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やすみたいときにやすむことってだいじだよね?

 どらねこが考えていることをダラダラと書いてみました。統計的差別など社会科学的な話も含まれているように思いますが、べつに精度の高い話や議論などを求めての文章じゃないので、その辺はどうぞご理解下さい。

有給休暇大好き


このブログの愛読者(おそらく数名)の方はご存知かと思いますが、どらねこは怠け者です。例えば、1ヵ月仕事がお休みになって外出禁止と謂われてもさほど苦痛にならないくらい怠け者です。基本的にお金が有れば別に仕事をしたいと思わないタイプです。必要が生じて仕事をしてるんですね。なので、休める状況ならなるべく多く休みたいわけです。

そんなどらねこが大好きなのが有給休暇です。業務の都合にもよりますが、好きなときに与えられた数の休暇をとることのできる、たいそう有り難い権利です。

そんな素晴らしい休暇ですが、以前はそれほど沢山はとりませんでした。どうしてだったのかと考えると、学校で教えていたから好きなときに休むのが差し支えたからだったのですが、学校で働くのをやめて別の仕事に就いたあとでも、以前はそれほど有給休暇をとらなかったように思います。

頻度が増えてきた


ここ数年、有給休暇をとる頻度が増えてきています。それはなんでかなぁ、と考えると、子ども関連のイベントが関係していることが思いつきます。他にもキノコを採るために休暇をとったりもしますが、それ以上に子ども関連で休みを取ることが多いです。子どもは直ぐに具合が悪くなるものですし、病気は時期を選んでくれませんからね。

仕事を持ちながら、子どもを育てる事を考えれば、この有給休暇の制度は大変に有りがたいものです。

ところが、こんな怠け者のどらねこですが、ここ数年でも有給休暇を使い切る事は無いんですよね。以前は半分くらいしか使わなかったと思います。同じ職場では1日も使っていない人がいるぐらいです。どらねこの仕事は1人職種なので、自分のペースで作業を進められますので、基本的に仕事が片付いていれば有給休暇完全取得には何の問題もありませんし、現実的にとれる状況にあります。それでも、なんとなく遠慮しちゃうんですよね。

以前の職場ではなんとなく遠慮ではなく、そんなに簡単にとれない雰囲気がありました。どうしてなんでしょうね?当然の権利なのに・・・。そうして一部の人を除いて、本当は休みたいのに、お互いを縛り付けるような感じで、休暇を取得しにくい雰囲気が形成されていました。じゃあ、どうしてそんな風に縛られてしまうのでしょう?色々理由はあったのでしょうが、本当は休みたいのに我慢してしまうのは、我慢することのメリットがあったからに違い有りません。大雑把なコトバで謂うと同調圧力なんて謂えそうですが、それが通じる理由の方が大事なのでしょう。それは、その職場で働き続けたい、出世をした方が、我慢をすることによる利得よりも勝っているからと計算しているからでしょう。また、そうした考えを持つヒトの方が上にあがれるような仕組みがあるのなら、その職場にはそのような考え方を持った上司が多いと想像がつきます。そうなると出世をさほど考えない人も、職場で目を付けられない為にも上司の考えに同調するように見える行動を余儀なくされることになるでしょう。

あきらめたというか


どらねこがどうして周りの人よりも有給休暇をとっているかには前述の理由もありますが、出世を諦めていると謂うか、あまり興味がないからなんですね。とりあえず、片付けるべき書類は片付け、あとは興味範囲にある仕事はこなすだけで十分だからです。そう考えるようになってから、休みをとりやすくなりました。

さて、どらねこの観察範囲では、両親とも有職者の場合、子どもの具合が悪くなったときに休むのは多くは女性なんですよね、なんででしょう?それはきっと、その夫婦の間では、女性の方が仕事を休みやすいからでしょうね。

このあたりの事情はどうも複雑みたいなのですが、その理由の一つに、有給休暇を使用して子どもの面倒を見るためのコストの大きさが、男女で違うからでしょう。つまり、どらねこの観察範囲にある職場では、待遇などに男女差別が存在する、若しくは当事者が感じているからでしょう。夫婦どちらかが休まなければならない、そんな状況で男性が休むよりも女性が休んだ方が得であるとの判断が下されるのは、合理的に考えれば、男性が休むよりも女性が休む方がコストがかからないから、と考えられます。

統計的な差別


詳しくは論じませんが、企業は人材の採用から社内での処遇について、統計的な情報に基づいた判断を用いる事が往々にして知られております。これを統計的差別と呼んだりします。採用選抜で考えると、学校歴や性別を重視した選考が考えられるでしょう。

学校歴選抜について考えてみると、それなりに合理的*1なところはあります。学校の名前を重視して学生を選抜する場合、どうしても個人の能力は蔑ろにされてしまい勝ちですが、企業が一人一人の能力を詳しく把握することはとても難しいし、その人が職場で将来活躍できるかを予測することは困難です。そういった場合、客観的に評価できる方法の一つが学校歴を参考にすることです。過去、○○校から入社した職員には役立つ人材が多かったとか、入試偏差値で判断することは、それを行わないで選抜した場合よりも、確率的には良い人材を確保できる可能性が高くなるだろうからです。そして、この学校歴については、入社選抜を受ける学生の場合もそれを期待し、良い評価をもらうための努力を受験勉強等の形で行っているのですね。

では、もう一つの統計的差別である性別についてはどうなのでしょう?どらねこは、こちらの統計的差別はかなり歪な状況であると思っております。全体の構造としては学校歴と似ているのですが、性別を選抜の基準に置いた場合には、本人の努力ではどうしようもない点が大きく違います。

統計的な差違


では男女の間にそのような統計的な差違は存在するのでしょうか。代表的な統計的差違は、男女の勤続年数*2に現れております。勤続年数は徐々に伸びてきておりますが、顕著な差を見出す事が出来ます。

一般に、企業は採用後に従業員教育と謂う人材への投資を行い、十分に能力を鍛え上げ、高い労働生産性を持つ人材へと育てます。そうして、教育コストを回収するわけですが、その前にやめてしまわれてはその投資がムダになってしまいます。それを回避するために、離職率の高い女性を就職選抜に於いて回避すると謂う傾向が現れると考えられます。具体的な方法としては、女性の待遇に総合職と一般職による区別を導入し、一般職では賃金等の待遇を低く設定すると謂うものです。初めからコストをかけない*3事で、早期離職の場合の被害を軽減させようという狙いなのでしょう。

では、これら統計的差別は合理的なものなのでしょうか?最近の状況を考えれば果たして合理的と謂えるかすら疑問であるように思います。それは、晩婚化、少子化が進んでいる事が関連します。男女の賃金格差が離職率の差違で説明出来ないほどに大きければ、それは合理的ではない*4でしょう。

こうした離職のコストを理由にした統計的差別は、企業の採用や人事の担当者の認識に基づいて行われるものであると思いますが、それらの認識が現実に起こっている変化に追いついていないため、温存され続けている可能性もあるんじゃないかな、と思います。つまり、統計情報ではなく、女性はすぐにやめてしまうと謂うステロタイプになっている可能性があるように思うのです。

差違が差違を生む


また、それだけでなくスタート地点から待遇が違えば、その後のやる気にも影響を与えることが容易に想像が出来ます。頑張ってもそれに見合った見返りが期待できないのに頑張れる人はそんなに多くないように思います。男性と同じように働き能力を身につけても低い評価しか与えられないんだったらバカらしくないですか?どらねこだったらドロップアウト間違いなしです。中にはそれ以上の成果を残して活躍する方もいらっしゃるとは思いますが、みんなにそれは期待できないですよね。

ムダだと分かっている努力をしないことは実に適応的な行動です。やる気の起こらない環境に放り込まれた女性がやる気をみせないのを見た男性が、「ほら、女性は仕事に対する姿勢がこんなものなのだ・・・」と思ってしまうのもある意味その人にとっては事実ですが、統計的差別が存在する為の適応状況が下敷きになっていることを考慮していなければ何も問題は解決しないでしょう。実は誰得?な状況だと思うんですよね。

やすみをとろう


この問題も所謂ジレンマ問題で、簡単に解決する方法は無いのだと思います。でも、少しずつでも状況は変わって欲しいとどらねこは思います。

その為にはどんな事が為されれば良いのでしょうか?根本的には解決しないと思いますが、有給休暇の完全取得が当たり前の状況が出来れば、少しはマシになるんじゃないかなぁ、と思うんですね。いや、この有給休暇取得の実現が難しいのだけどね。でも、これは本気をだせばなんとかなりそうに思えるんですけどね。

最初の方に書いたことに関係するのだけど、女性が仕事を辞めてしまう理由の一つに、出産育児に続く子育てに、会社の理解が乏しいことがあると思います。子どもはすぐに具合が悪くなるので、出産後の女性は仕事に集中できない→効率的でない→働いてもらいたくない・・・みたいな判断があるような気がします。それが露骨に現れるので、フルタイム労働を諦めてしまう女性もいることでしょう。

それが、男性も有給休暇を後ろめたさ無しでしっかりと使えるようになれば、女性ばかりが休まなくても良い状況に少しは向かい、更に平均勤続年数の差が縮まる方向に向かうような気がします。

仕事に於ける性差別は全てなくなって欲しいところですが、まず、統計的な差違がほとんどなくなるように有効な手段を講じていく必要があると思います。一人一人できる事は違うと思いますが、どらねこは自分の周りの人が有給休暇を取得する場合、笑顔で応えようと思いますし、これからも積極的に取得していこうと思います。まぁ、結局自分が怠けたいだけの話なんだけどね。

尻切れトンボのエントリで恐縮ですが、どらねこのウダウダを終わりにしたいと思います。

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