店前後はあると思います。

週客1.4億人のウォルマートにある一部のマクドナルドを含め、外食最大手がモバイルオーダーを展開すると、小売業界にも大きな影響を与えます。当ブログで重ねて強調しているように、スーパーマーケットのサンドウィッチやピザなどデリ注文にもモバイルによる注文と決済が導入されるのも時間の問題です。

モバイルオーダーには購入履歴に合わせてクーポンを提供したり、新メニューを紹介できる他、リワードプログラムにも使えますから囲い込みにもなるのです。

 マクドナルドにモバイルオーダー&ペイが展開する頃、大手スーパーがどう追随するか楽しみです。

あわせて読みたい

「マクドナルド」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。