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【読書感想】バカざんまい

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バカざんまい (新潮新書)


Kindle版もあります。

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バカざんまい(新潮新書)

内容(「BOOK」データベースより)
バカ馬鹿ばか。結局、この世はバカで溢れている。「日本代表勝てる」と煽るメディア、「お騒がせ」を謝罪する芸能人、上から目線で地方を語る東京人、バーベキューを礼賛したがる若者―。ウェブを介して増殖し続ける奴らを、ネットニュース編集者が次々捕獲、鋭いツッコミで成敗していく。読後爽快感220%、ネットに脳が侵されていない賢明な読者に贈る、現代日本バカ見本帳。


 中川淳一郎さんが『週刊新潮』に連載している「この連載はミスリードです」をまとめて加筆し、新書として上梓したものです。
 世の中のさまざまな事象に噛みついているようで、たしかに「なんとなく誤魔化されているというか、見て見ぬふりをしているもの」を洗い出しているなあ、と感心しながら読みました。
 ネットニュースに対する世間の反応に直面していると、やさぐれてしまうのかなあ、などとも思いつつ。

 ニュースを読んでいて、事件当時者の言葉でイライラするものが4つあります。それは「個別の案件には答えられない」「仮定の話はできない」「担当者が不在なので答えられない」「訴状が届いていないので答えられない」。


(中略)


「仮定の話はできない」については、食中毒騒動の際に「現在の被害者は24人ですが、他県にも拡大したらどのような対応を取るか」で「仮定の話はできない」って、お前、そのくらいの危機シミュレーションはしとけよ! かつてホリエモンが「想定内」という言葉で流行語大賞を取りましたが、「想定する」「仮定のリスクを考える」ことは企業人としては当たり前のことなんですよね。
 これは安保法制についても同様で、山本太郎議員が安倍晋三首相に「原発が攻撃されたらどうするのか?」と聞いたら安倍首相は「仮定の話には答えられない」って、どーいうことですか。まぁ、山本氏も原発に拘泥しすぎるきらいがあって、狙われるのはむしろ官邸でしょうというツッコミはあるものの、そもそも安保法制って「仮定」のことを徹底的に考えたうえで採決をするものでしょ? 来たる未来の安全保障に対して想定をすることなのだから「仮定の話はできない」っておかしいでしょうよ。それなのに「どんな状況で自衛隊が出動するか?」みたいなことを聞かれたら「ホルムズ海峡の機雷除去だ」って、答える。それ「仮定」の話だろうよ!


 たしかにそうだよなあ、と。
 また山本太郎さんか……と、つい考えてしまうのも事実なのですが、仮定というか、ある程度起こりうることを「想定」していないと、安全保障の枠組みをつくるのは難しいはずです。
 何が起こってもだいじょうぶ、ってわけには、なかなかいかない。
 ちなみに、この「ホルムズ海峡の機雷除去」については、池上彰さんが著書で「まずありえない話」だとツッコミを入れておられます。



fujipon.hatenadiary.com

 でも、国会議員たちは、ここで「それはおかしい!」って言わないんですよね。
 というか、僕もなんとなく「仮定の話にいちいち答えてられないよ」なんて思っていたのです。
 あらためて考えてみれば、やっぱりおかしいのに。


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