記事

ECB追加利下げ観測後退、市場は年内の可能性排除

[ロンドン 26日 ロイター] - 欧州短期金融市場では、欧州中央銀行(ECB)による年内の追加利下げを織り込む動きが後退した。景気回復を示唆する指標に加え、ECBがマイナス金利の深堀りに消極的な姿勢を示唆していることが背景にある。

ドラギECB総裁は25日、極めて緩和的な政策に伴う金融業界のコストが増大している現状を認識しており、過度に長くマイナス金利を維持することは望んでいないとの立場を示した。

理事会が開催される12月8日のユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)フォワード金利<EUIRP01=R>は26日、マイナス0.3531%と、翌日物のマイナス0.3500%とほぼ同水準となった。

これは市場が、現在マイナス0.40%の中銀預金金利が年内に10ベーシスポイント(bp)引き下げられる可能性をもはや織り込んでいないことを示している<ECBWATCH>。

追加利下げの予想確率は、想定外となった英国の欧州連合(EU)離脱決定を受け、6月には80%まで上昇していた。

金利底入れの兆しを背景に、来年の利下げ観測も後退している。

EONIAフォワード金利は、2017年11月までに10bpの利下げ確率を約40%、向こう半年では22%織り込んでいる。

ABNアムロのシニア債券ストラテジスト、キム・リュウ氏は「われわれは金利の下限に到達したようだ。だから市場は預金金利の追加利下げの可能性は高くないと判断している」と話す。

ECBは今後、追加緩和を実施する場合、資産買い入れの延長などを通じて行う見込みだ。

かつてECBの市場操作責任者を務めてフランチェスコ・パパディア氏は「追加利下げの可能性がゼロだとは思わないが、低いのは確かだ」と指摘。「10bp程度の利下げで得られるものは限られる。コストに対する利点が少ないことがこうした見方の背景にはある」と述べた。

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    「スゴイ日本!」ばかりのテレビ五輪放送。在留外国人は東京五輪を楽しめるか

    Dr-Seton

    08月05日 08:29

  2. 2

    なぜ選手が首長を訪問? 名古屋・河村市長のメダルかじりで「表敬訪問」に疑問の声

    BLOGOS しらべる部

    08月05日 18:37

  3. 3

    淀川長治さんが『キネマの神様』を絶賛?CMに「冒涜」と映画ファン激怒

    女性自身

    08月05日 09:07

  4. 4

    ベラルーシ選手はなぜ政治亡命したのか ルカシェンコ政権の迫害ぶりを示した東京大会

    WEDGE Infinity

    08月05日 09:18

  5. 5

    環境省がエアコンのサブスクを検討 背景に熱中症死亡者の8割超える高齢者

    BLOGOS しらべる部

    08月04日 18:05

  6. 6

    ワクチン完全接種5割の8月末まで好転無しか

    団藤保晴

    08月05日 09:02

  7. 7

    東京都、新規感染者数5042人に疑問

    諌山裕

    08月05日 17:42

  8. 8

    テレビ放映権中心に回り夏開催される五輪 舛添氏が改革案を公開

    舛添要一

    08月05日 08:33

  9. 9

    入院制限の前にやることがあるでしょう

    鈴木しんじ

    08月05日 14:09

  10. 10

    ひろゆき「バカほど『自分にごほうび』といってムダにお金を使う」

    PRESIDENT Online

    08月05日 15:33

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。