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アングル:中国人民銀、短期市場のリスク抑制に「教訓」生かす

[上海 21日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は3年前、短期金融市場への資金供給を突然引き締めて市場のパニックを引き起こしたが、今年は前回の教訓に学んでいるようだ。

3年前と同様、人民銀行は今年も銀行の短期借り入れへの過度な依存を抑えるという課題に直面している。しかし今回は「(市場との)協調がずっとうまくいっている」(コンサルタント会社、NSBOポリシー・リサーチのジョナス・ショート北京事務所長)という。

人民銀行は2013年、短期金融市場への資金供給を突如絞って金利を上昇させ、短期借り入れに過度に依存している一部の銀行に警鐘を鳴らした。ところが市場全体にパニックが広がり、翌日物金利は一時25%まで跳ね上がった。

関係筋によると、人民銀行はその後数日間に銀行幹部らと会って資金供給を引き締める旨を知らせたが、現場のトレーダーには情報が伝わらなかったため混乱を招いた。

人民銀行は結局、一部の銀行に水面下で特別な短期融資を実施し、市場の鎮静化を図ったが、今度はそれらの銀行が債務超過に陥っているとのうわさを煽ることになった。

<悪夢の再来防ぐ>

人民銀行は今年8月、中小銀行が再び長期国債の購入資金を短期借り入れに頼り過ぎていると警告し、トレーダーの間に3年前の悪夢が蘇った。

しかしトレーダーによると、人民銀は今回、水面下ではなく公に意図を市場に伝えた。13年のように突然資金供給を引き締めるのではなく、通常の7日物リバースレポに代わり、より金利の高い14日物を実施し始めると通知した。14日物の実施は半年ぶりだった。

その後も28日物レポの需要を調査し、その金利を引き下げるなどきめ細かい対応を行った。

9月の当初段階では金利が急上昇して市場の変動が高まったが、13年に比べればずっと低い水準にとどまっている。トレーダーによると、今のところ資金供給の調整は前回よりずっと秩序立って行われているという。

(Nathaniel Taplin記者)

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