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「オレオレ系上司」には“教えてください”と聞きまくれ

小澤啓司=構成 永井浩=撮影

外資系企業からやってきたコンサルタント系上司や合併先の上司、政府の「女性の活躍推進策」で下駄を履かされた女性上司……。もう何がきても怖くない、部下の心得と対策を伝授しよう。

【オレオレ系上司】全否定されてもへこまず「教えてください」と聞きまくれ

MBA取得者やコンサルタント系出身の上司に多いのが、自分とは異なる意見を人から言われるとすぐに腹を立てるタイプ。会社のトップ交代とともに、こんな上司が上に立ったら厄介だ。なにしろ、自分の間違いを指摘されても認めようとはしない。何か問題が起こると、自分以外の人間に原因を求めるのだから。

まさに自己中心的なので、「オレオレ系」上司と呼ぼう。こうした上司は、「私はMBA出身のエリート。君たちとは違う」という自負心が多かれ少なかれある。

そして、目先の業績を上げることに躍起になっている職場で、「わが社の10年後のビジョンは」などとイメージや概念的なことを語り出すものだから、部下たちもキョトンとしてしまい、大きな溝が生まれてしまうのだ。

まずは、こうした上司の得手不得手を理解し、部下として何ができるかを見出すところから考えたい。これには図に示した「カッツの理論」が参考になる。

「幹部層」「管理職層」「一般社員」に分けた場合、どのような仕事が求められるのかを表したものだ。

本来であれば、管理職層にはヒューマンスキルが最も求められるはず。しかし「オレオレ系」上司はコンセプチュアルスキルばかりが磨かれていて、ヒューマンスキルやテクニカルスキルがスッポリと抜け落ちていることが多い。それを知っていれば対策もとれる。

まず、上司がコンセプトをつくってきた際、理解できない部分があるなら「教えてください」と素直に質問すること。バカにされても教えを請うスタンスを忘れてはいけない。そして「お話しいただいた考え方の部分はわかりました。では、具体的にどのように実践すればいいのでしょうか」と、ここにも「教えてください」というニュアンスを含ませる。

すると“かわいい”聞き方になるので、オレオレ系上司も親近感を持って教えてくれるはず。あるいは、オレオレ系上司の場合、テクニカルスキルが乏しいので、「その辺は任せるよ」となるかもしれない。そうなれば、しめたものである。

▼特徴
・MBA取得者やコンサルタント系出身者に多く見られる「自己チュー」派。
・自分と異なる意見を言われると腹を立てる。
・概念的な話やビジョンが大好きだが、実務に疎い傾向がある。

▼対策
・話している内容にわからないことがあれば、素直に教えを請うのが吉。
・“かわいい”聞き方で溝を埋める。
・コンセプトについては上司を尊重し、実務は自分たちがやりやすくなるよう仕向ける。

本田有明
本田コンサルタント事務所代表。日本能率協会を経て人事教育コンサルタントとして独立。経営教育、能力開発の分野でコンサルティング、講演、執筆活動に従事。著書に『上司になってはいけない人たち』(PHP研究所)など。
 

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