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- 2016年10月28日 10:00
ドゥテルテ旋風、私感
予想通り、南の島からやってきたドゥテルテ台風は様々な話題と疑問符を残して過ぎ去っていきました。接触した方々、メディアなどからはいろいろな解説が見られますが、当初は「親日家」としての前向きな驚き感、そして、後半には「軸足がぶれている」という指摘を含め、結局よくわからず、というのがおおむねの流れではないでしょうか?
個人的にはモノやお金をくれる日本も中国も大好き、これしかないと思っています。援助万歳、但し、俺のやることに口出ししないでくれ、ということでしょうか?また、26日付当ブログの「中国の向かう道と日本の対処」で書いたように麻薬撲滅という「目的達成には手段を選ばず」のポリシーが腐敗一掃を謳う習近平国家主席と合致していることで中国との接点を作り上げ多額の援助を引き出すことに成功した流れもあるかと思います。
「来月も呼んでくれ」とは日本に来てすり寄れば援助が引き出しやすくなるからで営業マンが揉み手でやってくるようなものとも感じられます。
フィリピンはかつて賄賂天国でありました。とにもかくにも金が全てで許認可から交通違反のもみ消しまで賄賂で片付く代表的国家でありました。今でも賄賂といわなくてもちょっと握らせれば融通を利かせてくれるようなことは多く見受けられるでしょう。これは国民性がサービスを受けることに非常に長けているともいえるのです。
私の会社でアルバイトしていたあるフィリピン人が病気で亡くなったのですが当地に身寄りがありません。葬儀を取り仕切ったご友人から遺骨をフィリピンに戻すのに金がないからと寄付をせがまれました。もちろん、哀悼の気持ちをもってそれなりのことはさせていただきましたが、困ったことは稼ぐ人から助けを乞う手段を当然のごとく使うのがその思想にしっかりしみこんでいる気がします。
ドゥテルテ大統領は何処を向いているのか、といえばまずは自分の目指す麻薬撲滅、そして不正や賄賂をなくす国家の体質改善を進めたいのだろうと思います。この点は正しく、ぜひとも推進してもらいたいと思います。
ドゥテルテ大統領の言葉の端々にもある様に今回の中国訪問は外交上の関係悪化を一旦、修復し、中国からの支援を取り付けられるスタンスに戻すこと、そして、日本からは継続して高いレベルの援助を受けることであります。その思想はまずは国内経済をより強固なものしようという発想に見えます。私もフィリピンには2年ほど前に行きましたがインフラ整備は全然追いついていない反面、日本の資金でこの橋が出来た、この道路が出来たと説明を聞くたびに日本への感謝の意は感じられました。
但し、ドゥテルテ大統領の米国に対する不義理は酷い間違いです。アメリカは怒らせると本当にずるく、嫌味でどん底まで突き落とすほどの悪党ぶりを示すことがあります。それに屈したくない気持ちもわかりますが、世界最強の国家に一定の外交上の礼は尽くすべきでしょう。資金引き上げや締め付け、外交上の邪魔、更には海外に住むフィリピン人が母国へ海外送金する邪魔だって平気で知らん顔してやりかねない凶暴性すらあります。
もう一つは外交バランスが現時点で取れていないことは将来を見据える上で不安材料でしょう。想像ですが安倍首相はアメリカからのそれなりの要請も踏まえアメリカとフィリピンの関係修復を強く促したと思われます。それが大統領の帰国前の若干軌道修正した「日米同盟、米比同盟は大事」の発言につながるのでしょう。
が、そのうち、またアメリカ嫌悪発言は繰り返すでしょう。唯一、注目すべきはアメリカの新大統領が選ばれた時、どのような態度をとるのか、ここが注目点でドゥテルテ大統領の想定外外交ゲームの戦略が見え隠れすると思います。(仮にクリントン氏と喧嘩をしたら修復不可能だと思っています。)
個人的には今はあまり外交上の政治色を強く打ち出さず、貰えるものだけを確保して、自国に有利で自分の評価にもつながるようなのらりくらりした姿勢を示す気がしてなりません。よって、外交上はこのドゥテルテペースに乗らず三歩ぐらい引いて冷静な判断を行っていくことが重要ではないでしょうか?
では今日はこのぐらいで。
個人的にはモノやお金をくれる日本も中国も大好き、これしかないと思っています。援助万歳、但し、俺のやることに口出ししないでくれ、ということでしょうか?また、26日付当ブログの「中国の向かう道と日本の対処」で書いたように麻薬撲滅という「目的達成には手段を選ばず」のポリシーが腐敗一掃を謳う習近平国家主席と合致していることで中国との接点を作り上げ多額の援助を引き出すことに成功した流れもあるかと思います。
「来月も呼んでくれ」とは日本に来てすり寄れば援助が引き出しやすくなるからで営業マンが揉み手でやってくるようなものとも感じられます。
フィリピンはかつて賄賂天国でありました。とにもかくにも金が全てで許認可から交通違反のもみ消しまで賄賂で片付く代表的国家でありました。今でも賄賂といわなくてもちょっと握らせれば融通を利かせてくれるようなことは多く見受けられるでしょう。これは国民性がサービスを受けることに非常に長けているともいえるのです。
私の会社でアルバイトしていたあるフィリピン人が病気で亡くなったのですが当地に身寄りがありません。葬儀を取り仕切ったご友人から遺骨をフィリピンに戻すのに金がないからと寄付をせがまれました。もちろん、哀悼の気持ちをもってそれなりのことはさせていただきましたが、困ったことは稼ぐ人から助けを乞う手段を当然のごとく使うのがその思想にしっかりしみこんでいる気がします。
ドゥテルテ大統領は何処を向いているのか、といえばまずは自分の目指す麻薬撲滅、そして不正や賄賂をなくす国家の体質改善を進めたいのだろうと思います。この点は正しく、ぜひとも推進してもらいたいと思います。
ドゥテルテ大統領の言葉の端々にもある様に今回の中国訪問は外交上の関係悪化を一旦、修復し、中国からの支援を取り付けられるスタンスに戻すこと、そして、日本からは継続して高いレベルの援助を受けることであります。その思想はまずは国内経済をより強固なものしようという発想に見えます。私もフィリピンには2年ほど前に行きましたがインフラ整備は全然追いついていない反面、日本の資金でこの橋が出来た、この道路が出来たと説明を聞くたびに日本への感謝の意は感じられました。
但し、ドゥテルテ大統領の米国に対する不義理は酷い間違いです。アメリカは怒らせると本当にずるく、嫌味でどん底まで突き落とすほどの悪党ぶりを示すことがあります。それに屈したくない気持ちもわかりますが、世界最強の国家に一定の外交上の礼は尽くすべきでしょう。資金引き上げや締め付け、外交上の邪魔、更には海外に住むフィリピン人が母国へ海外送金する邪魔だって平気で知らん顔してやりかねない凶暴性すらあります。
もう一つは外交バランスが現時点で取れていないことは将来を見据える上で不安材料でしょう。想像ですが安倍首相はアメリカからのそれなりの要請も踏まえアメリカとフィリピンの関係修復を強く促したと思われます。それが大統領の帰国前の若干軌道修正した「日米同盟、米比同盟は大事」の発言につながるのでしょう。
が、そのうち、またアメリカ嫌悪発言は繰り返すでしょう。唯一、注目すべきはアメリカの新大統領が選ばれた時、どのような態度をとるのか、ここが注目点でドゥテルテ大統領の想定外外交ゲームの戦略が見え隠れすると思います。(仮にクリントン氏と喧嘩をしたら修復不可能だと思っています。)
個人的には今はあまり外交上の政治色を強く打ち出さず、貰えるものだけを確保して、自国に有利で自分の評価にもつながるようなのらりくらりした姿勢を示す気がしてなりません。よって、外交上はこのドゥテルテペースに乗らず三歩ぐらい引いて冷静な判断を行っていくことが重要ではないでしょうか?
では今日はこのぐらいで。



