- 2016年10月23日 13:09
グーグルの新スマホ「Pixel」はアンドロイド版iPhone?
2/2根拠その5:プライバシー設定がいいからiPhoneを選ぶ
グーグル・アシスタントのプライバシー設定Photo: Google
グーグル・アシスタントはとても優秀だが、システムを利用するにはグーグルに情報を提供することに同意しなければならない。ピクセルを設定する時点でインターネットの観覧履歴やアプリの使用状況、さらには位置情報にアクセスすることを許可するか聞かれることになる。グーグルはそれを元に利用者の行動範囲を把握し、移動方法を提案したり、最適化された情報を表示したりする。もちろん、そこにはより利用者に適した広告も含まれてくる。
グーグル・アシスタントにどのような指示を出したかも記録が取られる。グーグルによればこれら経歴は「マイ・アクティビティ」と呼ばれるパネルで削除することができるという。筆者はグーグル・アシスタントの記憶をすべて消し去れるようなオプションが欲しいと感じた。
「意味のある形で利用者をアシストするには、利用者の情報(例えば位置情報や、個人が興味があること)を把握しなければなりません。それらの個人情報は保護され安全に利用されます」とグーグルの広報担当者はメールで説明してくれた。
ただし少し怖い経験もさせられた。先日の日曜日に筆者がブルックリン橋を訪れた際に、グーグルは私がいる場所を的確に当ててみせたのだ。さらに友人と夕食を食べようとレストランのテーブルに座った際も、グーグルは筆者の居場所を予測していた。なおグーグルのこの機能はいつでもオフにすることが可能だが、そのためには検索アプリの奥深くに隠された設定をいじらなければならなかった。アップルのモバイルOS「iOS」ではシリによる位置情報取得をオフにすることができるし、シリに対する指示をアップルが記録することもない。
根拠その6:アップデートがしっかりしているからiPhoneを選ぶ
現在iPhoneの半分以上が先月発表された最新のiOS10にアップデートされている。一方、アンドロイドが1年前にリリースしたOSアンドロイド6を搭載している端末は20%以下だという。グーグルによればピクセルは随時アップデートに対応していくとしているが、セキュリティー面やその他の機能は常に最新の状態にしておくのがとても重要だ。
根拠その7:カスタマーサービスがしっかりしているからiPhoneを選ぶ
グーグルはアップルのような販売網を持ち合わせてはいないが、24時間対応のチャットと電話サポートがある。先日の土曜日の深夜、ピクセルの指紋センサーについてふと疑問がわいた際には親切なオペレーターに2分でつながることができた。

iPhoneからピクセルへのデータ移行も簡単だ
Photo: F. Martin Ramin/The Wall Street Journal
根拠その8:友達や家族が利用しているからiPhoneを選ぶ
筆者がアンドロイドにくら替えする最大の支障となっているのが、iPhoneに搭載されているiMessageだ。家族や同僚や知人とも、このチャット形式のアプリですべてやりとりを行う。そのためピクセルにSIMカードを入れた途端、友人の輪から途切れてしまったような感覚に陥った。言うまでもないが、家族全員を新たなチャットサービスに移行させることほど難しいことはなかなかない。
機能で勝るスマートフォンを選ばない理由としては、これは少々理不尽な理由かもしれない。しかし今の時代、スマートフォンを選ぶ決め手となるのはハードウエアではない。最終的に大切なのは、メーカーに対する信頼やサービスとエコシステムといった部分なのだ。
- ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)
- 世界のビジネスパーソン必読のグローバルニュース。



