- 2016年10月28日 06:00
TOEICスコア別「1週間で1000語」英単語をラクに覚えるコツ
1/2TOEICの人気講師がアドバイス
企業研修トレーナー。元国際基督教大学専任講師。TOEICテスト対策のエキスパートで、講演は年間約250日、著書は90冊以上。中上級者の指導に定評があるが、実は400点以下の初級者に効く処方箋も多い。
大学受験予備校・英語講師。企業での英語指導・講演も多数。2006年以降のTOEICはほぼ毎回受験で満点獲得。英語/TOEICの『世界一わかりやすい』シリーズは、累計50万部以上のベストセラー。
エール大学でMBA(経営学修士)を取得。東京・八重洲でTOEIC対策を指導する教室「すみれ塾」を主宰。著書にシリーズ累計80万部超の『1日1分レッスン! 新TOEIC TEST千本ノック!』ほか。
単語の知識だけで正答できる問題も
TOEICの勉強は、まず何から手を付ければよいか――この問いに3人の講師は、一致して「単語・文法」を挙げた。そもそも知らない単語ばかりでは、設問文を把握することすらままならない。逆にたとえ全文を完璧に理解できなくても、前後の単語を知っていれば推察で読み解ける余地が生まれようというもの。
さらに言えば、リスニングには聴かなくても、リーディングには読まなくても、単語や文法の知識だけで正解を導ける設問が少なからずある。TOEICはとにかく問題量が多いテストなので、時間配分が勝負を決する。見ただけで答えられれば、その分の時間を他の問題に充てることができる。
必要となる語彙数は目標スコアに比例するが、どのレベルの学習者も次回テスト(1カ月後として)までに1000語の上積みを目指したい。ヤル気があれば1週間で覚えられる量だ。あとは3週間かけて記憶を定着させる作業を繰り返す。
一方、文法については初級レベルで「中学英語」、中級以上でも「高校英語」のおさらいで十分だ。誰もが一度は習ったはずの内容なので、一通りやれば思い出せるだろう。その代わり知識に穴のないよう、しっかりと固めておきたい。文法は基礎中の基礎。ここを疎かにしては、どこかで必ず壁にぶち当たる。侮ってはいけない。
【初級】現在のスコア400以下
―ロバート・ヒルキ氏がアドバイス
既知の単語を手掛かりに、同義語で増やしていこう!
知っている単語は多いほどいいけど、手当たり次第に覚えていくのは効率が悪い。すでに知っている語を手掛かりにsynonyms(同義語)で増やしていくのがおすすめです。例えば「目標」は“goal”ですが、target、aim、objectiveもほぼ同じ意味で使われます。この4つをまとめて覚えれば別々に暗記するより遥かに少ない労力で済むでしょう。テストでは設問文中にあるキーワードの同義語を選べばそのまま正解という問題もあるから、これは得点に直結する覚え方です。
あとcollocation(連結語)も覚えてほしい。日本で「チャゲ」と言えば「アスカ」がくるように、英語にも必ずセットになる語の組み合わせがあります。not onlyにはbut also、populationの大きさならlargeかsmallであるという具合に。これも知っていれば前後を読まなくても、5秒で正解をマークできます。
【1】同義語辞典はMicrosoft Wordに入っている!
同義語を探すには同義語辞典が便利だが、パソコンに「Word」が入っていれば付属で搭載されている。英単語を入力し右クリックもしくはメニューから類義語辞典を選択すれば、一覧がズラッと出てくる。
【2】『徹底例解ロイヤル英文法改訂新版』
綿貫 陽、須貝猛敏、宮川幸久、高松尚弘著/旺文社
英文法書のベストセラー。ヒルキ氏が40冊以上の参考書を購入し、徹底的に比較検討して「これがベスト」と選んだ名著!
【3】『改訂版TOEIC TEST 英文法出るとこだけ!』
小石裕子著/アルク
初心者向けの内容とボリューム。5日程度で1冊を終えて、スコアアップにも直結する。Part5と6の対策はこれでバッチリ!
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