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【ご存知ですか? 中国の海賊対処】

防衛省・自衛隊は、平成21年から、アフリカ・ソマリア沖において、海賊対処に関する活動を行っている。現在、第25次水上部隊、第24次航空隊などが現地で活動中である。

水上部隊は2隻の護衛艦、航空隊は2機のP-3Cで構成され、それらを支援する要員も含めると、500名ほどの陸上、海上自衛官が派遣されている。

ただ、海賊対処に参加している国は、決して日本だけではない。米、英、豪など複数の国々が参加し、枠組みこそ異なるが、実は中国も独自の活動を行っている。

中国国防部の発表によれば、11月1日、(中国の)第23次隊が帰国した。同発表によれば、フリゲート艦(日本の護衛艦よりやや小さい軍艦)2隻と補給艦1隻の合計3隻が帰国したそうである。

中国海軍の第1次派遣隊が本国を出港したのは、平成20年12月。つまり、もう8年近く、ソマリア沖での活動を続けていることになる。

時々、中国軍の装備や練度、士気をいたずらに低く見る主張に触れる。しかし、8年近くもの間海外での実任務を継続し、実際に海賊と対峙し、商船護衛の任務を果たしている姿を見れば、特に中国海軍の実力を不必要に低く評価することはできないであろう。

軍としての実力だけではない。中国国防部の報道によれば、今回帰国した中国の23次隊は、帰国の途中、ミャンマー、マレーシア、カンボジア、ベトナムに寄港している。各国を巡り、自身の存在を顕示しつつ、相手国との友好を深める姿からは、中国の対外政策の一端が垣間見える。

殊、「防衛」の話になると、自衛隊の装備や運用や予算といった内向きの議論に目が行きがちだ。しかし、本来、国を守るためには、まず何より、「相手」を知らなければならない。今回は、日本ではあまり語られない中国の海賊対処の話題を例に出したが、どんなに細かい動きであっても、丁寧にフォローしていくことが大事だと言えよう。

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